思春期の子育て相談~親は子に何を語るべきか~
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思春期の子育て相談~親は子に何を語るべきか~

2018年05月06日(日)5:24 AM

相談事例

 

 

 

 

 

中学2年生になった娘のことで悩んでいます。

 

 

 

 

 

仲のよい友達がいますが、そこのお宅は自由奔放な教育方針のようで、みんなのたまり場になっているようです。

 

 

 

 

 

最近は帰宅時間も遅く、ときにはそのお宅に泊まってくることさえあります。

 

 

 

 

 

父親が帰宅時間が遅いことをうるさく言いますが、まったくといっていいほど聞こうとしません。

 

 

 

 

 

そのお宅に出入りしているお友達の中には、靴のかかとを踏み潰して、極端に短いスカートをはいているお子さんもいて、「変な服装をしているあの子はどういう子?」と聞きますと、「あの子はいい子よ。お母さんはすぐに外見で人を判断するね!」と食ってかかってきます。

 

 

 

 

 

私や父親の言っていることは誰が聞いても正しいことだと思うのですが、話せば話すほど、子どもが怒ってだんだん口もきかなくなってきています。

 

 

 

 

 

これからどのように娘に接していけばいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

娘さんは小さいころからしっかりとご両親に育てられてきたようですので、あまり心配することはないと思います。

 

 

 

 

 

なぜなら、乳幼児期の心の発達がしっかりとできている子供は、思春期で少々乱れても「してはいけない限界」がよくわかっているからです。

 

 

 

 

 

ただ、思春期に入った子供と向かい合うとき、親がいつまでも小学生を相手にするような感覚で話をしていますと、親子の関係がこじれてしまい、子供が思いもかけない方向に暴走してしまう場合がありますので、気をつけていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

親がよく言う台詞に、「言い聞かせても言い聞かせても、ほとんど効き目がなく、どうやって教育していけばいいのか・・・・・」という訴えがあります。

 

 

 

 

 

その訴えと、「話せば話すほど、子供が怒ってだんだん口もきかなくなってきています」という事態とには、共通の特徴があるように思います。

 

 

 

 

 

それは親の言うことが、子供に届いていないことです。

 

 

 

 

 

そこで、思春期の子供と話をするとき、何を話せば心が通い合うようになるのかについて考えてみましょう。

 

 

 

 

 

関東自立就労支援センターのブログでは、何度も心の健康について書いてきました。

 

 

 

 

 

心の健康とは、「・・・・・・したい」という「自分個人の赤裸々な欲望」と「・・・・・・すべきだ」という「社会的要請」とがバランスがとれている状態です。

 

 

 

 

 

思春期になりますと、「・・・・・・したい」という「自分個人のなま欲求」も「・・・・・・・すべきだ」という「社会的要請」も大きく変化します。

 

 

 

 

 

そして、それらは互いに矛盾することが多いのです。

 

 

 

 

 

たとえば、「遊びたい」という欲求と、「勉強しなければ」という社会的要請は互いに矛盾するのです。

 

 

 

 

 

思春期の子供たちは、その矛盾の中で悩み苦しんでいます。

 

 

 

 

 

思春期の若者は、「・・・・・・・したい」という欲求と「・・・・・・すべきだ」という要請の矛盾をどうやってバランスをとったらいいのかについて聞きたいのです。

 

 

 

 

 

ところが、親や先生の言うことは、相変わらず「・・・・・・すべきだ」ということばかりです。

 

 

 

 

 

しかし、思春期の若者は、小学生とは違って、「親や先生の実際の言動と、子供に言うこととが全然違う」ことをはっきりと見破っています。

 

 

 

 

 

そして、大人に鋭い批判の目を向けているのです。

 

 

 

 

 

この相談事例にもありますが、親の言う「・・・・・・・すべきだ」ということは、確かに「誰が聞いても正しいこと」、いわゆる正論です。

 

 

 

 

 

でも、子供にとってはそんなことは「聞く前からわかっている」ことなのです。

 

 

 

 

 

そのため、「言い聞かせても、言い聞かせても、効き目」がないばかりか、かえって親への反感を強めるだけになってしまいます。

 

 

 

 

 

人生の矛盾

 

 

 

 

 

人生に矛盾はつきものです。といいますか、矛盾だらけです。

 

 

 

 

 

その矛盾を親がどのように考えて生きているのか、それを子供に語っていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

そのときは、あまり親の成功談はよくありません。いかに失敗したかという話のほうが子供に感銘を与えます。

 

 

 

 

 

特に中学生、高校生以降になりますと、成功談をいくら話しても尊敬はされません。

 

 

 

 

 

欠点をどうやって補っていくか、いろいろな矛盾の中でどうやってバランスをとりながら生きているのかを語ってほしいと思います。

 

 

 

 

 

それは、人生を語るということです。

 

 

 

 

 

矛盾の中で、親や先生がどのように考え、どのように生きているのかを聞くことは、思春期の若者にとってきわめて感銘深いことなのです。

 

 

 

 

 

そのような話を聞き、大人の行動を観察する中で、彼らは「新しい大人との出会い」を体験し、大人へと成長していくのです。

 

 



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