不登校の相談事例~高校1年生の女子生徒~
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不登校の相談事例~高校1年生の女子生徒~

2019年05月12日(日)1:04 PM

相談事例

 

 

 

 

 

「現在高校1年生の娘についての相談です。娘は、中3の頃から不安定な状態が続き、友達とのいざこざが原因で(いじめではありません)保健室登校をしていたこともありましたが、なんとか高校に進学しました。

 

 

 

 

 

高校でもいろいろ問題がありましたが・・・・・。1月末に大きな問題行動を起こし、仲間の友人2人はその場で退学、娘だけはこのままでは居場所がなくなるので卒業だけはさせてほしいと学校側に話し、退学一歩手前の重い処分で謹慎中は生徒指導室に通うということになりました。

 

 

 

 

 

学校はやり直すチャンスを与えてくれ、今は信用を取り戻すことが大事と励まし、可能な限り送迎をして一週間ほどは通ってくれましたが・・・・・。

 

 

 

 

 

休日明けに頭が痛いと言い出し、「もう無理」「やめて働く」とお決まりの宣言をしました。

 

 

 

 

 

何度も何度も話し合いましたが、「学校を辞める」の一点張りで、何度も泣かされてきた私自身ももう限界にきており、お互いに感情的になって手を挙げることもありました。

 

 

 

 

 

このままでは虐待をしてしまうかもしれまいと、2、3日前から私の姉の家に娘を預けています。

 

 

 

 

 

姉をはさんで再度話し合うことになっていますが、娘の気持ちは変わっていないようで、私もどう冷静に考えても今いる場所だけはなくしてはいけないという結論になってしまいます。

 

 

 

 

 

ちなみにわが家は母子家庭で、離婚した父親に預ける選択も考えたのですが頼りになるとは思っていません。

 

 

 

 

 

これ以上駄目になっていく娘を見るのはつらく、本当にもう限界にきています。

 

 

 

 

 

どうすれば娘に私の気持ちが伝わるのか、娘がやり直せるのかアドバイスをお願いします」

 

 

 

 

 

今のままでは娘さんを立ち直らせるどころか、ますます良くない方向に進んでしまうでしょう。

 

 

 

 

 

まず、お母さんの考え方であり、「このままでは虐待をしてしまうかもしれない」と考えている点です。

 

 

 

 

 

それと子供を育てる、教育をしていく過程において一番やってはいけないことが、感情的になって行う暴力です。

 

 

 

 

 

私的感情での暴力では子供には通じません。むしろ、恨みを抱くことさえあるでしょう。

 

 

 

 

 

私も人間であり、私的感情で怒りがこみ上げてくることはよくありますが、この感情で子供たちを教育して成功したためしがありません。

 

 

 

 

 

反発を生んでしまい、しまいには言うことすら聞かなくなってしまうでしょう。

 

 

 

 

 

それに加え「虐待をしてしまうかも」と考えている、懸念していれば、その心は子供にも通じていることでしょう。

 

 

 

 

 

この感情も、自分が「このやろー」と思えば、相手も「このやろー」と抱く原理と同じです。

 

 

 

 

 

お母さんと娘さんは同じ感情でいることでしょう。

 

 

 

 

 

厳しい話になりますが、「虐待してしまう」と思っている母親が、子供に何の教育ができるのでしょうか。

 

 

 

 

 

それに自分の考えや意見が子供に理解してもらえないと暴力に走ってしまう・・・。

 

 

 

 

 

自分の言いなりにならないから手を挙げる行為は、育てることとは異なっています。

 

 

 

 

 

娘さんの心を代弁して語ります。「お母さん、何で私の話をもっと聞いてくれないの?何でわかってくれないの?」と言いたいはずです。

 

 

 

 

 

なぜなら、母親が問いかけをしても子供の言葉が単語で「無理、働く、辞める」だからです。

 

 

 

 

 

これは子供からの殺し文句で、「お母さんとは話をしても無駄だから」と言っているのと同じではないでしょうか。

 

 

 

 

 

前述したように、私的感情で注意や押し付け、暴力を振るっていれば、子供の心はどんどん遠くなり、最終的には「親に何を話しても無駄だ」という結論に至ってしまいます。

 

 

 

 

 

これはとても寂しいことです。もっと深く子供の立場を考えてあげたら、「なぜ私はお父さんがいないのだろう」「家族とはなんだろう」という寂しさがあるはずです。

 

 

 

 

 

子供の心はとても繊細で、素直な気持ちがそのまま通じます。そのあたりの子供の心情を理解しない限りは先に進むことは難しいでしょう。

 

 

 

 

 

さらに厳しい話をしますが、本当に苦労し、毎日を必死に生きている母親の姿、母子家庭でも共に喜び、楽しみ、苦しみ、困難に立ち向かい、何事にも分かち合いながら生活し、強きよき母親の姿を見ている子供が、母親に対して「無理、働く、辞める」という言葉が出てくるでしょうか。

 

 

 

 

 

逆に耳を傾け、理解しよう、母のためにも私もがんばろうと努力するはずです。

 

 

 

 

 

私は母子家庭が駄目だとは言いません。男女のことですから、わけがあって別々になることも多いですし、時代が時代だけに増えてきていることも確かです。

 

 

 

 

 

母子家庭の家でも子供が立派に育っている家庭も多いことも知っています。

 

 

 

 

 

それだけにお母さんには厳しいことを言いましたが、がんばって娘さんを育ててほしいのです。

 

 

 

 

 

強く子供を思う気持ちがあるだけに、あえて言わせていただきました。

 

 

 

 

 

私からすれば、問題がとても大きくなりすぎています。娘さんはすでに中学の頃から病んでいて、お母さんに何らかの形で助けを求めていたはずです。

 

 

 

 

 

その機会を通り越してしまったか、解決できないまま現状が続いているのでしょう。

 

 

 

 

 

だからといって時間が元に戻ることはありませんので、これからのことを話しますのでよく聞いてください。

 

 

 

 

 

わたしの指導方針は、在学している期間であれば何がなんでも学校にしがみつくというものです。

 

 

 

 

 

どこかに所属していることが大切で、規制の中の社会にいることが人間は一番大事なのです。

 

 

 

 

 

どこにも所属していないことは、生活しているすべてから自由になり、所属しなくなったら何もかもが狂っていくでしょう。

 

 

 

 

 

だから何が何でも続けさせることです。それこそ、高校すら続かない子であれば、社会に出てしまったらもっと続かないでしょう。

 

 

 

 

 

続けさせることは、高校、社会だけでなく、異性関係、友人関係、さらには結婚生活にも当てはまります。

 

 

 

 

 

社会生活で困難からあきらめたり、逃げ出す子供はまた同じような困難にあったときに繰り返してしまうのです。

 

 

 

 

 

これはとても恐ろしい繰り返しです。だから今が正念場なのです。この正念場を乗り越えるか、それとも違う方向に進むのかは母親の力によります。

 

 

 

 

 

先ほども話したように、今の考え方や子供との接し方ではうまくいかない可能性が高いと思います。

 

 

 

 

 

娘さんはまだ立ち直ることができます。それは、母親のために一週間でも気持ちに応えるべく学校に登校したからです。

 

 

 

 

 

まだ母親の働きかけに応じる愛情が残っている証拠です。まず、娘さんを学校へ行かせるように説得するのではなく、母・子に戻り、じっくり話を聞いてあげ、子供の心を取り戻すことが先決でしょう。

 

 

 

 

 

親子が十分なコミュニケーションが取れ、理解しあえれば登校する日は近いはずです。

 

 



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