病気をきっかけに不登校になった中学生の事例
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病気をきっかけに不登校になった中学生の事例

2019年03月28日(木)12:29 AM

病気をきっかけにして不登校になり、その後、通信制高校を経て大学へ入学したA君のケース

 

 

 

 

 

小学校時代は学級委員に選ばれるほどの良い子

 

 

 

 

 

A君は父親は公務員、母親はパート、2人兄弟の第二子です。父親は神経質で家庭内のことに無関心で、母親は過干渉で過保護です。

 

 

 

 

 

A君は小学校時代は学級委員にも選ばれるなど、いわゆる「良い子」でした。

 

 

 

 

 

中学1年生までは成績が良かったのですが、2年生の1学期に病気で入院して長期欠席をしたために勉強で遅れをとりました。

 

 

 

 

 

2学期には成績も上がってきましたが、元のレベルまでは戻らず、母親に大声で不平や不満を言ったり、畳を激しくたたいたりするようになりました。

 

 

 

 

 

両親が教育センターに相談したところ、「幼少時期の母親の育て方が悪かったせい」と言われ、母親は自責の念にとらわれるようになりました。

 

 

 

 

 

不登校は、このころ突然始まりました。

 

 

 

 

 

母親に暴力をふるうが、父親は見て見ぬふりをする

 

 

 

 

 

近くの医療機関に通院して服薬したり入院していますが、不登校は続き、母親に乱暴するようにもなりました。

 

 

 

 

 

しかし、父親は乱暴を目の当たりにしても、視線をそらすだけです。

 

 

 

 

 

ついに、母親が思い余って関東自立就労支援センターに電話で助けを求めてきました。

 

 

 

 

 

A君は3年生の6月中旬に病院に入院し、7月上旬から院内学級へ通い始めました。

 

 

 

 

 

ほかの子どもとも遊ぶし、スタッフに対しても素直で、病棟内では順調です。

 

 

 

 

 

ただし、家族との面会の様子から父親に不満のあることがわかりました。

 

 

 

 

 

2学期中旬には病棟から地元の中学へ通学するまでになりましたが、自宅へ戻るとひきこもりや母親への暴力がたびたび繰り返されていました。

 

 

 

 

 

中学の校長の尽力もあり、高校へは進学することができました。

 

 

 

 

 

4月からは自宅から通学し、週末に病棟へ帰ることにして、7月に退院しています。

 

 

 

 

 

退院以来、A君は通院せずに母親のみ来院し、担当医はその間のA君の様子を母親から聞いていました。

 

 

 

 

 

担当医は、母親には乱暴されたら家を出るように勧め、父親には父親としての役目を果たすようにアドバイスしています。

 

 

 

 

 

その後、まら乱暴したために母親は家を出ました。

 

 

 

 

 

高校からは不登校が続いたために退学を勧められました。

 

 

 

 

 

高校3年生の3月になって、A君が関東自立就労支援センターに来所して今後のことをスタッフに相談しました。

 

 

 

 

 

スタッフが定時制、通信制、高卒認定試験、予備校などさまざまな手段があることを伝えて、自分で調べるように勧めると1週間後に「通信制への転校を決めた」と報告に来ました。

 

 

 

 

 

同時に予備校へも通うことにし、翌春には、受験したすべての大学に合格しました。

 

 

 

 

 

そして以前から希望していた寮生活に入り、夏休みには家族4人で旅行をするまでに回復しました。

 

 

 

 

 

思春期の子どもが発するこころの危険な兆候

 

 

 

 

 

健康なこころと病んでいるこころとの境目は、見極めにくいものです。以下の症状も、もしかしたら、こころの障害の兆候かもしれません。

 

 

 

 

 

子どものこころについて考えてみましょう。

 

 

 

 

 

①会話が急に少なくなった

 

 

 

 

 

1週間以上も続くなど長期間にわたらなければ、心配ありません。長期間続くうえに、表情がひどく暗い、眠れないなどの症状を伴う場合は、「うつ病」などさまざまなこころの障害の可能性があります。

 

 

 

 

 

②話に脈絡がない

 

 

 

 

 

それまでは普通だったのに、あるころから話に脈絡がなくなったという場合は要注意です。友だちとつき合わなくなった、みだしなみにかまわなくなった、妄想や幻聴や幻視などを伴うというときには、「統合失調症」などの可能性があります。

 

 

 

 

 

③急に食事の量が減った

 

 

 

 

 

元気がなく、食欲がない場合は消化器系などの体の病気がないか心配です。元気はあるが、食べた後で吐いているようだったり、体重がひどく減ったりしたようなときには「摂食障害」が疑われます。

 

 

 

 

 

④暑い日でも長そでを着たり、手首にスカーフなどを巻いている

 

 

 

 

 

「リストカット」などを隠している可能性があります。

 

 

 

 

 

⑤着替えを見られるのを嫌がる

 

 

 

 

 

「いじめ」などによる傷を親や兄弟から隠すためということもあります。手足や顔の傷、涙のあと、洋服の汚れなどがないか注意しましょう。

 

 

 

 

 

⑥お風呂に入るのを嫌がる、身だしなみにかまわなくなった

 

 

 

 

 

こういう状態が何日も続く場合や表情が暗い、人づき合いをしなくなった、食欲や睡眠障害があるなどの場合には、「うつ病」や「統合失調症」などいろいろなこころの障害の可能性があります。

 

 

 

 

 

⑦手を頻繁に洗うようになった

 

 

 

 

 

2週間以上毎日続き、そのために日常生活にも支障が起こる場合には「強迫性障害」の可能性もあります。

 

 

 

 

 

⑧夜更かし、朝寝坊がひどい

 

 

 

 

 

朝、親が起こすと怒るし、起こさないと起こしてくれないと怒るといったことがあります。

 

 

 

 

 

起こすときどうすればいいのか、親子で取り決めをしましょう。眠ろうとしても眠れない、学校の勉強にもさしさわりが出るなどの場合には「睡眠障害」が考えられます。

 

 

 

 

 

⑨持ち物や服装が派手になった

 

 

 

 

 

小遣いでは買えない高価なものを持っている、門限を過ぎても帰宅しない、学業成績がひどく落ちたなどということがなければ、思春期にありがちなことといえます。

 

 

 

 

 

⑩鳥や猫などの死骸を発見した

 

 

 

 

 

子どもが殺した可能性がある場合には、ストレスが高まるようなことがなかったか、物を壊す、暴力をふるう、盗みをするなどの行為がないか、子どもの行動に注意してみましょう。これらの行動を伴う場合には「行為障害」の可能性があります。

 



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