たかが再登校、されど再登校
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たかが再登校、されど再登校

2018年05月18日(金)4:41 AM

思春期の子供なら、後ろに心持ち引っ張る

 

 

 

 

 

他人の思惑を気にしやすい思春期以降の子供の場合は、何かの課題を乗り越えるときには、心持ち後ろに引っ張るくらいがちょうどいいと思います。

 

 

 

 

 

「まだ難しいのではないかなあ」「失敗したっていいんだからね」などの言葉を、私はよく使います。

 

 

 

 

 

登校に結びついてくれれば、うれしいのはやまやまです。

 

 

 

 

 

しかし、本人のくじけそうな部分、失敗を恐がる部分に働きかけます。

 

 

 

 

 

そして、「決して無理してまで、先に進まないようにね」というニュアンスのことを言います。

 

 

 

 

 

これが心持ち後ろに引っ張ることです。

 

 

 

 

 

これを行うのは、思春期から青年前期の年齢の子供の場合、信頼する大人を出し抜いて期待された以上のことができたとき、一番うれしく感じる傾向が強いこともあるからです。

 

 

 

 

 

多くの場合、周囲の期待を上回ることが無上の喜びになります。

 

 

 

 

 

そこで、一番厳しい課題に進もうとするときこそ、あまり期待していない素振りを見せるのです。

 

 

 

 

 

このような場合では、登校に成功しても無邪気に喜ばないようにします。

 

 

 

 

 

うれしそうな顔はしますが、「無理していないかい?」と半分真顔で心配します。

 

 

 

 

 

大人を出し抜きたい子供は、その応じ方がうれしくてたまりません。

 

 

 

 

 

「大丈夫だってばあ」と、順調に登校を開始したことをアピールします。

 

 

 

 

 

思春期以降の年齢では、多くの事例で「自立」がテーマです。

 

 

 

 

 

自立とは、自分で巣立つことが基本です。

 

 

 

 

 

自分で巣立つために、「自立しなさい」と周囲が追い立てて自立した自立は、本当の意味での自立ではありません。

 

 

 

 

 

「自分で立て」と言われて立ち上がったのは、自分で立ったことにはならないのと同じです。

 

 

 

 

 

自立を願いながらも、「まだ早い」と子供扱いすることが、本当の意味での自立を達成するための必要条件なのです。

 

 

 

 

 

「できたらいいね。でも、まだ早いのではないかなあ・・・・・・・」と言われると、「出し抜いてやる」と思います。

 

 

 

 

 

「止めてくれるな、おっかさん」の世界です。

 

 

 

 

 

引き止める母親がいるがゆえに、子供は安心して自立するのです。

 

 

 

 

 

たかが再登校、されど再登校

 

 

 

 

 

もちろん、どれほど順調であっても、予定通りに物事が進行するわけではありません。

 

 

 

 

 

何事も予想外のハプニングが起きるのが普通です。

 

 

 

 

 

再登校にしても同じで、子供ができるつもりでも実際には難しいこともあります。

 

 

 

 

 

また、クラスのメンバーが、再登校した子供をすんなりと受け入れるかどうかも不確定要素が多いです。

 

 

 

 

 

子供が先に進もうとして失敗した場合は、辛い思いをさせたこと、それを予見できなかったことなどを含めて、すべて関わる側の責任とします。

 

 

 

 

 

そして、子供に頭を下げます。謝罪をします。

 

 

 

 

 

事前に、失敗をしてもよいように工夫した場合でも、「そうだった?嫌な思いして辛かったねえ。ちょっと難しいかなあと思っていたんだよねえ。でも、ごめんね。もっときちんと引き止めればよかったかなあ」というようなニュアンスで語ります。

 

 

 

 

 

しかし、謝るといっても、大きな挫折をさせてしまったかのように大仰に謝る必要はありません。

 

 

 

 

 

たかだか学校に行くということなのです。

 

 

 

 

 

再登校させるのにあたって、再登校したら成功で、そうでなければ失敗などという切迫した雰囲気は避けたいところです。

 

 

 

 

 

再登校で一喜一憂せず、でんと大きく構えましょう。

 

 

 

 

 

「せっかく学校に行っていないのだから、そのような環境でしかできないことをする」というような発想、そのような覚悟と開き直りを基本的にもち、大きく構えましょう。

 

 

 

 

 

しかし、それは、「登校を願わなくてもよい・・・・・・・」と言いきれるほど簡単なものでもないと思います。

 

 

 

 

 

子供が自宅にずっといて、一日が一年のように長くも感じられます。

 

 

 

 

 

そのような時間を年単位で過ごしてしまうのだとしたら、それはたいへん不幸なことだと思います。

 

 

 

 

 

同世代から置いていかれる感覚を持ちながらも、それを越えて、毎日を充実して過ごさせることは、普通の家庭環境ではなかなか難しいです。

 

 

 

 

 

原則として、不登校問題に関わる人は、その子供自身、子供の保護者自身が、どのような時間を不登校の時期に過ごしたいと願っているのかをしっかり把握します。

 

 

 

 

 

そして、その願いの本音の部分を共有します。

 

 

 

 

 

そのうえで、再登校するかしないかも含めて、最終的に大きな目標を定め、関係者間で共有します。

 

 

 

 

 

不登校問題の解決の方向性は、この目標によってさまざまな選択肢に分かれていきます。

 

 

 

 

 

再登校はその選択肢の一つであり、決して周囲の人が手前勝手に定める性質のものではないのです。

 

 



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