子どもを不満のはけ口にしていませんか
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子どもを不満のはけ口にしていませんか

2019年04月22日(月)12:36 PM

わたしたちは、報われない不満をどこかで吐きださなければ心を鎮めることはできません。

 

 

 

 

 

趣味に没頭したり、一人で酒を飲んだりしてストレスを解消することもできますが、自分の不安にうなずき、しっかりと切ない悔しい思いを聞いてくれる人がいることに優るものはありません。

 

 

 

 

 

サラリーマンのお父さんなら、日々課せられる仕事のノルマ、上司や部下への不満、リストラのプレッシャーなどを、同僚と酒を酌み交わすことで、吐き出しているかもしれません。

 

 

 

 

 

専業主婦のお母さんなら、子育ての悩み、近所づきあいの苦労、夫への不満などを友人との会話や趣味の実践で解消していることでしょう。

 

 

 

 

 

そして、その不満を受けとめ、聞いてくれる相手がその背負った重さをほどよく”受け流し”たり別の誰かに”あずけ”たりできればいいのですが、不満やストレスを飲み込んでしまったり抵抗ができずに抱え込んでしまうと、それは新たな報われなさを生んでしまい、問題行動や症状となってあらわれることもあります。

 

 

 

 

 

関係性の中で無防備ないわゆる”いい子”ほど親や先生からとかくそのような悔しい立場におかれることが多いものです。

 

 

 

 

 

「いつまでもいい子の俺に”あぐら”をかくな」と、家庭内暴力寸前に、親に向かって叫んだ少年がいました。

 

 

 

 

 

「勝手にあこがれ、勝手に失望し、親って勝手だな」と相談室でつぶやいた少女もいました。

 

 

 

 

 

わたしたち大人は、言い返さないからといって無節操に子どもたちを不満の”はけ口”にしていないでしょうか。

 

 

 

 

 

それも”巧み”に「おまえのために言ってるんだ」と励ましの”言い訳”までつけて、すり替え、巻き込みながら、子どもの健気さに甘えきって”あぐら”をかいてはいないでしょうか。

 

 

 

 

 

親も先生も、少し冷静さを取り戻すと、その愚かしさに気がつきます。でも、「わかっていても同じ過ちをくりかえしてしまう」ものなのです。

 

 

 

 

 

では、その巻き込みコミュニケーションの原因はどこにあるのでしょうか。直接、対峙すべき相手とのコミュニケーションが未成熟だからというのがその理由だと思います。

 

 

 

 

 

わかりやすく言うと、「直接本人には(不満を)言いにくいから」ということが原因です。

 

 

 

 

 

簡単な例をあげてみましょう。ご近所に「ゴミの出し方」が悪い家があるとします。その家だけがゴミ出しのルールを守りません。

 

 

 

 

 

面と向かって注意できればいいのですが、ご近所づきあいの手前、黙って見過ごしています。誰かが注意してくれるまで放っておくといった経験をしたことはないでしょうか。

 

 

 

 

 

また、よく聞く嫁と姑の問題の多くも、お互いが自分の気持ちや不満を上手に相手に表現できず、心の中にイライラを溜め込んでいることが、解決を長引かせている原因のように思えます。

 

 

 

 

 

だからといって、「直接、不満を言えない」ということを一方的に責めるのも浅はかな態度だといえるでしょう。

 

 

 

 

 

「言いにくい」中には相手の背負う人間関係を推し量る「優しさ」があるからです。要するに、人は、特別な事情をのぞいて見境いなく不満をあたりかまわず吐き出してはいません。

 

 

 

 

 

「吐き出しやすい人」に弱音や愚痴や悪態として、不満を表出しているのです。

 

 

 

 

 

ですから、「言う相手が違って」当たり前であり、「合点がいかない、迷惑でお門違い」な話となってしまうのです。

 

 

 

 

 

わたしのようなカウンセラー、相談員は、そうした人たちの相手になることを自ら選択しています。

 

 

 

 

 

不満を誰かに吐き出さないではいられない人間のどうすることもできない、いたらなさの”掃き溜め”がカウンセラーであり、行くつく先は、仏様、神様なのでしょう。

 

 

 

 

 

手を合わせ、不満をぶつぶつ言う人に「愚痴を言うな」と叱咤激励する仏様などはいません。

 

 

 

 

 

もし、クライアントから弱音も不満も言ってもらえないカウンセラーがいたとしたら、そうした人は早めに職業を変えたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

子どもはカウンセラーでも仏様でもありません。ごくごく普通の一人の無防備な人間です。

 

 

 

 

 

大人は「悪いとわかっていながらも」いろいろと理屈をつけて不満を「言いやすい」子どもにぶつけていってしまいます。

 

 

 

 

 

逆に、抵抗、反抗する子どもには、「言いにくい」から遠慮することになるのです。

 

 

 

 

 

できるだけ子どもに不満をぶつけないようにすることが理想です。けれども、どうしてもこの悲しみを繰り返すことが避けられないのなら、せめて自覚しておかなければならないことがあります。

 

 

 

 

 

それは親である自分自身も子どもの不満を積極的に担って”お互いさま”になることです。そうでなければ、あまりにも”身勝手な親”というものです。

 

 

 

 

 

親も子どもも弱音を吐き出しながら、ストレスをぶつけ合いながら、お互いの不満や悩みを分け合っていきましょう。

 

 

 

 

 

子どもに弱音を吐いてもらえるということは信頼されているという”証”です。

 

 

 

 

 

なぜなら人は否定してかかるような人には自分の小心さは語ることはないからです。

 

 

 

 

 

そして、子どもをストレスから守るためには、親が自分のストレスに上手に対応できることがまず必要です。

 

 

 

 

 

親自身がほどよく愚痴をはいて元気になる姿を子どもに見せていくことです。

 

 

 

 

 

その経験をもとに、親が子どものストレスを受けとめてあげることが大切なのです。

 

 

 



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