親の子供に対する期待
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親の子供に対する期待

2018年11月08日(木)11:46 AM

親の中には企業社会の競争原理をそのままに受け入れ、厳しい競争に耐え、勝ち抜くために頑張るような、そういう「忍耐力」を子供に期待する親もいると思います。

 

 

 

 

 

しかし、子供の幸せを願い、子育てについてそれなりに真剣に考える親の心は、そう単純なものではありません。

 

 

 

 

 

競争原理に支配されてしまうような、そんな「忍耐力」は期待しないけれど、しかし現実にある競争社会の中で、その矛盾に打ち負かされ自分を見失ってしまわないで、自分の生きる道をしっかりと見つけ出していけるだけの足腰の強さは身につけさせてやりたい、そう願っていることと思います。

 

 

 

 

 

そのために、矛盾や困難に負けないだけの「忍耐力」や頑張りを身につけた、しっかりした子に育てたい、そう考えていることでしょう。

 

 

 

 

 

しかしその思いが、あまりに先走り過ぎるとき、子供をベタベタと甘えさせてやったり、子供のありのままを受け入れてやったりすることを忘れてしまいます。

 

 

 

 

 

「しっかりした子」を期待するあまり、ダメな部分をも含めたまるごとの子供を認めてやることを忘れてしまいます。

 

 

 

 

 

一般に行き渡っている「甘やかされたダメな子」論が、頭にちらついてますますしっかりさせないとと思ってしまいます。

 

 

 

 

 

ところで、競争原理に支配された子育ては、子供のありのままを受容することができません。

 

 

 

 

 

競争原理で支配された目で子供を見ると、他に比べて子供を相対化してみる見方が支配します。子供のまるごとが見えなくなります。

 

 

 

 

 

比較するためには、子供を部分に分け、その部分を切りとらないと比較できません。まるごとは比較することはできません。

 

 

 

 

 

まるごとは包み込んでやれるだけです。ゆえに子供を部分に切り刻み、それを比べて競争に追いたてます。

 

 

 

 

 

「数学の成績が悪い、もっと頑張れ」「英語の成績が悪い、もっと頑張れ」等々と言っているうちに、子供のまるごとが見えなくなります。

 

 

 

 

 

この子はこういうところがダメ、ああいうところがダメと、子供をバラバラに切り刻みます。子供のまるごとを包み込み、認めてやることができません。

 

 

 

 

 

いろいろとダメなところはあるけれど、この子は他と比較できない、かけがえのないこの子自身なのだと、その子自身を認め、受け入れ、いとおしんでやることができません。

 

 

 

 

 

それはどぎつい表現を使えば、子供に対する「バラバラ殺人」を犯すようなものです。

 

 

 

 

 

さて、自立心のある「しっかりした子」を期待するあまり、その中身は違ってもやはり同様に、この子はここがダメ、あそこがダメという見方に陥り、子供のまるごとを包み込んでやれなくなっている場合が往々にしてあります。

 

 

 

 

 

しかも、この競争社会に身を置いているがゆえに、いつの間にか「人間はムチを当てないと、頑張らない」という人間観に汚染され、子供に頑張れ、頑張れとムチを当てることも少なくありません。

 

 

 

 

 

疲れた心身にムチうって、競争社会の中で生き抜き、あるいはそれと闘っている父親はともすればそういう発想に陥りやすいです。

 

 

 

 

 

例えば共働きの家庭では、生活の必要と子供をしっかりとした自立心のある子供に育てたいとの思いから、子供に仕事や役割を分担させ、責任を持たせることがあります。それは大切なことです。

 

 

 

 

 

しかし、子供は時に疲れて仕事をさぼったり遊びに夢中になって役割を忘れてしまったりすることもあります。

 

 

 

 

 

それが子供のありのままの姿です。そのありのままを認め、受け入れてやれているか、それが問題なのです。

 

 

 

 

 

「任された役割を果たさないのは無責任だ、お前はダメな奴だ」と一方的に子供を責めたりしていませんか。

 

 

 

 

 

疲れて帰ってきて、子供が役割を果たしていないとがっかりするし、腹立たしくなります。ついムカッときて怒鳴りつけたくもなります。

 

 

 

 

 

しかしよく考えれば、それは子供に対する親の「甘え」なのです。

 

 

 

 

 

気をつけなければならないことは、子供を自立させるという美名に隠れて、親が子供に甘え、楽をしようとしていることがあります。しかし、そのことは気づかれにくいものです。

 

 

 

 

 

親も人間ですから、時には子供に甘えることがあってもいいでしょう。しかし、そのことをしっかり自覚しておく必要があると思います。

 



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