最も適した相談相手を探し出すことは、親の大切な仕事
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最も適した相談相手を探し出すことは、親の大切な仕事

2018年05月06日(日)7:19 AM

親がどこか適当な相談できるところはないか、と学校の先生や小児科の先生に聞いたとき、本来であれば、その子に最も適した相談機関を紹介してくれるべきです。

 

 

 

 

 

しかし、現実には必ずしもそうはなっていません。

 

 

 

 

 

その理由として、ひとつには相談機関が少ないことがあげられますが、もっと大きな原因はそのような機関があっても知らないことです。

 

 

 

 

 

それは仲間同士では交流がありますが、少し分野の異なる機関とはいっしょに仕事をしたことがない、というのが日本の現状だからです。

 

 

 

 

 

不登校の子供を抱えた親のひとつの大事な仕事は、自分の子供の相談者として適当な専門家を探し当てることです。

 

 

 

 

 

同じカウンセリングと言いましても、その方法は無数にあります。

 

 

 

 

 

また、カウンセリングをする職種は日本の場合、はっきりとした資格がありません。

 

 

 

 

 

逆に見ますと、誰でもカウンセラーになれるのです。

 

 

 

 

 

そのため、カウンセリングを受ける場合、カウンセラーがどういう職種の方なのか、どういう専門性をもっているのかは一応知っておくべきかと思います。

 

 

 

 

 

しかし、いわゆる専門家がカウンセラーとして有能かと言いますと、そうでもないのです。

 

 

 

 

 

カウンセリングはカウンセラーの専門性とともに、人間性が深く関係しています。

 

 

 

 

 

親や子供との相性も非常に大切です。

 

 

 

 

 

カウンセリングにはそのような複雑な要素が関与するために、親としては最も適した相談相手を探し当てることが大きな仕事になるのです。

 

 

 

 

 

その子が抱えている心の問題によって、どのような相談先を選ぶのがよいかは後ほど述べますが、親と子供にとって「この人なら」と思える相談相手を見つける努力は、大切な親の仕事であることを覚えておいてください。

 

 

 

 

 

医療が必要なときはこんなとき

 

 

 

 

 

小児科や内科で身体的疾患ではないとわかった場合、次にどこに相談に行くべきかは本人が抱える心の問題の質と深く関係しています。

 

 

 

 

 

病院や診療所の「精神科」や「精神科思春期外来」での医療的かかわりが必要な場合は、器質性疾患のほとんど、統合失調症圏と躁うつ病圏の疾患のすべてと神経症のほとんど、そして、広義の神経症的問題群の一部のケースです。

 

 

 

 

 

自分の子供がどの疾患に該当するのかとか、本人の抱える問題の深刻さの程度などは、親としては判断がつかないと思います。

 

 

 

 

 

そのため、一度はそれが判断できる専門家に相談することをお勧めします。

 

 

 

 

 

また、精神科や思春期外来による継続的な医療が絶対に必要な場合は、

 

 

 

 

 

①自殺の恐れなどのために入院が必要な場合

 

 

 

 

 

②薬による治療が必要な場合

 

 

 

 

 

③精神的な病気かどうかの診断が必要な場合

 

 

 

 

 

の3つです。②の薬が必要な場合は、統合失調症圏と躁うつ病圏の疾患、および器質性疾患の一部です。

 

 

 

 

 

神経症やその他の場合でも薬を使うと楽になり、回復が早い場合がありますが、薬が治療の主役ではなく、カウンセリング的なかかわりが主体になります。

 

 

 

 

 

③の診断については、保健所などでも精神科医の相談日には大まかには可能です。

 

 

 

 

 

まず保健所などに相談してみるのもよい

 

 

 

 

 

「小児科や内科で身体的には何もありません」と言われても、すぐ精神科を受診する気にはなれないと思います。

 

 

 

 

 

まして、子供に「精神科へ行こう」とは誘いにくいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

そんなとき、病院の精神科受診のワンステップとして保健所などの相談機関を利用するのがいいと思います。

 

 

 

 

 

保健所には必ず精神科医が相談にあたる相談日が設定されています。

 

 

 

 

 

また、児童相談所などでも精神科医が相談に訪れるところがあります。

 

 

 

 

 

そのような日に相談に行き、精神科医から精神科受診の必要性を説明してもらうのです。

 

 

 

 

 

精神科医と出会うことにより、「この先生のところだったら行ってみようか」という気が起こることもあります。

 

 

 

 

 

少なくとも、どんなところかまったく想像もつかない「精神科外来」が身近に思えることだけは確かです。

 

 

 

 

 

思春期専門外来の苦しい現状

 

 

 

 

 

医療の現場の実際については、一般の方々には非常にわかりにくいと思います。

 

 

 

 

 

そこで、不登校の子供たちの相談・治療にあたっている「思春期」専門外来を取り巻く現実について紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

なお、専門外来の名称については、「思春期」専門外来ではなく、「青年期」専門外来とつけている施設もあります。

 

 

 

 

 

また、一般に「思春期」専門外来と言いますと、産婦人科にある場合が少なくありません。

 

 

 

 

 

産婦人科の「思春期」専門外来は主に月経不順をあつかう外来で、精神科の「思春期」専門外来とはまったく別のものです。

 

 

 

 

 

まず第一に、「思春期」専門外来は現在の日本の医療システムのうえでは、採算ベースに乗りません。すなわち、赤字部門なのです。

 

 

 

 

 

そのため「思春期専門外来」は、公的な病院で行われているか、または、思春期の子供たちに興味のある医師が採算を度外視して治療にあたっているというのが現状です。

 

 

 

 

 

2つめには、「思春期の心の問題」は小児科と精神科の境界に位置していて、専門家が少ないことです。

 

 

 

 

 

小児科は身体疾患の治療が主です。一方、精神科は精神病の治療が中心で、ほとんどが大人の患者さんです。

 

 

 

 

 

そのため、年齢的には小児科領域であり、しかも精神的病気ではない思春期の子供たちの心の悩みについては、専門家が少ないのです。

 

 

 

 

 

3つ目には、「思春期の心の問題」は、ほとんどが精神病ではなく「広義の神経症的問題」です。

 

 

 

 

 

そのため、薬での治療は従で、言葉でのカウンセリングが主な治療方法になります。そのため時間がかかり、現在の医療スタッフの忙しさでは、興味があっても実際にカウンセリングをする時間的余裕がないのが現実です。

 

 

 

 

 

このような現状ですから、病院へ行けばすべて解決すると期待して受診しますと、期待はずれになってしまいます。

 

 

 

 

 

 

しかし、不登校の子供たちが急増している現在、思春期専門のスタッフの養成や専門機関の充実は時代の要請だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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