統合失調症で家から出られない21歳の女性
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統合失調症で家から出られない21歳の女性

2018年04月30日(月)11:18 PM

不登校の子供の中には、まれに統合失調症の初期症状として、対人緊張や違和感のため不登校になる場合があります。

 

 

 

 

 

そのような場合には、精神科受診が必ず必要です。そして、薬の服用が必要です。

 

 

 

 

 

現在では精神疾患に対する薬が発達していますので、薬さえ合えば本人を苦しめている症状はかなりとれます。

 

 

 

 

 

 

症状が取り除かれますと、特に親が何も言わなくても自分から登校するようになります。

 

 

 

 

 

病的症状がある間は、カウンセリングや教育的なかかわりなどはほとんど効果をあげません。

 

 

 

 

 

相談事例

 

 

 

 

 

統合失調症と言われ薬を服用し症状は取れたが、家から出られないA子さん

 

 

 

 

 

21歳になる娘(A子)のことで相談します。

 

 

 

 

 

高校2年のとき、統合失調症と言われて薬を飲み始めました。

 

 

 

 

 

なんとか高校は卒業したのですが、就職先でなじめず、ここ2年ほど家から外には出ようとしません。

 

 

 

 

 

私は昔の結核療養所のような病院か、ホスピスのようなことろがあればA子ももっと元気になれるのではないかと思うのですが、そのようなところはないものでしょうか。

 

 

 

 

 

また、現在通っている病院は遠いこともあり、最初は本人も行っていたのですが、ここ2年ほどは私が薬を取りに行くだけになっています。

 

 

 

 

 

娘のために何か他にしてやれることはないのかと日夜悩んでいます。

 

 

 

 

 

回答

 

 

 

 

 

統合失調症と言われているそうで、たいへんご心配なことと思います。

 

 

 

 

 

ただ、統合失調症については、治療方法も以前とは大きく変わっています。

 

 

 

 

 

また、精神病についてはとくに誤解が多いので、まず、統合失調症について簡単に説明することにします。

 

 

 

 

 

一般に考えられているよりもずっと見通しの明るい統合失調症

 

 

 

 

 

精神病といえば統合失調症を思い浮かべる方が多いかもしれません。

 

 

 

 

 

統合失調症は、思春期に多く発症するのが特徴の病気で、「100人生まれるとそのうち1人から2人が統合失調症にかかる」というのですから、「人類最大の病気」と言われるのも理解できると思います。

 

 

 

 

 

かつては、統合失調症は治らないというイメージが強くありました。

 

 

 

 

 

しかし、今では4人に1人の方は、跡形もなく治ると言われています。

 

 

 

 

 

また、半数の方はある程度の痕跡を残しながらも普通の社会生活が可能だと言われています。

 

 

 

 

 

これは一般に考えられているよりもずっと見通しの明るいものです。

 

 

 

 

 

精神病の方が引きおこした事件がよく報道されますので、精神病はなんとなく怖いと感じていらっしゃる方が多いと思います。

 

 

 

 

 

私もかつてはそうでした。しかし、それは社会的偏見によるものです。

 

 

 

 

 

実際の犯罪の率は精神病の人のほうが、そうでない人よりもずっと低いのです。

 

 

 

 

 

よく報道されるのは、少し異質な事件になるからで事件が多いということでは決してありません。

 

 

 

 

 

入院中心から外来中心に変わった精神医療

 

 

 

 

 

精神医療は、昔とは大きく変化しました。それは薬が発達したことにより、幻覚や妄想、精神運動性興奮などの激しい病的症状が、ほとんど薬で取り除くことができるようになったためです。

 

 

 

 

 

その結果、従来入院中心であった精神医療は、現在では外来治療中心に変わってきています。

 

 

 

 

 

ご質問のホスピスのような入院施設の件ですが、精神医療が外来中心に変わってきていますので、ご希望のような施設は現在はありません。

 

 

 

 

 

また、今後もできないと思います。

 

 

 

 

 

入院が必要な場合は、①自殺の恐れがある場合、②必要であるにもかかわらず薬を拒否する場合、③他人に危害を加える可能性が高い場合、の非常に限られた3つの場合のみです。

 

 

 

 

 

現在最も大切なのはリハビリテーション

 

 

 

 

 

薬で症状が取り除けるようになった現在、統合失調症の方のために最も力を入れなければならない課題は、A子さんのように病的症状が薬で取り除かれた方が、再び社会に出て働いたり、生活を楽しんだりすることができるような社会をつくることです。

 

 

 

 

 

A子さんの場合も、一応薬が合っているようですので狭い意味の医療ではこれ以上のことは望めません。

 

 

 

 

 

A子さんに今必要なことは、社会復帰のための訓練、すなわちリハビリテーションです。

 

 

 

 

 

お母さんのご希望の内容も、実はこのリハビリテーションだったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ところで、どこでそのようなサービスを受けられるのかについてはご存知ない方がほとんどだと思います。

 

 

 

 

 

このようなサービスは保健所が主に担当しています。

 

 

 

 

 

都道府県によって多少取り組みの状況が異なりますが、ぜひ一度保健所に相談に行ってください。

 

 

 

 

 

きっとお母さんの心の支えになる何か思いがけないサービスが見つかると思います。

 

 

 

 

 

大阪の保健所では、本人たち自身のグループワークや家族の会などがあり、共同作業所も各保健所に一ヶ所以上つくられています。

 

 



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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
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