子どもの不登校を経験した母親の声
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子どもの不登校を経験した母親の声

2019年05月01日(水)3:29 AM

わたしには2人の子どもがいます。そのうちのいちばん下の男の子が、今から7年ほど前に中学2年生で不登校になりました。

 

 

 

 

 

わたしとしては、初めての男の子なので期待もありましたし、わたし自身は一人っ子で育ちましたので、男の子を育てることに非常に興味がありました。

 

 

 

 

 

けれども、上の女の子とすごく差をつけて育てたという記憶はないのです。

 

 

 

 

 

医者だとか心理学者、それに学校の教師から”3歳までの親の教育が悪かった”とそんなことをずいぶん言われました。

 

 

 

 

 

でも、わたしはそれに納得できませんでした。間違った育て方をしたとは思えなかったし、子どもの父親が小児科医ということもあってか、どうも医者の言うことはちょっと違うな、と感じていました。

 

 

 

 

 

わたしは、子どもが学校に行っているときはPTAの副会長をやったり、学校の外の文化活動として子ども劇場や親子劇場を10年ほど、自分が主体となってやってきたという経験があります。

 

 

 

 

 

そして、家のなかにあっては子育てをしたり、病院の裏方をやったりと本当に生き生きと生活してきました。

 

 

 

 

 

ですから、わたしが子どもを甘やかして育て、そのことで息子が不登校になったというのはどうしても納得できなかったのです。

 

 

 

 

 

わたしの長男は、音楽など穏やかなことが好きなタイプの子でした。ところが中学1年生になると、「のど元が詰まるようなカラーがついた不合理な制服を誰が決めたのか」と言い出すようになってきました。

 

 

 

 

 

「義務教育ってなんだ」とか「なぜ学校に行かなくちゃならないのか」とわたしにさかんに聞くようになりました。

 

 

 

 

 

わたしは忙しく暮らしていたので、「他の子どもも行くからよ」とあいまいに答えていました。

 

 

 

 

 

そうしているうちに中学2年生になり、子どもが学校に行かなくなってしまいました。はじめは怒鳴ったり、脅かしたりと人並みのことをやりました。

 

 

 

 

 

でも、学校という制度ができる前も、人は堂々と「ひと」をやってきたわけだし、考えてみたら学校に行かなかったということで人が熊になったこともないと思い、長期戦に切り替えました。

 

 

 

 

 

そうしたときに渡辺先生の『病める社会で病める子どもたち』という本を読みました。目の前の霧がさっと晴れたようで、自分がおぼろげに感じていたことの理論的な裏づけができたような感じでした。

 

 

 

 

 

それに、もやもやしていたことがすっきりしたので、あまり子どもを追いつめなくてすみました。

 

 

 

 

 

子どもといろいろなことを話そうと思いました。子どももわたしに語りだしてきました。

 

 

 

 

 

「五段階評価、あれは教育か?僕が『五』をとると、必ずそのぶんだけ『一』を取る子がでるじゃないか。

 

 

 

 

 

その子は将来に希望が持てない。そういうことを教師が何十人もいながらいつも改正できない。

 

 

 

 

 

僕が学級委員だから、先生は僕に荒れた学校をなんとかしろと言うけれど、その根っこがある限り僕にできることは、そんなところに身をゆだねるのを止めることだけだよ」

 

 

 

 

 

わたしはそこまで言われて、目からウロコが落ちる思いをしました。それまでは、人前では格好良く通りいっぺんの教育批判だとか、お手軽なことをしてきたけれど、わが子だけは競争社会を勝ち抜いてほしい、とどこかで考えていたに違いありません。

 

 

 

 

 

子どもの一言ひとことは、気づきたくなかったわたし自身の本心をわたしに見せてくれました。

 

 

 

 

 

そんなことがあった少し前から、わたしはヨーロッパの学校をあちこち覗いてきました。

 

 

 

 

 

いま思うと教育ママだったからかもしれませんが、日本のかたくなな教育に腹が立っていましたので、ヨーロッパやアメリカのオールタナティブスクールの情報を読み漁り、手紙やメールを出したりしていました。

 

 

 

 

 

子どもの不登校が始まったころは、わたし自身がフリースクールに強い関心を持っていた時期とちょうど重なるのです。

 

 

 

 

 

そんなわけで、集まってきた不登校の子どもを持つ母親や子どもたちとフリースクールの研究会を始めました。

 

 

 

 

 

この研究会は1年ほど続けられ、「子どもの喜びに基づき、そして楽しみながら学ぶ」という空間を生み出しました。

 

 

 

 

 

そして、なぜかわたしがその代表になってしまいました。これはたいへん疲れることですが、大きな喜びでもあります。

 

 

 

 

 

かつて子どもであった人たちからも、さまざまな援助の申し出があり、心強く思っています。

 

 

 

 

 

まだまだ苦しいことがたくさん待ち受けていると思いますが、これからも奮闘するつもりです。

 

 

 

 



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