思春期の子どもは大きなストレスを抱えやすい
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思春期の子どもは大きなストレスを抱えやすい

2019年04月21日(日)2:41 PM

「ムカつき、キレる」子どもたちの多くは、思春期の子どもたちです。ストレスを抱えて、悩み、苦しみ、ときにはその苦悩を家庭内暴力で訴えたり、人間関係を遮断する引きこもりなどの問題行動に出るのが、この時期の子どもたちです。

 

 

 

 

 

そうした子どもたちの行動にはどういった背景があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

思春期は”子ども”から”おとな”への過渡期といえます。この時期の子どもたちは、幼稚園や小学校低学年のころとは異なり、毎日が変化の連続です。

 

 

 

 

 

身体が大人に近づいていき、心の安定性が崩れる年頃です。不登校を続けていた子どもがポツリと相談室でつぶやいた言葉が印象に残っています。

 

 

 

 

 

「僕はこれからどんな大人になるんだろう」

 

 

 

 

 

「大人って、どうしたらなれるんだろう」

 

 

 

 

 

思春期の子どもたちは、社会的な役割をもった一人の人間として、いかに「個」の確立を成し遂げたらいいのか、ということに悩みだします。

 

 

 

 

 

その意味で、不安定なこの時期はほんとうの”おとな”になるために必要不可欠な”通過点”といえるかもしれません。

 

 

 

 

 

言い換えるなら、この時期、わたしたち親が子どもに期待してしまうことは「大人になった証」です。

 

 

 

 

 

子ども自身が自分で判断し、行動することを期待します。主体的な判断と行動(自己決定)を子どもに要求するのです。

 

 

 

 

 

でも、子どもにとって、親からの要求に応えることは容易なことではありません。なにしろはじめての体験なのです。

 

 

 

 

 

未知の世界に対して、誰もが戸惑い、足踏みをします。自己決定に自信の持てない子どもは、周りの友だちと自分を比較し、自分の性格や能力に対して不安を感じてしまうものです。

 

 

 

 

 

そして、どうしたらよいのかわからなくなり、苦しみ、悩みます。

 

 

 

 

 

そうしたストレスも、軽いものならば人格形成の糧になります。しかし、わたしたち大人の余裕をもったアドバイスや対応がないと、軽いはずのストレスが徐々に蓄積され、やがては生活態度や性格に子ども自身がもて余すほどの”ゆがみ”が生じてしまいます。

 

 

 

 

 

以前であれば、照れることなく「素直」に「お母さんあのね、わたしの話を聞いて。この気持ちわかってね」と人恋しさをありのままに表現できていたのに、プライドという「正体不明の心」に拘束されていることを感じてしまうのも、この年代からです。

 

 

 

 

 

そのくせ、この年代の子どもたちは、自分の仲間や先生、あるいは親からどう見られているのか、そればかりが気になってしかたがないのです。

 

 

 

 

 

こうした状況では、子どもたちの心の中に渦巻く不安は、子どもにとって何より大きなストレスになります。

 

 

 

 

 

そのため、場合によってはこの不安から一般的に言われているところの”問題行動”(具体的には引きこもり・不登校・家庭内暴力・薬物依存・強迫性障害といったことです)が子どもたちに現れます。

 

 

 

 

 

不安がストレスとなり、その状態に大人の適切なかかわりがないと”ゆがみ”となって問題行動が起こるのです。

 

 

 

 

 

もうひとつ、思春期の子どもたちが問題行動を起こす原因があります。それは、自我の目覚めが問題行動を引き起こすという側面があるということです。

 

 

 

 

 

問題を起こすことで自己の存在を証明しようとする面があることも忘れてはなりません。

 

 

 

 

 

思春期の子どもたちは、自分がなぜこんなに不安定なのか、その理由がわかっていません。

 

 

 

 

 

わからないまま、仲間との生活の中に埋没していくことに恐れすら抱きます。

 

 

 

 

 

問題行動は、日常的なものや大人たちの社会、仲間との安易な生活に流されたくない、という自我の発露であることもわたしたちは認識しておく必要があります。

 

 

 

 

 

思春期の子どもをもつ親は、こうした子どもたちの心理を理解したうえで、子どもが発信する心細さのシグナルをいかにキャッチし、その心理的不安定さにどう寄り添っていけばいいのかしっかり考えておくことが大切です。

 

 

 

 

 

心の健康は、大人の関わり方で変化するもの

 

 

 

 

 

心の健康は、身体的健康に比べて目に見えにくいものです。それだけに、わたしたち親にとって、子どもたちの心の健康をどう保っていってあげられるかは大切なテーマです。

 

 

 

 

 

子どもたちが抱えるさまざまなストレスから、子どもの心の健康を守るにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

どんな子どもにもストレスはあります。悩みがあります。子どもたちはそれらと向き合いながら”おとな”になっていきます。

 

 

 

 

 

そして、せの成長を援助するのがわたしたち大人の役目です。

 

 

 

 

 

ストレスを上手に乗り越える方法を教える、そのために、悩みを打ち明けられる人間関係、信頼関係を作り出す、そうした日々の営みの実践こそ、わたしたち大人の使命といえます。

 

 

 

 

 

実は、子どもの心の健康は、日常の生活を共にする大人の関わり方によって大きな影響を受けるものです。

 

 

 

 

 

家庭では、父親、母親、そして兄弟姉妹、学校では担任であり、最近では養護教諭、スクールカウンセラーの存在も注目されています。

 

 

 

 

 

そして、家庭でも学校でも同じですが、”えこひいき”しないで”公平”に子どもの心に寄り添う「気くばり」が心の健康を守るうえでのポイントになります。

 

 

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

「昨夜はよく眠れた?」

 

 

 

 

 

こんな温かい気持ちからの親の一言が、子どもの心に響くのです。

 

 

 

 

 

何も難しいことはありません。親として、大人として、子どもたちの心を気づかってあげればいいのです。

 

 

 

 

 

その気づかいを伝えるために、子どもの隠されている気持ちを推しはかり、温かい言葉で接し、子どもの話に優しく耳を傾けて聞いてあげればいいのです。

 

 



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