不登校の子どもへの学校への誘いかけ
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不登校の子どもへの学校への誘いかけ

2019年04月23日(火)3:53 PM

混乱している「学校への誘いかけ(登校刺激)」

 

 

 

 

 

不登校の子供に対する支援の方法や考え方は、専門家の間でも一致していません。なかでも「学校への誘いかけ」については非常に混乱しています。

 

 

 

 

 

ここでは不登校の子供へのかかわりで、親や先生たちがもっとも知りたいポイントである「学校への誘いかけ(登校刺激)」の考え方と方法について考えてみましょう。

 

 

 

 

 

「学校への誘いかけ(登校刺激)」は親や学校ならではの支援

 

 

 

 

 

わたしの「学校への誘いかけ」に関する考え方の特徴は次の3点です。

 

 

 

 

 

①思春期以前の子供と思春期に入った子供との対応を明確に区別している点。

 

 

 

 

 

②本人の精神的状況に応じた柔軟でタイミングの良い「学校への誘いかけ」は、なくてはならない大切な支援方法であるという立場に立っている点。

 

 

 

 

 

 

③「学校への誘いかけ」は専門機関ではできない支援であり、親や学校ならではの支援と考えている点。

 

 

 

 

 

親や教師には安全弁がついていないので、細心の注意が必要

 

 

 

 

 

専門機関では「学校への誘いかけ」はできません。その理由は、精神科医やカウンセラーは受け入れ役だからということと、「嫌だったら、いつでもやめられる」関係にあるからです。

 

 

 

 

 

別の言い方をしますと、専門機関には安全弁がついているのです。不適切な関わりをされたら、もう行かなければいいのです。ところが、親や学校には安全弁がついていません。子供は嫌でも関係を切ることができないのです。

 

 

 

 

 

その点、十分注意が必要です。「学校への誘いかけ」をする際にも、無理であればすぐやめる勇気が必要です。「学校への誘いかけ」は、受け入れるというよりは、一歩押し出すという支援方法です。

 

 

 

 

 

そのため、子供との関係が悪くなるという危険性も含んでいます。だからといって、一切しないという方針は間違っています。

 

 

 

 

 

思春期の子供の場合、「自主性に任せる」は逆効果

 

 

 

 

 

事例

 

 

 

 

 

手術や風邪でしばらく休んだ後、不登校になったS君(小学2年生)

 

 

 

 

 

昨年の春休みにそけいヘルニアの手術をしました。手術自体は順調で、2日目にはもう退院しました。給食が始まってから、給食の牛乳が変な味がしたと言って帰ってきました。

 

 

 

 

 

それ以来、給食が食べられなくなり、朝、お腹が気持ち悪いと訴えるようになりました。登校の時間が迫るとハーハーと大きなため息ばかりついて、昨日は押し出しても泣いて動きませんでした。休日は腹痛もなく元気に過ごしていますが、今後どうなるのかと心配で・・・・。(30代・母親)

 

 

 

 

 

思春期以前と思春期とでは、不登校に対する対応が異なる

 

 

 

 

 

不登校は小学校低学年でも幼稚園でもありますが、子供の心の発達段階が異なりますので、当然対応が違ってきます。ところが、「本人の意思を受け入れて、本人が登校すると言うまで待ちましょう」と高校生に言うような指導をされ、2年も3年も学校に行っていない小学生が現実にたくさんいるのです。

 

 

 

 

 

愛情を持った働きかけと、聞いてあげる気持ちを

 

 

 

 

 

幼稚園児や小学校低学年の子供の場合には、中学・高校生とは異なり、自分だけの力で立ち直るには、まだ自我の発達がそこまで成熟していません。そのため、親や先生などの支援が欠かせません。対応の基本は、まず強く押し出してみます。それでもどうしてもダメな場合には、グッと抱きしめてやり、嫌なことを言葉で表現させます。

 

 

 

 

 

S君のお母さんは、「Sはお母さんの大事な子だよ。こんな大事なかわいい子が泣くほど嫌なことが学校であるのかと思うと、お母さんは悲しいよ。何でも先生に頼んであげるから、何が嫌なのか言ってちょうだい」とS君をひざに乗せ、抱きしめて話しかけたそうです。そばらしい対応だと思います。S君は朝少しぐずることもありましたが、登校し始め、すっかり元気になりました。

 

 

 

 

 

相談相手を探すのは親の役目

 

 

 

 

 

さて、「体にはどこにも悪いところはありません」と言われても、子供の症状が治まるわけではありませんから、親としては途方に暮れると思います。そこで、「どこか、相談できるところはないか」と病院や相談機関を探すことになります。

 

 

 

 

 

しかし、小児科など医療機関にかかることは何も勇気はいりませんが、子供の心の問題を相談に行くにはけっこう勇気がいるものです。だからといって、親だけで抱え込んでいてはなかなか解決できません。親自身の精神的ストレスも解決してくれるような相談者を見つけましょう。

 

 

 

 

 

どのような相談機関があるのだろうか

 

 

 

 

 

不登校の子供たちが増加し、親も学校の先生方も相談相手を求めています。しかし、現在の日本の状況はそれらのニーズに応えるだけの相談機関はありません。

 

 

 

 

 

ここでは、子供が不登校になったり、心の問題を抱えたとき、どこへ相談に行ったらいいのか、あるいは、病院やその他の相談機関には何を期待できるのかなどについて具体的に述べます。

 

 

 

 

 

どのようなカウンセラーがいいのだろうか

 

 

 

 

 

カウンセリングといっても、その方法は無数にあります。また、カウンセリングをする職種は日本の場合、はっきりとした資格がありません。

 

 

 

 

 

逆に言えば、誰でもカウンセリングができるのです。ですから、カウンセリングを受ける場合、カウンセラーがどういう職種の人なのか、どういう専門性をもっているのかは、一応知っておくべきです。しかし、いわゆる専門家がカウンセラーとして有能かと言いますと、そうでもないのです。

 

 

 

 

 

カウンセリングはカウンセラーの専門性とともに、人間性が深く関係しています。親や子供との相性も非常に大切です。カウンセリングにはそのような複雑な要素が関与するために、もっとも適した相談相手を探し当てることが親の重要な仕事になるのです。

 

 



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