子供の自立に関する誤解
ホーム > 子供の自立に関する誤解

子供の自立に関する誤解

2018年04月22日(日)12:02 AM

子供の自立はいうまでもなくどの親も願うことです。

 

 

 

 

 

しかし、子供が自立過程を歩んでいるときには、その過程で起こる不規則なことや親が予想もしなかった事態に恐れをなし、子供に失敗や間違いが起こる可能性があると思われることに関して、強い規制を加えて子供の言動を制限する親や指導者も中にはいます。

 

 

 

 

 

他にも自立を焦るあまり、厳しく指導する親もいます。

 

 

 

 

 

甘やかしていたらいつまでたっても自立はできないという不安を抱くからです。

 

 

 

 

 

イギリスの精神分析学者のマーラーによれば、もともと子供は親に甘える存在です。

 

 

 

 

 

ですから、そのままにしておいたらいつまでも親に依存してしまうのではないかという不安もあります。

 

 

 

 

 

それは子供の自立の妨げになる場合もあります。

 

 

 

 

子供は幼い頃には全面的に母親と父親に依存します。

 

 

 

 

 

体力や運動力が旺盛になってくると、子供は母親から離れてでも自分の中にある好奇心に衝き動かされます。

 

 

 

 

 

この好奇心は父親からも影響された可能性があります。

 

 

 

 

 

人間の好奇心は、自立心を育てるうえでは大変重要です。

 

 

 

 

 

子供の自立のための過程の行動を「危ない」「「不安」「悪い習慣(クセ)になる」「そんなことはしなくてもいい」と思う損害回避傾向が強い親や指導者は、子供の自立心を抑制する可能性があります。

 

 

 

 

 

子供の将来に向けての性質気質の枠を狭い範囲に閉じ込めてしまいます。

 

 

 

 

 

そのことを生理学的にいえば、その子供の脳の中にできる、将来に花開くはずの多様な(色彩感覚や言語能力や計算能力や音楽能力や空間識や時間識や社会性の獲得能力などにかかわる)記憶や知識や欲望や能力やシステムの可能性を硬化させ閉ざしてしまいます。

 

 

 

 

 

つまり、子供が持って生まれた可能性に制限を加えることになります。

 

 

 

 

 

その結果、子供は消極的になり、精神的または経済的自立に関しても積極的にはなれない状態をつくってしまいます。

 

 

 

 

 

動物と違って人間は、長い年月をかけてその年齢にふさわしい自立の方向を目指していきます。

 

 

 

 

 

だからといってその年齢ごとの自立の決まった課題が明確にあるわけではありません。

 

 

 

 

 

その人が社会参加をしていくうえで不自由がなければ、また違和感がなければ、社会的な自立はしていると言えるのです。

 

 

 

 

 

精神的に対人関係的に学業的に生理的(自律的ともいう)に経済的に勤労意欲的に、自立の切り口は多様です。

 

 

 

 

 

子供なら遊びという切り口も大切です。

 

 

 

 

 

自立に関して、「何でも一人でできるようにする(させる、指導する)こと」のように考える親や教師がいまだにいることに驚きを感じます。

 

 

 

 

 

本来の健全な自立は『持ちつ持たれつの関係』、相手との関係で『お互いに上手に依存できて助け合うことができる』、そんな内容が本来の自立です。

 

 

 

 

 

人間が生きていく上で、相手との関係を無視した自立とは孤立そのもので、別次元で論じなければなりません。

 

 

 

 

 

自分を愛し、人も愛せるようになっていくことが大切です。

 

 

 

 

 

したがって、自立とは人生が続く限り人間の生についてまわる出来事です。

 

 

 

 

 

自立については終了も完結もありません。クオリティーの次元で考えます。

 

 

 

 

 

親は指導するのか、見えるところにいて温かいまなざしを向けるのか

 

 

 

 

 

子供は環境とか関係から『安全と正義と満足』の保証が確信できれば、心の中にある好奇心で自発的に「よりよい方向を目指し、自分の欲望を満たす」内的力があります。

 

 

 

 

 

つまり自立とは、自尊感情を生かすクオリティーを高める方向で生きていこうという出来事です。

 

 

 

 

 

親が子供の日常的な取り組みの中で表出される言動(過程)に、肯定的な態度でかかわると、子供たちの多くは『自信』を獲得します。

 

 

 

 

 

反対に否定されたり、批判されたり、けなされたり、強制されてきた子供たちは『歪んだ自信』を獲得する傾向があります。

 

 

 

 

 

その場合、めんどう臭さや億劫さという人間特有の(動物にはない)感情が生まれてしまいます。

 

 

 

 

 

子供が何かをしたいという希望や行動より先に、親たちから指導中心のかかわりがあった場合、子供はそれが良いことであるとわかっていても、「親の押しつけ」を強く感じます。

 

 

 

 

 

その結果は、「しぶしぶやる」ことになり、次回からの自発的な積極性は期待できなくなります。

 

 

 

 

 

親たちが先に手を出したり丁寧過ぎる指導をする背景には、「子供に失敗をさせたくない」「どうせやるならうまくできるようにさせたい」気持ちがあります。

 

 

 

 

 

親や指導者が善意の先回り(大きなお世話)をした場合、子供は結果的には体験不足状態になります。

 

 

 

 

 

本来、『遊び』とか『無駄なこと』とか『余分なこと』など、場合によったら『失敗体験』さえも、子供の好奇心を満たし自立には貢献するものです。

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援