大学生のひきこもり
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大学生のひきこもり

2019年05月08日(水)3:11 PM

大学生や専門学校の学生のひきこもりについて。

 

 

 

 

 

専門学校・短期大学・大学・大学院などに通う人にも不登校・つまり思春期型ひきこもりが見られることがあります。

 

 

 

 

予備校生でも、特に二浪や三浪になると「自宅で勉強する」といって予備校に行かなくなり、ひきこもることがあります。

 

 

 

 

予備校へ行くことがしんどくなっているのです。「自宅で勉強する」といいながらも、勉強意欲はすでに低下しており、勉強が手につかない状態にあります。

 

 

 

 

大学生のひきこもりには、合格したものの初めから登校できない場合や、1年か2年くらいは何とか行くことができても、やがて行けなくなる場合、ずっと行っていたのに就職活動のころからいけなくなる「就職拒否」の場合などがあります。

 

 

 

 

さらに就職拒否には、就職活動自体ができない場合や、就職試験の面接に行けない場合、内定はもらったものの、職場に行けない場合などがあります。

 

 

 

 

それをきっかけにひきこもったり、卒業はしたものの進路がなくそのままひきこもったりします。

 

 

 

 

このような状態になる人のなかには、学校に行っていた時期でも、対人緊張のために食堂で食事をすることが怖くて外食ができない人や、同じく対人緊張のため教室でノートもとれない人がかなり含まれています。

 

 

 

 

その学校で、ひとりも友だちができなかった人もかなりいます。また、これらのひきこもりのなかには、高校以前に不登校を経験した人や、不登校になったものの大学入学資格検定(現高等学校卒業程度認定試験)で受験資格をとって大学に進学した人もたくさんいます。

 

 

 

 

これは「一度不登校になるような人は何度でもなる」ということではなく、ひきこもりの原因になっている根本的な要因が解消されないまま無理をしているので、繰り返してしまうということです。

 

 

 

 

むしろ、しんどさをかかえながら、精一杯社会に適応しようとしてよくやってきた姿です。

 

 

 

 

 

しかし、本人は「よくやった」と自分を認めることができず、「まだこれでは物足りない」と自分を否定的に評価するなど、しんどい状態が続いています。

 

 

 

 

そこに、たとえば就職という課題が重なり、本当に社会に出て行く覚悟を迫られると、「社会のなかでちゃんとやっていけるだろうか。社会は自分なんか受け入れてくれないのではないか」などと考えて続けてしまい、そのことで恐怖心も強くなり、心も体もダウンしてしまいます。

 

 

 

 

この年齢になると、非典型タイプはあまり見られません。高校生の時に非典型タイプのひきこもりだった場合は、親も子もあまり進学にはこだわらないことが多いのがその一因かもしれません。

 

 

 

 

大学生のひきこもりは、ほぼすべてが典型タイプです。最近では、大学院生の不登校の増加が目につきます。

 

 

 

 

就職しにくい状況も重なり、就職問題からひきこもりになることが多いようです。

 

 

 

 

 

引きこもりやニート・スネップ・不登校状態の子どもの中には、発達障害によって社会に適応できずに苦しんでいる人がたくさんいます。

 

 

 

 

特に就職活動で苦戦する姿が目につきます。発達障害の人が適職につくにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

発達障害者が適職につくには、その分野の専門的な知識や技能、資格などを身につけるために専門学校や大学(場合によっては大学院)を終了する必要があります。

 

 

 

 

しかし彼らは、授業に集中できないなどさまざまなハンディキャップがあるため、せっかくそうした高等専門機関に進学しても、中途退学してしまうことが少なくありません。

 

 

 

 

発達障害のある学生が抱える問題としては、主に次の4つの点が指摘できます。

 

 

 

 

1、対人関係や大学での生活上のトラブル

 

 

 

 

友人とうまく付き合えない、約束を守れない、借りたものを紛失する、孤立している、サークルでトラブルを起こすことが多いなど。

 

 

 

 

2、学業上の問題

 

 

 

 

講義についていけない、ノートがとれない、レポートなどの提出期限を守れない、科目履修の管理が困難、授業中に的外れな質問をして授業を中断させるなど。

 

 

 

 

3、行動、情緒面の問題

 

 

 

 

物事が思い通りにいかないとパニックになる、自己主張が強く自制心に欠ける、気持ちが落ち込みやすい、自尊心が低く、自分はだめな人間だと訴える、感情の起伏が激しい、かっとなって暴言を吐いたり暴力を振るうなど。

 

 

 

 

4、就労の問題

 

 

 

 

進路が決められず就職活動がうまくいかない、面接で断られる、やりたい仕事が見つからない、将来に対して漠然とした不安がある、高い対人スキルを要求される職種を選ぼうとして失敗を繰り返すなど。
 

 

 

 

某大学で、喫煙とADHD傾向の調査を約400人にしたところ、興味深い結果がでました。

 

 

 

 

調査では411人中93名(22、6%)の大学生がWURSで46点以上を示し、ADHDの傾向がありました。

 

 

 

 

男女差を見ると男子学生は不注意優勢型が多く、女子学生は多動・衝動性優勢型が多いというこれまでの米国などの報告とは異なっていました。

 

 

 

 

