ひきこもりとは何か
ホーム > ひきこもりとは何か

ひきこもりとは何か

2018年10月02日(火)11:42 AM

ひきこもりへの関心が高くなってから久しいですが、誤解や偏見も非常に大きく、総じて否定的イメージで、不登校以上に世間からは冷たい眼で見られるため、本人も家族もひどく苦しんでいます。

 

 

 

 

 

厚生労働省は、二○一○年に公表した「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」で、ひきこもりを「様々な要因の結果として社会参加(義務教育を含む就学、非常勤を含む就労、家庭外での交游)を回避して、原則的に六ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形で外出してもよい)を指す現象概念」と規定しています。

 

 

 

 

 

わたしはこの規定に疑問があります。まず、六ヶ月という期間の根拠がよくわかりません。

 

 

 

 

 

また、「家庭内にとどまり続けている」と言っても、そのことを家族が認め、安定した家庭生活が保たれているのならば、ことさらに「社会的参加を回避」などと問題視する必要はないと思います。

 

 

 

 

 

しかし、一応これが国の公式見解です。また、ひきこもりについては様々な偏見があって、それが混乱の原因になったり、必要以上に不安を煽って事態を悪化させる場合もありますので、精神保健における基本的な考え方を簡単に説明します。

 

 

 

 

 

ひきこもりとは、とても辛い経験をしたり、感受性が強いなど、人とのコミュニケーションが苦手な子どもや若者が、社会参加に強い不安を感じて、外との関係を断ち切ることで自分を守ったり、必要な休息を取っているプロセスのことです。

 

 

 

 

 

病名や診断名ではなく、そのような状態を指す用語であり、厚生労働省の定義が示すように「現象概念」です。

 

 

 

 

 

このように、ひきこもり自体は取り立てて異常なことではありません。

 

 

 

 

 

しかし、その状態が長引いて、そこから抜け出すことができなくなることで本人が苦悩し、家族関係にも問題が生じる場合も多いことから、支援が必要になります。

 

 

 

 

 

例えば、統合失調症やうつ病の症状として他人と関わることができなくなった結果、ひきこもりの状態になっている場合は、ひきこもり支援というくくりではなく、精神科病院の受診など適切な治療を第一に考える必要があります。

 

 

 

 

 

不用意に本人を追い詰めたために、強い対人不安や手洗いをやめられないなどの強迫症状を訴えたり、拒食・過食の摂食障害やリストカットなどの自傷行為のほか、家庭内暴力が「二次障害」として現れる場合もありますので、これを防ぐような適切な関わりが必要です。

 

 

 

 

 

そのためにも、きちんとした相談や支援の体制作りが求められます。ですから、ひきこもりに対しても、「怠けている」「甘えている」などとこちら側の勝手な推測や価値判断で本人や家庭を非難したり、ましてや無理に引っ張り出して矯正・治療するようなやり方は絶対に避けるべきだと思います。

 

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援