不登校の子供に誰が寄り添うのか
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不登校の子供に誰が寄り添うのか

2018年04月09日(月)11:00 AM

原則的には、不登校状態にある子供が信頼していて、好意をいだいている人が寄り添います。

 

 

 

 

 

信頼されている人は、子供との関係で心に影響力を持ちます。

 

 

 

 

 

その信頼からは親愛感や親密感や尊敬の念が生まれます。

 

 

 

 

 

子供がその人との関係を大切にしたいと思える相手、好きになれる人が寄り添うのにふさわしい人です。

 

 

 

 

 

最も身近な人は、一般的には精神的に安定している母親の存在です。

 

 

 

 

 

不登校の子供の場合、母親への依存は極めて強く、母親は不登校期間の 一時期には子供の身近にいなければならない存在となります。

 

 

 

 

 

ただし、そのまま同じ状態をずっと継続させてしまうと、不登校を長引かせることになります。

 

 

 

 

 

家庭内暴力の子供の場合、また不登校期間中の家庭内暴力がある時期にも、母親の影響力は大きくなります。

 

 

 

 

 

依存の内容としては、「母親ならこの程度の暴力をふるってもきっと許してくれる」という確信的なものです。

 

 

 

 

 

子供は父親とは日常生活を十分には共有していません。

 

 

 

 

 

父親には不慣れなので、父親がいる場面では暴力をふるいません。

 

 

 

 

 

父親がどんな反応をするかわかりませんからうかつには手を出さないのです。

 

 

 

 

 

父親が弱すぎたり、「自分が何をしても何も言わない親父」という確信があれば暴力は出ます。

 

 

 

 

 

幼少のころ、父親がひどい暴力で子供の甘えやわがままを抑え込んでいたとしたら、子供は思春期になり、体力に自信がつくと父親にはひどい暴力をふるいます。

 

 

 

 

 

父親のかかわりが少なかったり影が薄かった場合、母親の愛を一身に受けてしまいます。

 

 

 

 

 

そのような環境では、父親に対する抵抗や良い意味でのライバル意識がうまく形成されません。

 

 

 

 

 

父親との関係からは、社会的な規範を体験しにくくなります。適切な父親コンプレックスを体験できません。

 

 

 

 

 

子供はそのような父親を一面的にしか受容しなくなります。

 

 

 

 

 

父親に対しては、「会社で働いていることは認めるけれど、人間としては幼稚な人」として見てしまいます。

 

 

 

 

 

精神的な大人への入り口であり、すぐそこに大人の社会が見える時期である思春期には、影響力がある第三者が寄り添う必要があります。

 

 

 

 

 

反社会的な人や非社会的な人や日常生活が混乱している人や対人関係に問題があり混乱している人などは、寄り添う人としてはふさわしくありません。

 

 

 

 

 

社会性があり、影響力を持った人とのかかわりによって、

 

 

 

 

 

A その人となら何かをしても心から楽しめる・・・・・・快適、意欲

 

 

 

 

 

B その人とかかわったことで満足感が生まれる・・・・・・満足、充実感

 

 

 

 

 

C その人の言動は自分の正義感と一致する・・・・・・正義、共感性

 

 

 

 

 

D その人の言動は自分にとっては安全である・・・・・・・安全感、信頼感

 

 

 

 

 

E その人の人格は自分の憧れである・・・・・・・希望、自己志向性

 

 

 

 

 

このような状況が生まれてきます。

 

 

 

 

 

思春期の子供たちは自分が置かれている社会的な状況や対人関係から起る圧迫で、不登校などを引き起こします。

 

 

 

 

 

心が混乱し、日常生活や対人関係や社会的な状況に不適応状態を起こします。

 

 

 

 

 

心理的な不安によって、さらに悪循環を起こします。

 

 

 

 

 

このような思春期の子供に対しては、寄り添い続けるというかかわりが必要になります。

 

 

 

 

 

かかわりによって前記のような良い状況が生じれば、病気ではない限り、日常生活は安定し、対人関係ができ、社会的な環境や状況の変化に適応していくことは可能です。

 

 

 

 

 

ただひたすら心理的技法だけに頼るのではなく、相手とかかわり、寄り添い、相手に必要なしかも自分にできる援助を私たちはしたいものです。

 

 

 

 

 

必要な支援と大きなお世話

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりの人たちと長年かかわっていて気になることがあります。

 

 

 

 

 

「不登校やひきこもりの子供たちとかかわるような仕事をしたいので、そちらでボランティアとして使ってください」という人たちの特徴です。

 

 

 

 

 

関東自立就労支援センターにも過去に大学生、主婦、退職した人たちなどさまざまな人たちがやってきました。

 

 

 

 

 

ところが彼らの多くが子供たちから回避されてしまいます。

 

 

 

 

 

子供たちに言わせると、ボランティア希望者たちの多くには、「大きなお世話」と「先回り」があるというのです。

 

 

 

 

 

あるいは、「あの人たちがすべてのことをやってしまい、自分らのやることがなくなってしまうからつまらない」のだそうです。

 

 

 

 

 

それから、「歳をとった人は、すぐに『危ないからやめなさい』と言って何もやらせてくれない」という不満もありました。

 

 

 

 

 

これでは支援になりません。率先して気を回し、できることをどんどんやらなければならないボランティアも確かにあります。

 

 

 

 

 

しかし、不登校やひきこもりの人たちの一種の自立支援のためには、世話焼きや先回りや危険の先取りを子供たちへの支援だと勘違いしている人たちは、ボランティアとしては失格です。

 

 

 

 

 

私が今日まで子供たちと生活ができているのは、私はあまり子供のために世話を焼かないからではないかと思っています。

 

 

 

 

 

それよりは、「よし、自分もやってみよう」「面白そうだなあ、楽しくできるような気がする」「危ない時にはどうやらあの人が気をつけてくれるらしい」というような勇気や信頼感が生まれることが支援につながっていきます。

 

 

 

 

 

それにボランティアはすべてのことに関して完璧(完全)にできるよりは、不完全でもそこそこ満足できる程度の人の方が、子供からは慕われる傾向があります。

 

 

 

 

 

何かをすべて完璧にできて、本来子供がやるはずのことを子どもにとって代わってボランティアがやり遂げてしまうようでは、子供の支援にはなりません。

 

 

 

 

 

そこそこできればよいのです。ある程度の『そこそこのでき』が子供にも、あれくらいなら『できそう』なこととして受け入れられるのです。

 

 

 

 

 

必要な支援はその子供の気持ちに寄り添うことです。

 

 

 

 

 

大きなお世話とは子供の気持ちを無視して、大人が親切だと思っていることを一方的に押しつけることです。

 

 



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・教育相談の実施
・各種資格取得支援