子供の親への甘えと信頼の証
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子供の親への甘えと信頼の証

2018年05月14日(月)11:34 PM

何らかの不安を抱え、同世代から置き去りにされてしまったと感じている子供たちは孤独な状態に身をおいています。

 

 

 

 

 

これまで親しかった先生や友達も自分のことを何もわかってくれないと思い始めると、かえって先生や友達のことがうとましくなります。

 

 

 

 

 

そのとき子供は当たり前に見過ごしていた身近な親を強く意識しはじめます。

 

 

 

 

 

なぜ意識するのかといえば、「他人ではない親だからこのつらい気持ちを理解してくれるはずだ」と期待を寄せるからです。

 

 

 

 

 

子供にとって親は”最後の砦”なのです。

 

 

 

 

 

子供が強く「親だろう、そのくらいのことはわかってよ」と言い放つのはそのためです。

 

 

 

 

「おまえは、俺の親だろう!」

 

 

 

 

 

この愚痴、あるいは悪態は子供の最大の親への甘えであり、信頼の証でもあるのです。

 

 

 

 

 

神経質な子

 

 

 

 

 

いわゆる「神経質な子」と呼ばれる子供と出会うと、その優しさ、思いやり、繊細な感性に心の底から胸をうたれます。

 

 

 

 

 

それは紛れもなく、わが身を捨てて相手の傷を献身的に癒す姿です。

 

 

 

 

 

その心は限りなく純粋で人間の生き方に真摯でありたいという態度です。

 

 

 

 

 

でも、あまりにも深いそうした思いが、時に「こだわりが強い」、「しつこい」と周囲の人たちに映ってしまうことがあります。

 

 

 

 

 

そのあげくに「神経質」というレッテルが貼られてしまうのです。

 

 

 

 

 

すると、子供の一生懸命さは、すべて「神経質だな」で片付けられてしまいます。

 

 

 

 

 

一生懸命にわかってほしい、という気持ちは抹殺されてしまうのです。

 

 

 

 

 

子供にとって、これほどつらいことはありません。

 

 

 

 

 

やがて、子供は報われない虚しさとともに、悔しさをも感じるようになってしまうのです。

 

 

 

 

 

悪態の理由

 

 

 

 

 

今、自分の置かれている状況が良ければ子供たちは親や先生を責めたり、悪態をつくことはありません。

 

 

 

 

 

ところが、状況が一転し、子供自身にとってどうにもならない事態に追い込まれると、そのつらさに耐えきれず、孤独と不安にさいなまれ、最も身近で理解してほしい人に悪態をつきます。

 

 

 

 

 

でも、悪態をつきながら心の奥底では「見捨てないで」と喘いでいます。

 

 

 

 

 

そして子供自身、自分でもどうにもならないことがわかっていながら、「無理難題なわがまま」を親や先生にぶつけてしまうのです。

 

 

 

 

 

「悪いな」と心の中で感じながらも、ののしる一方で、一日も早く”晴れ姿”を見せたいとも思っています。

 

 

 

 

 

家庭環境

 

 

 

 

 

少女の父親は無口で、声をかけてくれるときは叱りつけるときだけだったといいます。

 

 

 

 

 

家では無愛想な父親は、仕事の電話が自宅に入ると別人になったように気さくに話しました。

 

 

 

 

 

そんな父親の姿を見て、少女は「家族が嫌いなのか」と不思議に思ったそうです。

 

 

 

 

 

一方の母親はいつも何かに緊張し、争いごとに耐えられず、家族のなかでも対立が起きると「私が悪い。私の責任だ」と安易に謝りました。

 

 

 

 

 

そして、姉は何事にも冷静で、気がつくと部屋で黙々と勉強していました。

 

 

 

 

 

そんなふうに姉はしっかり、マイペースで生きていました。

 

 

 

 

 

ですから先生からは、「あの子の妹か」と言われ、親には「爪の垢でも煎じて飲んだら」と姉と比較されてきたのです。

 

 

 

 

 

いじめの告白

 

 

 

 

 

いじめられている事実を親や先生に打ち明けることに対して、子供には強い抵抗があります。

 

 

 

 

 

その理由はいじめられたことの”小心さ”を露呈する恥ずかしさと、迷惑をかけたくないという心遣い、そして”チクリ”が伝聞されて再びいじめられてしまう、あるいは友達から白い目で見られるという不安があるからです。

 

 

 

 

 

そういう不安を克服して、いじめられたことを告白するのですから、それだけでも相当な勇気が必要です。

 

 

 

 

 

また、子供はそれだけの対価を払ってでも相手が聞いてくれる、受けとめてくれると信じて告白するのです。

 

 

 

 

 

そうした子供の気持ちに、まず寄り添うことが必要です。

 

 

 

 

 

「あのね、僕・・・・・・・」と言いながら、子供は言外に「決心してしゃべるんだよ」と意思を伝えています。

 

 

 

 

 

大人は、その思いをしっかりとくみ取ることが必要です。

 

 

 

 

 

家庭という空間

 

 

 

 

 

子供にとって家庭とはどんな空間であってほしいのでしょうか。

 

 

 

 

 

家庭とはどんな存在でいてほしいのでしょうか。

 

 

 

 

 

一歩家を出て、外で人との出会いを重ねます。

 

 

 

 

 

しかし現実社会は楽しいことばかりではありません。

 

 

 

 

 

つらく悲しいこともたくさんあります。

 

 

 

 

 

あてにならない人間関係に心は疲れ、傷口が広がり続けるとき、人は確かな「絆」を求めます。

 

 

 

 

 

疑う必要もない「絆」は、自らが肯定され、安心して弱音を吐ける”家”にこそ育ちます。

 

 

 

 

 

励ましと、説教だけの緊張した空間には、その芽は育ちません。

 

 

 

 

 

けんかして仲直り

 

 

 

 

 

私たちはけんかして仲直りするコミュニケーションの中で、人に対する信頼感を獲得していきます。

 

 

 

 

 

満足いかない人間関係も引きずりながら、”どんぶり勘定”で「人間っていいな」「家族っていいな」と生きています。

 

 

 

 

 

そこには本音で互いが絡み合い、互いの思いを推し量ることで、新たな関係作りに可能性を見いだしていこうとする姿があります。

 

 

 

 

 

これら思いやりのソーシャルスキルトレーニングです。

 

 

 

 

 

一つひとつの思いやりをどう具体的に絡み合いの中に組み込んでいくかは、なかなか難しいものです。

 

 

 

 

 

挨拶一つとってみてもおわかりでしょう。

 

 

 

 

 

けんかして仲直りのコミュニケーションには、その学ぶべき知恵がたくさん隠されているのです。

 

 

 

 

 

「けんかできる家族がうらやましい」と言ったお母さんがいましたが、本当にそう思います。

 

 

 



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