親よりも遊び仲間が教えてくれる「生きる力」
ホーム > 親よりも遊び仲間が教えてくれる「生きる力」

親よりも遊び仲間が教えてくれる「生きる力」

2019年05月13日(月)2:29 PM

戦前戦後の日本では、親は生活に追われ、子供と向き合う時間などほとんどない状態で、欠点だらけの育児をしていました。





けれど、子供はちゃんと育ち、社会で生きていくための能力を身につけていきました。





そんな時代に、子供の成長に大きな役割を果たしていたのが、「遊び集団」です。





子供は、遊び集団を通して世の中の様々な仕組みを学んできました。





今でも遊び集団は、子供が成長していくうえで、たくさんの重要な機能を持っています。ここではその機能について見ていきましょう。





①友達との比較を通して「自分」を知る。





子供は友達と遊びながら、自分と友達を比較し、その違いを理解していきます。簡単に言えば、「自分とはどういう人か」と知ることです。





例えば、自分とAちゃんは同級生で、体格も似たようなものだけれど、「できること」と「できないこと」が違う、自分は国語が得意だけれど、Aちゃんは算数が自分よりよくできるといったことに気づき、そして、自分の得意なことは何であり、努力しなければならないのは何なのかを知っていくのです。





ですから、親のほうでは、わが子と友達を比較して、「あなたはだめね」とか「下手ね」などと決して言わないことです。





子供は言われなくても、自分でちゃんと気づいています。もし言うのでしたら、「よく本を読んでるわね」とか「あなたは走るのが早いのね」など、その子のいい点についてほめてやってください。





②集団生活で困らない適応力を鍛える





友達と楽しく遊ぶためには、「譲る気持ち」も必要になります。自分のしたいことを我慢して、友達の好きな遊びにつき合わなければならない時もあります。





もちろん、いつも友達の言いなりになっていては、相手から「いい友達」と評価してもらえません。





ときには、自分を主張しなければならないこともあります。また、楽しい遊びを思いつくことも必要です。





このように、友達づきあいでは、相手の気持ちをくんで、相手の行動に対して適切な反応を示すことが大切になります。





お互いにそういうことができればいい友達関係が保てます。





こうしたことは、親に遊んでもらうことからは学べません。





③相手に対する思いやりの心を学ぶ





友達とのつき合いの中で、相手の言葉や表情、身ぶりなどを聞いたり見たりして、それを手がかりに相手が今何を感じ、どんなことを考え、どうしたいのかなど、相手の気持ち全体を読み取る訓練がされていきます。





また、それに対し、自分がどう反応したらさらに相手がどう受け取り、どう行動するかなど、その応用もどんどん広がっていきます。





思いやりの心も育っていくのです。同時に、自分の気持ちや考えを上手に伝えるためにはどう表現したらいいのかも学んでいきます。





④友達やその親などを通して人間の多様性に気づく





子どもは成長するに従い、「友達が欲しい」「友達と遊びたい」という気持が起ってきます。





そして、たくさんの友達と遊ぶことによって、世の中にはいろいろな人がいるということを学んでいきます。





また、お友達の家へ遊びに行けば、友達のお母さんを通して大人というものがどういうものかを学んでいきます。





例えば「うちのおかあさんだったら叱らないことでも、Bちゃんのお母さんには叱られた」とか、またその反対のこともあるでしょう。





ご飯をごちそうになれば、「同じ肉を使っても、料理の仕方が違うんだ」とか、「私のうちとは味付けが違う」ということに気づきます。





こうした経験から、世の中にはいろいろな考え方、行動の仕方をする人がいて、自分や自分の家族とは異なる価値観を持っている人がいるということを学ぶのです。





⑤ストレスが発散でき、情緒が安定する





幼稚園や学校で先生に叱られれば、子供はストレスを感じます。





テストで悪い点を取れば、またお母さんに叱られるのではないかと心配になります。でも、そんなストレスも、友達と道草をくって帰ったり、友達と元気に遊びまわったりすればすぐに発散されます。





けれど現代のように、学校から道草をしないよう指導され、まっすぐ家に帰り、そのまま一人で家にこもって遊んでいれば、ストレスはなかなか発散されずたまっていきます。





子供の精神安定のためにも、友達と遊ぶことは大切なのです。





⑥年上の子、年下の子とのつき合い方を身につける





本来の子供の遊び仲間は、異なった年齢の子供たちがまじりあっていたものです。





弟や妹も上の子にくっついて遊び、縦の人間関係を学ぶことができました。小さい子は、懸命に大きい子について遊び、早く一人前と認めてもらおうと頑張っていました。





大きい子は、多少足手まといに思う一方で、仲間として小さい子が一人前になるように助けたものです。





遊び集団での行動をとおして、子供たちは、年上の子、年下の子との接し方をお互いに身につけていきます。





⑦反発などを経験し、生きるエネルギーを得る





親に「遊んでもらう」のとは異なり、子供同士だとときには抵抗にあうこともあります。





こうした手ごたえを得ることによって、毎日をいきいきと生きるエネルギーが生まれてきます。





子供が、子供らしく元気で、はつらつと生きるためにこうした刺激はとても大切なことなのです。





生きていくうえでの大切な知恵の多くは、人との関係の中で身についていきます。





人間関係を学ぶためには、友達とじかにつき合う直接体験は欠かせないのです。




メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援