子供の自発性と自立の関係
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子供の自発性と自立の関係

2018年04月22日(日)9:28 PM

子供は、というより人間は、唯一将来に希望を持って生きている生き物です。

 

 

 

 

 

犬や猫には将来の希望があるかどうか、何か目的(目標)があって、その方向に向かって生きているかどうか、将来やってみたい欲望があるかどうかは不明です。

 

 

 

 

 

推測ですが、たぶん、今の生命に関する欲望しかないのが動物です。

 

 

 

 

 

リスなどがえさをためこむ習慣は意味が違います。

 

 

 

 

 

人間の場合は将来に向けて意志的な意義のある欲望や願望や夢があります。

 

 

 

 

 

言い換えれば、動物には自発性はあっても意識的な自立とは結びつきにくいのです。動物の場合のほとんどはコントロールできる意識ではなく、生理的な自律による行動です。

 

 

 

 

 

人間の自立は将来の生活へ向けての自立ですから、その加齢により獲得できる知性は数限りなくあります。

 

 

 

 

 

知性によっては、ある特定の年齢の時期に爆発的に獲得できるように仕組まれています。

 

 

 

 

 

モジュール(一種の人間の心や感覚のユニット単位。ユニットとは脳にできるさまざまな記憶をつなげていく一単位)を機能化する時期、感受性期があるのです。

 

 

 

 

 

ただし、人間のこの機能はその時期に活性化できなくても次の世代で活性化できる可能性もあります。

 

 

 

 

 

次の時期に活性化や修復が困難な場合(うまく改善の方向へ進まなかったら)『臆病さ』とか『面倒くささ』といった、心の歪みが生まれます。

 

 

 

 

 

野生的な生き方をしている動物にはそのような億劫や面倒くささはないものと思われます。

 

 

 

 

 

動物のナマケモノの行動は、それがあの生き物の動くリズムになっているだけの話です。

 

 

 

 

 

自立にからめて知性の養育をする人間に特徴的に現れるのが、『億劫さ』や『面倒くささ』や『自己欺瞞』だと私はみます。

 

 

 

 

 

不登校の子供が親たちに「あの時やらせてくれなかったから、こんなことになってしまった」という因果関係で悔しさを表現しますが、それは、あの時ではなくても次の時でもできたのです。

 

 

 

 

 

しかし、子供の頭を占める思考の中心は悔しさとつらさなので、そのような言い方をします。

 

 

 

 

 

今でもその気になればできるのが自立の方向へ向けた生き方です。でも子供は「面倒くさい」などと言い、積極的にはなりません。

 

 

 

 

 

子供の自立には自己志向性(将来やってみたいこととか、将来の生き方など)が不可欠です。

 

 

 

 

 

自己志向性とは学校などへ社会参加している過程で影響力がある人から獲得していく、自分の生きていくうえでの欲望です。

 

 

 

 

 

親からの影響よりは第三者の影響により獲得できる自己目標です。

 

 

 

 

 

宇宙飛行士になりたい、看護師になりたい、医師になりたい、学者になりたい、小説家になりたい、タレントになりたい、マンガ家になりたいなど、さまざまな自己志向性が生まれてきます。

 

 

 

 

 

その方向に向けて準備を整えながら生きていくのが、自立の方向へ向けて生きていくということになります。

 

 

 

 

 

しかし、そうは言っても、人間性とか社会性を無視した自立は困りものです。

 

 

 

 

 

自己目的を果たすためにはなりふり構わず、周囲に迷惑をかける自己中心的な人もいますが、それは困りものです。

 

 

 

 

 

自立の方向性と自己目的達成との間に生まれるのは社会性(人間性)です。

 

 

 

 

 

自己愛と他者愛との葛藤を上手に操縦できるのが社会性であり自立です。

 

 

 

 

 

社会性に含まれる内容は単なる知性だけではありません。

 

 

 

 

 

社会性の許容範囲は、その子供とかかわる相手との経験から形成し獲得できます。これは心の中心をなす中核自己です。

 

 

 

 

 

本人の欲望にもかかわるし、抑制にもかかわることができる一種の心の司令塔のような役割を果たします。

 

 

 

 

 

言い換えれば自発性の源泉でもあるし、自発性の促進をするアクセルの役割もするし、行き過ぎにブレーキをかける役割もするのです。

 

 

 

 

 

この中核自己には親たちから育てられてきた時に獲得した社会規範も含まれます。

 

 

 

 

 

ただし、その年齢までに獲得できている程度で、推進も制御も行いますから、大人が必要かつ十分に満足できるようなアクセルでもブレーキでもありません。

 

 

 

 

 

子供の自立心とは

 

 

 

 

 

自立はさせるものではありません。

 

 

 

 

 

自立は子供自身が自分の生きる意思(欲望)で獲得していくものです。

 

 

 

 

 

親たちが子育てをすることが、即、自立心の育成になるとは限りません。

 

 

 

 

 

子育ては親の価値基準で行うものですが、自立心は子供の価値基準を中心に展開し成長していくものです。

 

 

 

 

 

大人の価値基準が子供の行為行動を規制するような生活では自立心は成長しにくくなります。

 

 

 

 

 

何度も繰り返しますが、子供を取り巻く環境や関係条件が整えば、子供は自立の方向を目指して歩み始めます。

 

 

 

 

 

親は子供とのかかわりの中で、子供の考えや主張、子供がやってみたい内容を親子で検討します。

 

 

 

 

 

子供の意思を肯定的に認めることで、子供の自立心は芽生えてきます。

 

 

 

 

 

注意すべき点は、どのような自立であっても社会性の範囲内での自立でなければ困るということです。

 

 

 

 

 

自立心は子供が抱く将来への希望とすり合う形で進行することが望ましいのです。

 

 

 

 

 

親たちは子供に完全な自立を希望しがちです。でも、完全な自立などはあり得ません。

 

 

 

 

 

人間には自立しようという心の経過的な動きはあっても、自立したいという結論そのものはないのです。

 

 

 

 

 

自立の要件は子供の世代(年齢)によって内容が変化します。

 

 

 

 

 

自立心は一生持ち続けることができる継続的な心がけです。しかし、自立という一定の固定的な結論はないということです。

 

 

 

 

 

自立心の前提は価値観づくりです。

 

 

 

 

 

その世代(年齢)の社会性がある共有価値観を獲得していることが大切です。

 

 

 

 

 

つまり、社会適応できる自分づくりです。

 

 

 

 

 

その世代の社会性とは、個人の心の発達状態において、他者との間に幾分かの差異は生じてきて当然です。

 

 

 

 

 

 

家族関係や家庭環境や所属する社会の状況によって、獲得できる価値観は個々に異なります。

 

 

 

 

 

獲得した固有の価値観によって自立心も旺盛なものになったり、弱いものになったりします。

 

 

 

 

 

自立心の根源は安全感と満足感と正義感で支えられ推進されます。

 

 

 

 

 

社会参加している本人にとって安全でしかも内容的に満足ができ、その言動が正義感で満たされる価値観なら社会性があるものと考えても差しつかえないと思います。

 

 



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