普通では考えられない言動が続いた中学三年生のA君。病院で躁うつ病と言われましたが・・・
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普通では考えられない言動が続いた中学三年生のA君。病院で躁うつ病と言われましたが・・・

2018年04月29日(日)10:50 PM

思春期は精神疾患の発症時期です。

 

 

 

 

 

不登校の子供の中には、まれに精神疾患の初期症状として不登校になっている場合があります。

 

 

 

 

 

私はここ6年ほど、ある高校の「精神保健相談会」に参加しています。

 

 

 

 

 

この学校の「精神保健相談会」の特徴は、全生徒について出欠調べを行い、欠席理由をしっかり把握していることです。

 

 

 

 

 

そして、支援すべき生徒については早期に支援ができるようにしています。

 

 

 

 

 

これはある意味では当たり前のことですが、現実にはほとんどの学校でできていません。

 

 

 

 

 

そのため、私はこの高校の取り組みを高く評価しています。

 

 

 

 

 

全校生徒を心の健康という視点から把握してみて私が驚いていることは、躁うつ病圏の子供たちが意外に多いことです。

 

 

 

 

 

統合失調症については、「100人生まれるとそのうち1人から2人が統合失調症にかかる」とどの教科書にも書かれています。

 

 

 

 

 

一方、躁うつ病の発症率については、はっきりとしたデータがありません。

 

 

 

 

 

しかし、私の最近の実感では、中学生・高校生に限りますと、躁うつ病の発症は統合失調症と同じあるいはもっと多いように思います。

 

 

 

 

 

相談事例  

 

 

 

 

 

中学3年生の男子ですが、2年生の1月中ごろから10日間ほど急に気持ちがハイになり、キーホルダーやキャラクターグッズをいきなり2万円も買い込んだり、夜遅くまで大きな音で音楽を聴いたり、朝は早くから家を飛び出し高速道路で車を無理やり止めようとして警察に保護されたり、という日ごろでは考えられないようなおかしな言動が続きました。

 

 

 

 

 

その後は何もなかったかのように元通りの息子に戻りましたが、3月初めにもまた10日間ほど異常な行動が続きました。

 

 

 

 

 

無理やり病院の精神科に連れて行ったところ、「躁うつ病」の躁状態ではないかと言われました。

 

 

 

 

 

躁うつ病とはどんな病気でしょうか。

 

 

 

 

 

親としてどのような心構えで対応したらいいでしょうか。

 

 

 

 

 

躁うつ病について

 

 

 

 

 

躁うつ病は感情の障害です。

 

 

 

 

 

感情が了解の域を越えて「ハイ」になるのが躁状態であり、「落ち込む」のがうつ状態です。

 

 

 

 

 

そして、躁うつ病を理解するうえで最も大切なことは、躁状態やうつ状態はいつまでも続くというものではなく、基本的には治るということを理解することです。

 

 

 

 

 

ここの事例に出てくる中学3年生の男子もそうだったように、躁状態やうつ状態が過ぎ去った後は、なんの痕跡も残さず元通りに治ることが躁うつ病の最も重要な特徴です。

 

 

 

 

 

思春期の子供の場合、躁状態を示す子供は躁状態ばかりを、また、うつ状態を示す子供はうつ状態ばかりで、躁状態とうつ状態をともに示すケースはまれです。

 

 

 

 

 

そして、躁状態やうつ状態などの病相期の続く期間はその子によりだいたい決まっているようです。

 

 

 

 

 

思春期のケースでは、病相期の持続期間は比較的短く、この男子生徒の場合のように10日ぐらいが多いように思います。

 

 

 

 

 

医療機関の役割、親の役割

 

 

 

 

 

躁うつ病の治療では薬が必要です。

 

 

 

 

 

また、躁状態の時期には一時的に入院の必要なケースがほとんどです。

 

 

 

 

 

そのため、躁うつ病の子供をもった親の姿勢としては、まず、信頼できる精神科医と医療機関を見つけることです。

 

 

 

 

 

次に大切なことは、躁うつ病という病気の理解です。

 

 

 

 

 

その際の最も大切なポイントは、躁状態あるいはうつ状態という病相期と普通の時期とをはっきり区別することです。

 

 

 

 

 

言い換えますと、「今の状態は一時的なものであり、必ず元の状態に戻る」という確信をもつことです。

 

 

 

 

 

そして、躁状態あるいはうつ状態の時期が過ぎ去るのを「根気強く待つ」という姿勢が大切になります。

 

 

 

 

 

その時期をうまくやり過ごす術さえ身につければ、躁うつ病は恐れることは何もありません。

 

 

 

 

 

なお、うつ状態の子供に対する「学校への誘いかけ」は特に注意をはらっていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

というのは、うつ状態の初期および回復期には、自殺の危険性が潜んでいるからです。

 

 

 

 

 

ひどいうつ状態がおさまり、少し元気が出てきて食事もとれるようになり、家族や先生とも話ができるようになると、つい励ましたり、「学校への誘いかけ」をしたくなるものです。

 

 

 

 

 

しかし、そのときが最も自殺の危険性が高い時期です。

 

 

 

 

 

そのため、うつ状態では主治医の精神科医とよく相談のうえ、焦らない対応が必要になります。

 

 



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