「何をしたいのかわからない」子供
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「何をしたいのかわからない」子供

2018年04月10日(火)3:24 PM

「何をしたいのかわからない」子供は与えられた時間内では「わからない」という結論を出します。

 

 

 

 

 

十分な時間が与えられている場合、「みんながやっていることをしたい」とか「人に認められることならしたい」とか「もうかることが確実で、損をしなければやりたい」といった発想は低学年の子供ならできます。

 

 

 

 

 

これは外部からの影響による欲望ですから外発動機といいます。

 

 

 

 

 

継続力という点ではそれほど強いものではありませんが、無いよりははるかにましです。

 

 

 

 

 

外発動機が発端でも、それを次の内発動機にまで発展成長させることは可能です。

 

 

 

 

 

「自分の心の満足のためにやりたい」とか「上手になりたいからやってみたい」とか「将来の自分の生活や活動に役に立ちそうだからやりたい」といった欲望は高学年の子供なら持てます。

 

 

 

 

 

これを内発動機といいます。

 

 

 

 

 

この欲望は、自分の心の中にある欲望と結びついています。

 

 

 

 

 

自己決定に沿う動機ですから、少々の困難があっても簡単には中断せず継続する力を持ちます。

 

 

 

 

 

親子で子供の気持ちに触れる対話はなかなかできないのが普通です。

 

 

 

 

 

子供が自分のやりたいことを話せるようになるためには、以下の条件が必要です。

 

 

 

 

 

A 親子関係での信頼関係をつくる。無駄話といえども対話ができている。

 

 

 

 

 

B 子供には何を言っても即座には反対はされないという安心感がある。

 

 

 

 

 

C 親は時間的な余裕を持って子供の話を聞いてくれる。

 

 

 

 

 

D 親の側に子供の発言を肯定的に理解しようという姿勢がみられる。

 

 

 

 

 

E 親は子供の言い分のわからない部分は丁寧に確認している。

 

 

 

 

 

F 親は子供の欲望の欠点と利点を理解し、丁寧に説明できる。

 

 

 

 

 

G 親は子供の言動の良いところを発見し、ほめている。

 

 

 

 

 

このような姿勢は親には必要です。反対に次のような条件はない方がましです。

 

 

 

 

 

A 子供が求めるものは何も言わずにすべて与える。

 

 

 

 

 

B 十分な時間を取らないで、親が早急に結論を出してしまう。

 

 

 

 

 

C 子供に決断や結論を迫る。「お前の好きにしてよい」という態度。

 

 

 

 

 

D 大人の常識だけで判断する。常識を押しつける。

 

 

 

 

 

E 必ず難癖をつける。一緒に考えてはくれない。

 

 

 

 

 

F 最後まで子供の話を聞かないでわかったふりをしてしまう。

 

 

 

 

 

G 命令、支配、高圧的な態度で、子供を威圧する。

 

 

 

 

 

このような態度だと子供は親や大人に萎縮したり不信感を強めて、自分の本音を語らなくなってしまう場合があります。

 

 

 

 

 

「欲望」という日本語にはいささか抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、人間が生きていくうえではかなり大切な心の要因です。

 

 

 

 

 

人間としての生命の機能の源泉です。

 

 

 

 

 

そういう意味では強い意志でしか維持できない「無欲」という欲望もあります。

 

 

 

 

 

不登校の子供たちの多くは、一時期「無欲」という欲望に支配されています。

 

 

 

 

 

それは、「損得」「勝ち負け」「強弱」という価値観が「正しい」とされてしまうような社会に対しての無欲にすぎません。

 

 

 

 

 

本来の正義に関しては強い「欲望」を抱いています。

 

 

 

 

 

不登校の子供とかかわるときには、そのことをどうか忘れないでください。

 

 

 

 

 

させられ体験が生む強い拒否感、無気力感

 

 

 

 

 

学校の児童であり生徒であるという意識を、意図的に強く抱かせる人がいます。

 

 

 

 

 

子供たちの多くは自分が社会参加していくうえで、学校は大切であると承知しています。

 

 

 

 

 

しかし、困難な状況があるときに、親たちから「学校へは無理に行かされてきた」という意識が強くなると、親たちには「自分の気持ちを無視された」という思いが強まります。

 

 

 

 

 

子供たちはそれだけで、「学校は嫌いだ」「学校へはもう行かない」という拒否的な結論を出してしまいます。

 

 

 

 

 

特に長い間親たちから「させられてきた。やらされてきた」という意識を持ち続けてきた子供の大半は、自分の力では「させられてきた」状況から生まれる出来事に希望を見いだせなくなっていきます。

 

 

 

 

 

閉そく感が生まれます。「これから先、どうなるの?」という不安に襲われる子供も多くいます。

 

 

 

 

 

指示待ち人間の態度になっていきます。自発的な積極性は失われる傾向があります。

 

 

 

 

 

学校へ行かされてきたけれど、その先はどうなるの?という状態です。

 

 

 

 

 

本来存在していた自分の希望は心の底に沈めてしまいます。

 

 

 

 

 

仮にその希望が心の表面に意識されたとしても、「何をしてもうまくいかない」とか「どうせ周りから余計な事(大きなお世話、おせっかい)を言われて、自分の思い通りにはできないに決まっている」などという思いに支配されます。

 

 

 

 

 

「何かをしたいけれど、何をするにしても周りからの干渉がある」という思いが心に強い葛藤を起こします。

 

 

 

 

 

そのあとに、無気力な状態に陥っていく可能性があります。

 

 



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