不登校の初発期と後期の対応について
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不登校の初発期と後期の対応について

2019年04月15日(月)4:37 AM

子供は親以上に悩んでいます。親の不安や喪失感を子供にぶつけないようにしましょう。

 

 

 

 

 

事例

 

 

 

 

 

学校からの連絡で、子供の不登校を知って驚いた両親

 

 

 

 

 

私立の中学校に通っているAは、いままで何も手のかからない子でした。

 

 

 

 

 

幸い勉強もよくでき、将来を期待していました。ところが、1年生の2月中頃のある夜、担任の先生から電話があり、1月の後半からときどき無断欠席があり、ここ何日か登校していないとのことでした。

 

 

 

 

 

しかし、わたしが仕事に出る前に、Aは毎日ちゃんと登校しているのです。

 

 

 

 

 

夫といっしょにAに問いただしますと、朝、家を出た後、わたしが仕事に出かける時間を見計らって学校には行かず帰宅していた、と言います。(30代・母親)

 

 

 

 

 

不登校初期での「学校への誘いかけ」で注意すること

 

 

 

 

 

不登校の初期段階の特徴は、子供も親もともに気が動転していて、冷静さを失っていることです。

 

 

 

 

 

このことを十分自覚して子供に関わってください。この時期における「学校への誘いかけ」で注意することを列挙します。

 

 

 

 

 

①まず、子供の状況をよく把握すること。

 

 

 

 

 

②関わる人が一致して「学校への誘いかけ」をすることと、短時間で切り上げること。

 

 

 

 

 

③不確定な要素もあるので、失敗を恐れない。

 

 

 

 

 

親が身をもって体験することの大切さ

 

 

 

 

 

不登校初発期(実際に欠席が始まる時期。この時期には親は驚き、説得したり、叱ったり、その他ありとあらゆる手段を使い、登校させようとするにが一般的です。子供もそれに応じて、登校したり、休んだりします。)や連続的不登校への移行期(親の指示に対して、子供は激しい心身症状や家庭内暴力、朝起きないなどで抵抗し、連続した不登校状態に移行する場合があります)のように、不登校の初期の段階では、親が本人を理解することが重要なポイントになります。

 

 

 

 

 

親が「さぼっているのではないか」「強く言えば登校できるのではないか」と考えている場合に、支援者が「学校への誘いかけ」を制止しますと、「あのとき、強く言っておけばこんなに長引かなかったのに」という後悔が親にいつまでも残り、かえって子供を受け入れることができにくくなります。

 

 

 

 

 

そのため、父親が「強く言えば登校できるのではないか」と言われる場合は、父親本人に、「誘いかけ」を行ってもらうことにしています。

 

 

 

 

 

不登校後期の対応について

 

 

 

 

 

事例

 

 

 

 

 

学校を休み始めてから1年あまり、外にも出て友達にも会えるようになったZ君(中学2年生)

 

 

 

 

 

4月から中学3年生になる男子です。中学1年の2月から学校に行けなくなりました。

 

 

 

 

 

一時は、家族の誰とも話をせず、自分の部屋に閉じこもっていた時期もありましたが、親があきらめたせいか、夏頃からは学校の話さえしなければ、家の中では普通に話ができるようになりました。

 

 

 

 

 

秋くらいからは、友達が来てくれると会うようになっています。

 

 

 

 

 

親の目には、今にも登校しそうに思えるのですが・・・・・。

 

 

 

 

 

最初の頃、相談に通っていたカウンセラーの先生は、「学校のことはいっさい言わないように」と言われましたが、やはりじっと待つしかないのでしょうか。(40代・母親)

 

 

 

 

 

不登校の回復初期には、柔軟で多彩な「誘いかけ」を!

 

 

 

 

 

Z君は、今では精神的にかなり立ち直り、現在は不登校の回復初期の状態と考えられます。

 

 

 

 

 

この時期には、友達や学校の先生などの協力を得ながら、本人が登校できるようきっかけ作りをする必要があります。

 

 

 

 

 

新学期というような「区切りの時期」は、大事なきっかけのひとつです。

 

 

 

 

 

「学校への誘いかけ」は、誰が、どんな方法で、いつするか、によって効果が大きく異なります。

 

 

 

 

 

なかなか奥の深い支援です。

 

 

 

 

 

ダメでも落胆せず、次の機会をじっくりと待つ

 

 

 

 

 

この時期での「学校への誘いかけ」は、初期の場合とは異なり、ゆるやかな方法になります。

 

 

 

 

 

もし登校できなくても落胆せず、次の機会をじっくりと待つという姿勢が大切です。

 

 

 

 

 

必ずエネルギーが再びたまり、再挑戦の機会が訪れます。

 

 

 

 

 

本人も親も何ヶ月も何年も不登校と向き合ってきています。

 

 

 

 

 

いまさら数日を争うようなことはありません。子供と相談しながら焦らないことです。

 

 

 

 

 

不登校について

 

 

 

 

 

〇 不登校の子供たちの経過にはそれぞれ特徴があります。しかし、大きく見れば一定の法則にしたがって回復していきます。

 

 

 

 

 

〇 幼稚園児や小学校低学年の子供の場合、「本人の自主性に任せる」というには、まだ幼すぎます。

 

 

 

 

 

〇 思春期の子供の場合、親や周囲のかかわりで比較的簡単に再登校します。しかし、不登校は子供を理解するチャンスですから、登校したからといって子供から目と心を離さないようにしましょう。

 

 

 

 

 

〇 心が回復するには、1年くらいはかかるものです。親としては気が焦ると思いますが、「気長に付き合おう」と腹を決めると、回復は早くなるものです。

 

 

 

 

 

〇 専門機関の役割は、早く家庭内適応期に移行させることです。その後は、親や学校の役割が大きくなります。

 

 

 

 

 

〇 不登校の初発期には、親も気が動転するものです。そして、親が冷静さを欠き、親自身が処理すべき怒りや不安を子供にぶつけがちになります。それでは、事態はよけいに混乱してしまいます。

 

 

 

 

 

〇 本人がどうしても登校できない、ということを親自身が身をもって体験することが親が子供を理解し、受け入れるうえで大事なポイントになります。

 

 



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