不登校とひきこもり~焦らないことが大切~
ホーム > 不登校とひきこもり~焦らないことが大切~

不登校とひきこもり~焦らないことが大切~

2018年10月02日(火)12:38 PM

不登校にもいろいろありますので一概には言えませんが、中学校までは「無理に学校に行かなくても大丈夫」と親子ともども思えると元気になるのですが、高校生以上の年代では「中退するのは仕方がないけれど、その後どうするのか」という問題が出てきて本人も親も悩みます。

 

 

 

 

 

それに加えて青年期特有の心理的不安も重なり、精神疾患のような症状を訴える人もいます。

 

 

 

 

 

ひきこもりの体験者には、「中学校で不登校気味だったが、がんばって高校受験した」とか「高校はだましだまし通ったが、大学進学後に行けなくなった」という人が結構います。

 

 

 

 

 

国立精神・神経センターが二○一四年に全国の精神保健センター及び保健所に来所相談のあったひきこもりに関わる三二九三事例を調査した結果、相談者の六一・四%が小・中・高・短大・大学いずれかで不登校経験をしていたとのことです。

 

 

 

 

 

こうしたことから、「不登校を早く治さないとひきこもりになる」という意見になりがちですが、わたしは逆だと思います。

 

 

 

 

 

つまり、「不登校がひきこもりの原因になった」というよりも、「しっかり不登校しなかった」「安心して不登校できなかった、させてもらえなかった」ために、結果としてひきこもりに追い込まれてしまったのです。

 

 

 

 

 

これは、うつ病の患者さんを励まして早く職場復帰させたのはいいのですが、再発してさらに症状が重くなり、結局は退職してしまったという状況に似ています。

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりの人が全てうつ病というわけではありませんが、心が疲弊し、大なり小なり抑うつ的な気持ちになっている場合が大半です。

 

 

 

 

 

そんな、本来しっかり休むべきときに、学校や職場に無理やり引っ張り出してしまうと、日常生活を過ごすために必要なエネルギーまで取り崩して動けなくなり、事態はますます悪化してしまいます。

 

 

 

 

 

私がひきこもりの支援に関わって改めて思うのは、「焦らない」ことの大切さです。

 

 

 

 

 

これは不登校やひきこもりの支援に限らず、周りが焦ってうまくいったという話は聞いたことがありません。

 

 

 

 

 

古来からの人間の知恵である故事・諺にも「急がば回れ」「急いては事を仕損ずる」などがあります。ところが、これがなかなか難しいのです。

 

 

 

 

 

例えば、小学校で何とか不登校を「治して」中学校に進ませたとしましょう。すると中学校は、その生徒を一生懸命励まして、高校進学までつなげようとします。

 

 

 

 

 

それが「うまく」いくと、高校も中退しそうになるところを励まして、何とか大学進学や就職させようと努力します。

 

 

 

 

 

それは、各学校にとっては生徒指導上、進路指導上の成果と言えるかもしれませんし、その多大な努力に敬意を表したいと思いますが、その生徒がその後どうなったかまで学校は把握していません。

 

 

 

 

 

「不登校」という形で出している子どものサインをよく理解せずに、「学校に戻れた」「進学できた」と『解決』を早合点し、子どもの辛い気持ちや悩みは何も解決されないまま先送りされただけで、後になってより深刻な問題として立ち現れる、それがひきこもりの背景にあると思います。

 

 

 

 

 

高校、大学と何とかクリアできても、就職してから、社会に出てからうまくいかずに立ち止まり、退却せざるを得なくなった若者が、今、たくさんこの社会に存在しています。

 

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援