症状を見ると、ADHD傾向を有する学生はそうでない学生と比べて喫煙者が多い傾向にあり、易怒性(怒りっぽい傾向)、衝動性傾向や学業不振の傾向が強く、自尊感情(自己評価)が低く出ました。

 

 

 

 

これらはいずれも女子学生のほうが男子学生より顕著に見られました。

 

 

 

 

以上の結果は、本邦においてもADHD傾向を有する大学生は、そうではない学生に比べて不適応を起こすリスクが高いことを示唆しています。

 

 

 

 

これらの問題を抱えたまま学生生活を送ることはきわめて困難であり、発達障害のある学生には教育上の特別な配慮がどうしても必要になります。

 

 

 

 

そこで、たとえば大学では、発達障害のある大学生への支援策として、

 

 

 

 

○カウンセリングをおこなう。

 

 

 

 

○必要な単位や履修科目、時間割などを一緒に考える。

 

 

 

 

○別室で補修を行い、講義に代える。

 

 

 

 

○定期試験に別室を用意する。

 

 

 

 

○講義中の一時退出を認める。

 

 

 

 

○クールダウンのための部屋を用意する。

 

 

 

 

○ワイヤレスヘッドホンを着用し、マイクを通した教員の声だけを聞こえるようにする。

 

 

 

 

○講義を録音し繰り返し聞けるようにする。

 

 

 

 

○文字を読み上げるパソコンソフトを利用する。

 

 

 

 

○デジタルカメラで板書を撮影する。

 

 

 

 

○口頭試問などに解答方法を変更する。

 

 

 

 

○試験をレポートで代替する。

 

 

 

 

○レポートの提出期限の延長を認める。

 

 

 

 

などの学習支援をおこなっているほか、日常生活の支援として自己管理や社会的スキルを指導したり、就職支援として履歴書の書き方や職業適性の指導、ハローワークなどの外部リソースやキャリアカウンセラーとの提携、障害者手帳の取得指導や地域の障害者職業センターの紹介などがおこなわれています。

 

 

 

 

発達障害のある学生にとってもっとも望ましいのは、

 

 

 

 

1、まず本人が自分の抱えている問題に気づくこと。

 

 

 

 

2、専門医の診断を仰ぎ、医学的、心理学的治療がなされること。

 

 

 

 

3、その上で、大学側と支援のための密な連携がなされること。

 

 

 

 

です。

 

 

 

 

発達障害のある子どもを大学などに進学させる場合は、特に3は大事なポイントになります。

 

 

 

 

大学はどのようなサポートをしてくれるのか、どれだけ密な連携をとってくれるのか、どこまで要望をきいてくれるのか、親としても十分に確認する必要があります。

 

 

 

 

広がるコミュニケーション不全

 

 

 

 

大学生のひきこもりは、これまではバーンアウトや五月病として論じられてきました。

 

 

 

 

しかし、受験勉強で燃え尽きたり、緊張の糸が切れてこころに隙間が生じる五月病や、近年の「十月病」(セメスター制の導入による後期型「五月病」現象とは、明らかに異質なこころの異変が今、キャンパスに広がっています。

 

 

 

 

この一つの遠因は、コミュニケーション不全です。入学式には出席したものの、その熱烈な歓迎や喧騒ぶりにとまどい、都会のマンションの一室に閉じこもったまま、履修登録さえできない新入生がけっして少なくありません。

 

 

 

 

このような心象風景をある学生は、次のように綴っています。「入学直後のサークル勧誘がうっとうしくて、避け続けていました。

 

 

 

 

コンパの誘いも断っていました。新しい生活に慣れることに頭がいっぱいでした。

 

 

 

 

ようやく大学生活に慣れてきたころ、講義の教室に入ると親しそうに話すグループがいくつかできあがっていて、自分は輪の外にいるような感覚に襲われました。

 

 

 

 

みんないつの間に仲良くなったんだろうと、疎外感を感じながら講義を終え、教室の外に出ると、あれほどにぎやかだったサークルの勧誘の時期も終わっていて、上級生から声をかけられる機会もなくなっていました。

 

 

 

 

学食に行き、あいている席を見つけてランチをひとりで食べていると、隣の席で楽しそうにしゃべっている学生の声が耳に入ってきます。

 

 

 

 

自分以外の全員が、楽しそうに会話をしているような気がして、恐怖が募ってきました。

 

 

 

 

こころのなかに喪失感が広がってゆくような、妙な気持ちになりました。大学に通っても、誰とも会話をすることもないまま、何日か経過しました。

 

 

 

 

だんだん朝、起きるのが辛くなってきて講義を休むようになりました。昼になって起きてきて、何となくテレビゲームをしていたら、夜になっていました。

 

 

 

 

そうやって何日か過ごしていたら、ある日まったく大学に行かなくなってしまっていた自分に気がついて、ひどくおびえるようになりました。

 

 

 

 

大学に通わない自分、いったい自分は何をしているのか、このまま社会から逸脱してしまうんだろうか、部屋の真ん中でひざを抱えて体育すわりをして、静かに涙を流すことしかできなくなってしまいました」

 

 

 

 

このような姿が、今日の大学では相当数に上るのではないでしょうか。「ひきこもり」青年が抱えている発達上の課題は、実は今日のすべての学生に共通した問題です。

 

 

 

 

したがって、「ひきこもり」の予備軍は大量に控えているといえます。

 

 

 



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