親子関係~一定の距離をおいて親と対等に付き合う~
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親子関係~一定の距離をおいて親と対等に付き合う~

2018年04月08日(日)8:40 AM

親子関係としては一見贅沢とも思える、こんな悩みをもつ人もいます。

 

 

 

 

 

S子さんは親から愛されて育ちました。母親の干渉をうっとうしく感じ、大学に入ったときから憧れの一人暮らしを始めました。

 

 

 

 

 

働き始めるようになっても、両親は部屋代の支払いを肩代わりしてくれ、仕送りも続けてくれました。

 

 

 

 

 

洋服もブランド物のバッグも、欲しいとねだれば母親は、「あなたはもう、仕方ないわね」とうれしそうに文句を言いながら買ってくれました。

 

 

 

 

 

結婚をして子供が生まれると、親からの援助はもっと頻繁になりました。

 

 

 

 

 

現金だけではなく、子供の洋服やおもちゃなど、家の中は親からもらった物であふれています。

 

 

 

 

 

援助を受けていることは夫には内緒にしていたのですが、すぐにバレて、これ以上援助を受けないようにと言われています。

 

 

 

 

 

S子さんの中にもずっと、自分は親を利用しているという漠然とした罪悪感がありました。

 

 

 

 

 

同時に、母親の押しつけがましさがますます鼻につき始めています。

 

 

 

 

 

子供に買ってくれた洋服にちょっと注文をつけると、「何言っているの。あなたたちにこんなブランド物買えないじゃないの。文句を言わずに着せなさい」。

 

 

 

 

 

援助を受けているかぎり、母親の恩着せがましさを我慢するしかありません。

 

 

 

 

 

S子さんは、援助を辞退したい気持ちと、援助なしにやっていけるのかという不安の中で揺れています。

 

 

 

 

 

同時に、援助を辞退することで、両親をがっかりさせるのではないかという恐れを抱いてもいるのです。

 

 

 

 

 

S子さんのお母さんは、愛情の一部として、惜しみなく物や現金を与えてきました。

 

 

 

 

 

S子さんもずっとうまくそれを利用してきたのでしょう。

 

 

 

 

 

彼女が自立して生活していくためには、こうした親からの援助を辞退しなければなりません。

 

 

 

 

 

S子さんは親の過保護を受け入れることで、親に借りをつくっています。ですから、母親の押しつけや恩着せがましさも我慢しなければなりません。

 

 

 

 

 

母親は、お金や物を押しつけることで、無意識に娘をコントロールしています。

 

 

 

 

 

S子さんが今学び始めているのは、母親に、「ノー」を言うことです。と同時に、長い間親の援助によって楽に暮らしてきましたから、ある物で暮らすことを学ばなければなりません。

 

 

 

 

 

頻繁に行き来していたのも減らし、S子さんは母親のいない生活をつくり始めています。

 

 

 

 

 

最初の不安は消え、今彼女は本当の自由を感じ始めていると言います。

 

 

 

 

 

長い間、親から経済的援助を受けてきた人は、突然それをやめるのは難しいかもしれません。

 

 

 

 

 

自立を望むのであれば、まず決意し、時間をかけても計画をし、お金をもらわない生活を目指すのがいいでしょう。

 

 

 

 

 

借りているお金も必ず返すようにしてはいかがでしょう。

 

 

 

 

 

何も借りがない状態ができたとき、あなたは親と対等に付き合うことができます。

 

 

 

 

 

ある一定の距離をおいて、相手を冷静に見ることができれば、親との関係に新たな選択が登場します。

 

 

 

 

 

また、対等な立場で親を愛することができるのです。

 

 

 

 

 

親に近づくか、遠ざけるかは別として、親と率直に話すのを恐れる人がいます。

 

 

 

 

 

本当のことを言うと、親が傷つくのではないかと思い込んでいるのです。

 

 

 

 

 

「あなたがそんなことをするから、お母さんは困っているのよ」とか「「お前のせいでお父さんは怒ってるんだぞ」と、小さいころから親の不機嫌は自分のせいであると思わされてきた人は、常に親を困らせないよう悲しませないよう、親との関係で緊張を求められています。

 

 

 

 

 

また、親に愛されすぎ、援助されすぎてきた子供は、親があんなによくしてくれたのに、親が喜ばないかもしれないことをしたり、自分の本当にしたいことをするのは親を裏切ることになると思い込んでいるのです。

 

 

 

 

 

ある女性は、母親に対する自分の態度や表現の仕方を変えました。

 

 

 

 

 

母親に近づき、はっきりと異議をとなえ、違うことは違うと言い、自分の考えを率直に伝え始めました。

 

 

 

 

 

それでも母親は傷ついてはいないことを発見しました。

 

 

 

 

 

それどころか、その女性の毅然とした態度に一目おき始めた様子です。

 

 

 

 

 

それまで、母親の言葉の暴力におびえていた彼女を、彼女自身も、そして母親も気に入り始めているようです。

 

 

 

 

 

それは、前述のS子さんも同じでした。S子さんの場合は母親を遠ざけました。金銭的な援助を断り、接触も減らしました。

 

 

 

 

 

それでも母親は今までと変わらず元気です。

 

 

 

 

 

お金を渡せなくなっても、これまでほど娘と会う機会がなくても、旅行にも行けば、家のリフォームもし、母親は自分のペースで生活を楽しんでいるのです。

 

 

 

 

 

S子さんは言います。

 

 

 

 

 

「援助を断ったら、もっと母親ががっかりすると思っていたのに、傷ついたらどうしようと心配していたのに、あれは私の勝手な思い込みだったのかしら」。

 

 

 

 

 

またある女性は、母親に対する自動的なイライラのスイッチを切ったために、これまで以上に母親と過ごす時間が増えました。

 

 

 

 

 

女性を訪ねてくる母親が帰ろうとすると、以前はほっとしたものですが、今は「もう一晩泊まっていけば」と言ってしまうそうです。

 

 

 

 

 

一緒に過ごす時間が長くなると、母親のうとましい言動と付き合うことも増えます。

 

 

 

 

 

ところがこの女性のイライラのスイッチが入ることはありません。

 

 

 

 

 

「何言ってるの」と厳しい言葉で母親に言い返すことも多いようです。

 

 

 

 

 

若い頃は、このように母親に厳しい言葉を投げかけるのが怖くて、母親を避けていたのです。

 

 

 

 

 

今、この女性は母親を避けません。避ける必要がなくなったのです。

 

 

 

 

 

素直に愛することも、ぶつかり合うことも怖くなくなったのです。

 

 

 

 

 

親を傷つけることをずっと恐れてきたこの女性は、自分の対応が多少変わっても、親は傷つくことなどないと学んだそうです。

 

 



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