けんかをしない子どもたち
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けんかをしない子どもたち

2018年06月10日(日)11:33 AM

最近の子どもたちの友達づき合いは、きわめて表面的です。

 

 

 

 

 

人に対して非常に用心深く、本音をさらけ出すような、口論や取っ組み合いのけんかなどはめったにしません。

 

 

 

 

 

けんかをするのがとても不安なのです。

 

 

 

 

 

けんかをすると、もう二度と元の関係に戻れない、戻し方がわからないのです。

 

 

 

 

 

若い学生たちは、お酒を飲んで顔が赤くなるのを人に見られるのが恥ずかしいとさえ言います。

 

 

 

 

 

いかにお金をかけないで、早く酔っぱらうかを競い、友人と議論を闘わせた私たちの学生時代とか隔世の感があります。

 

 

 

 

 

彼らがけんかを避けるのは、けんかをした後の関係の修復の仕方を含めて、けんかのルールをおぼえていないからだと思います。

 

 

 

 

 

けんかのルールは、どの程度の攻撃なら相手に自分の力を見せつけ、なおかつ仲直りができるか、といった目安であり、社会的な人間関係を築くうえで大切な基本事項です。

 

 

 

 

 

子ども時代の私は、学校から帰ると冬は毎日雪合戦に明け暮れていました。

 

 

 

 

 

北海道の雪はサラサラで、なかなか大きい雪玉を作ることができず、これを固めるために苦心します。

 

 

 

 

 

子どもたちの間では、雪玉の固め方ひとつにもルールがありました。

 

 

 

 

 

すなわち、雪に息を吹きかけて固めるのはいい、しかし、雪に水を加えてベチャベチャにしたものを、一晩おいて使うのは危険なのでやってはいけないというものです。

 

 

 

 

 

このルールはガキ大将的な先輩に厳しく教えられ、これを破ると仲間から殴られるという罰を受けました。

 

 

 

 

 

こうしたルールは、雪合戦だけでなく、さまざまな遊びのなかにも友達同士のつき合いのなかにもありました。

 

 

 

 

 

現代の子どもたちは、きょうだいの数が減り、地域で遊ぶことも少なくなりました。

 

 

 

 

 

仲間同士でけんかになりそうになっても、すぐに親が介入し、けんかをやめさせてしまいます。

 

 

 

 

 

そのため、子どもたちは校則やスポーツ少年団の規則といった、大人からのお仕着せのルールは知っていても、自分たちの経験でつくりだしたルールはもち得ないのです。

 

 

 

 

 

カッと怒りがわきだしたとき、衝動にまかせて相手を攻撃してしまうのは、どこまでならやってもいいのかというルールが体に染みついていないからです。

 

 

 

 

 

知識としては頭に入っているけれど、体験からおぼえたわけではないので、とっさのときに体が反応しないのです。

 

 

 

 

 

ルールを知らない者同士のけんかほど恐ろしいものはありません。

 

 

 

 

 

そのためか、けんかの相手は常に自分より弱い相手です。

 

 

 

 

 

自分より強い人には絶対に仕掛けません。

 

 

 

 

 

そして、やったらパッと逃げ出してしまいます。

 

 

 

 

 

これはもはや、けんかではなくいじめです。

 

 

 

 

 

 

 



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