キレる子には、必ずそうなる背景がある
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キレる子には、必ずそうなる背景がある

2018年09月03日(月)4:57 AM

小学校のクラスで授業中、ちっとも集中せずに他のことをしたり、他の子にちょっかいをだしている子がいました。

 

 

 

 

 

先生は、比較的しつけには厳しい人で、事あるたびにその子を注意していました。

 

 

 

 

 

しかし、注意するとなおさらその子は反発して、先生の見ていないところで悪さをしていました。先生もついつい感情的になり、その子を叱ることが多くなっていました。

 

 

 

 

 

ある時、ついに先生は激怒して、「そんなことをするなら、教室から出ていきなさい!」と言ってしまいました。

 

 

 

 

 

それを聞いてその子は、「バカヤロー!」と大声で叫んで教室から飛び出していきました。

 

 

 

 

 

そのことがあってから、その子は先生が注意するたびに、大声で叫んで教室を飛び出すようになりました。そうでない時も、少しも落ち着かず、授業中も教室を立ち歩くようになりました。

 

 

 

 

 

困ってしまった先生は、親を呼びました。そして、「お宅のお子さんが、授業中、少しも落ち着かなくて困っています。もうちょっと、家でしっかりしつけをしてください」と伝えました。

 

 

 

 

 

お父さんは、「わかりました。今晩、徹底的に注意します」と言って帰りました。

 

 

 

 

 

翌日、その子は、顔にあざをつくって学校に来ました。二、三日はおとなしくしていましたが、その後、前にも増して落ち着かない言動が目立つようになりました。

 

 

 

 

 

それだけでなく、間もなく何人かの落ち着きのない子どもも、同じように教室を立ち歩くようになりました。

 

 

 

 

 

先生が注意しても、無視したり「うるせー」と反発したり、手に負えない状態になりました。先生もノイローゼ気味になり、子どもたちを指導する自信をなくしてしまいました。

 

 

 

 

 

キレる子には、必ずそうなる背景があります。この子は、実は、しつけが足りないのではなく、逆に父親から体罰を含む厳しいしつけを受けていました。

 

 

 

 

 

それだけではなく、三歳上の兄からも、親の見ていないところで日常的に暴力を受けていました。

 

 

 

 

 

家では神経を張りつめて怒られないように生活している分、学校では気が緩んでついついボーッとしたり、家で暴力を振るわれたイライラを、先生や他の子にぶつけていたのでした。

 

 

 

 

 

学校でも家と同じように厳しく注意されるようになって、この子は心のバランスを崩してしまったのです。そして、この頃に父親が私のところに相談に来ました。

 

 

 

 

 

この先生には、この子の背景をお話しし、今は叱り過ぎないようにお願いしました。これと同時に、親御さんと話をし、この問題はしつけ不足ではなく、逆に暴力的なしつけによって起きていることを話し、今後は一切体罰をやめていただくことをお願いしました。

 

 

 

 

 

担任の先生は、確かに自分も叱りすぎていたところがあったと反省され、また、副担任制を希望され、教室にもう一人の先生が入りました。

 

 

 

 

 

子どもがキレるごとに、副担任がその子を外に連れ出して話を聞くことで、少しずつその子も落ち着いてきました。

 

 

 

 

 

副担任から、その子の気持ちを聞くことで、担任も彼の行動が理解できるようになり、今までは意味がわからず叱ってばかりだったのですが、少し穏やかに接することができるようになりました。

 

 

 

 

 

授業中に立ち歩いていた他の子どもたちも、少しずつ席につくようになりました。担任の先生は、その子たちもあまり叱らないようになり、代わりに一人ひとり話を聞くようにしていきました。

 

 

 

 

 

そうすると、その他の子どもたちも、さまざまな心配を抱えていることがわかりました。

 

 

 

 

 

学年主任、スクールカウンセラーの協力も得ながら、心配な子には家族と面談して子どもの気持ちを伝え、一緒に解決していこうと粘り強く話し合いを続けました。

 

 

 

 

 

そうするうちに、担任の先生は、教室であまり叱ることがなくなってきました。最初のきっかけになった子も、家族の協力もあり、ほとんど授業中は座っていられるようになりました。

 

 

 

 

 

一時は、皆がピリピリして子どもの顔にも先生の顔にも笑顔がなくなっていましたが、しだいに教室の雰囲気もずいぶん明るくなり、笑顔が見られるようになりました。

 

 



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