対人恐怖によるひきこもり
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対人恐怖によるひきこもり

2019年03月30日(土)3:46 PM

ひきこもりの人たちの多くが訴えるのは、「対人恐怖」です。症状としては次のようなものがあります。

 

 

 

 

 

自分の臭いが気になる自己臭妄想、人と話すと思うだけでも顔がほてって赤くなる赤面恐怖、他人の視線が気になる視線恐怖、自分の視線が相手を傷つけるのではと思う自己視線恐怖、目つきが変だとか髪の毛が薄い、鼻の形がおかしいなどと気にして自分は醜いと思い込む醜形恐怖などです。

 

 

 

 

 

これらは「他人から自分はどのように評価されているのか」が気になる症状だと言えます。他人の思惑を気にすることを「対人不安」と言うのですが、これは大なり小なり誰でも持ち合わせていると思います。

 

 

 

 

 

この度合いが強いものを「対人恐怖」と呼ぶ神経症状になります。対人恐怖や社会恐怖があるため、集団の場、特定の場に行くことができないことがあります。これは、「空間恐怖」と呼ばれています。

 

 

 

 

 

気をつけなければいけないのは、対人恐怖が統合失調症の前駈症状であったり、統合失調症の症状が回復する過程で生じる症状であるということです。

 

 

 

 

 

また、視線恐怖症は統合失調症の注察妄想(人から常に監視されていると感じたり、思い込む)と間違えやすい症状です。

 

 

 

 

 

醜形恐怖や自己臭恐怖なども、その確信の度合いによっては妄想に近い印象を受けることもあり、カウンセリングだけで対処できるものではありません。

 

 

 

 

 

精神科、神経科で診断を受け、投薬の効果とカウンセリングを並行していくことが大切です。

 

 

 

 

 

家庭での基本姿勢は、本人のこうした悩みを言下に否定せずにおくことです。「そう、そう感じるんだね。それはつらいね。」と伝えることが基本になります。

 

 

 

 

 

私はこれらの対人恐怖の背景には、次のようなことが考えられると思います。不登校が原因でひきこもった場合と、社会に一度出てからひきこもった場合です。

 

 

 

 

 

不登校の場合は、いじめやグループの輪に入れなかったり、学業不振など三者三様の原因があるわけですが、どちらにしても仲間や相手から、受け入れてもらえなかった体験が強く残ってそのことを気にします。

 

 

 

 

 

気にすればさらに対人関係がぎこちなくなって悪化します。この悪循環がどんどんと悪化のほうへ向き、負の体験が大きく増大していきます。

 

 

 

 

 

そのために対人不安になり、対人恐怖へと移行するのではないかということです。だからこのような人は常に他人の思惑が気になってしまうのだと思います。

 

 

 

 

 

社会人になってからひきこもりになる人も、同様なことが言えると思います。張り切って入社した、しかし、新人教育担当として付いた先輩が、忙しすぎたり指導の下手な人であれば仕事が要領よく覚えられない、ミスも多くなる、周囲の人の評価が気になり始める、気にすると緊張からさらにミスが多くなる、自分は仕事のできない、能力のない人間だと落ち込んでいく・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

自己評価が下がるとその防衛反応としてのプライドが高くなり、対人関係において攻撃的あるいは逆に引っ込み思案になるため、対人関係がスムーズにいかず悪循環システムに入り込んでしまって疲れきってしまう・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

このような場合、本人のつらい気持ちを受容しつつ、本人の要望に沿った対応、対処療法が必要になります。

 

 

 

 

 

自律訓練法や筋弛緩法などの行動療法も取り入れつつ、本人の心の奥底で葛藤している根源となる原因を探り出し、それをできるだけ取りのぞいてやり、将来の道程を導き出し、一歩踏み出させてやることが大切だと思います。

 

 



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