母親の不登校体験談
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母親の不登校体験談

2019年05月09日(木)3:31 AM

わが家の長男が、不登校になったのは中学1年の1学期でした。





田舎から都会の学校に転校してから、クラスにうまくなじめず、夏休み前には休みがちになってしまいました。





夫は無理にでも学校に行かせようとしましたが、今から考えると逆効果だったようです。





そんなときに、インターネットで偶然、関東自立就労支援センターのスタッフの方に出会い、すぐに相談の電話をしました。





話を聞いてみたら「自分は典型的な抑圧的な親」なのだと明確に分かりました。





わたしは、子どもに対して指示・命令が多く、子どもにいつも「ああしなさい、こうしなさい」「勉強をもっとがんばって」と言っていました。





スタッフの方からは、「とにかく指示・命令、提案、忠告などを今すぐにやめてください」





「言葉を発するときはワンフレーズだけ」「朝は起こさなくていいし、学校にも行かせなくていいです」などとアドバイスされました。





わたしは「えっ、それでいいんですか」と驚きましたが、「わたしを信じてやってみてください」と言われました。





アドバイスされたことはとにかく全部実行しようという気持ちで取り組みましたが、全部はなかなかできませんでした。





そこで一つのことを徹底的にやってみようと決め、わたしがもっともやりがちだった「指示・命令」をやめることを心がけました。





子どもの状態はどんどん悪化するが・・・・・





子どもに「ああしなさい、こうしなさい」と言うことを一切やめ、口出し、手出しをしないように自分で注意しました。





加えて、「子どもの言っていることをすべて認める」ことも徹底しました。





でも現実には、親が何も言わないと、自然に子どもたちの生活はだらけてきます。





昼夜逆転のだらだらした生活が当たり前になり、息子は完全に不登校になってしまいました。





その後も、子どもはいろんな要求をわたしにしてきました。息子はほとんど一日中、パソコンをやっていて、「あれを買ってくれ、これを買ってくれ」という要求ばかりでした。





わたしは「指示・命令」をやめていたのですが、夫がもともと厳しい性格で、「おまえみたいな子は俺の子じゃない、家を出て行け」などと、きつく言っていました。





そうなると、夫と息子は取っ組み合いのけんかになってしまいます。





息子は物を投げたり、素手で殴ったりして、部屋の中や家具などを壊しました。





そして部屋にこもって、ほとんど出てこなくなりました。





髪は伸び放題で、青白くやせていきました。小学校5年生の妹に八つ当たりして、けんかを吹っかけることにも困りはてました。





それでもわたしが「指示・命令」を絶対にしないように努力していると、半年ほどして、息子が落ち着いてきてわたしに対して優しくなりました。





それにつれて夫の態度も変わっていきました。





それまでは家族とほとんど口をきくことがなかったのですが、子どものほうから少しずつ話すようになりました。





そして自分でルールをつくって守り、生活のリズムを整え、家の外に出ることができるようにもなりました。





息子に続いて娘も不登校に。しかし・・・・・・





ところが、娘も学校に行かなくなってしまいました。





娘の学校で学級崩壊になっており、落ち着いて勉強ができない状態になっていました。





息子のほうに気を使って、娘は「自分は親に可愛いがられていない」と感じていたようです。





登校しても、別室で授業を受けていました。





家では、朝夕のあいさつだけで、自分からけっして言葉を発しようとしませんでした。





このときはさすがにへこたれそうになって、「指示・命令をしないぐらいで子どもは変わるものなのか?」と不安になりました。





それでもなんとか気を取り直して、家事の手抜きをできるだけしないように心がけました。






また、笑顔を絶やさないようにして、それができないときには寝てしまうか、外出するようにしました。





子どもが暴れたら、反論しないで黙っていました。





これを続けていくうちに、息子も娘もフリースクールに行くようになりました。





そして、うれしいことに息子は転校して別の中学校に通えるようになりました。





今は、高校は通信制に通い、アルバイトをしながら、「大学に行きたい」と言うまでになっています。





現在も「指示・命令」を子どもにしないように心がけているのは同じです。





朝、どんなに子どもが起きてこなくても起こすことはしません。





「それで遅刻してもかまわない」と割り切っています。





子どもが自分で失敗しなければ、なぜ失敗したかは学べないと思うようになりました。





以前のわたしは、「子どもが失敗しないように」ということばかり考えていました。





そのため子どもが何をするにしてもすぐに先回りをして、指示・命令ばかりしていたのです。





今はそんなことをする必要はないと思っているので、ずいぶんと気が楽になりました。





子どもが将来、自立して社会に出ていって、人の役に立てるような人間になる準備をしているわけですから、今のうちにたくさん失敗して、次に生かせればいいと思っています。




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団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
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理事:
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住所
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TEL
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メール
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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
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・教育相談の実施
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