不登校の子供の過度の緊張
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不登校の子供の過度の緊張

2018年04月06日(金)8:42 AM

不登校の子供たちは「緊張」をしばしば訴えます。

 

 

 

 

 

そのことを周囲の人たちに伝えても、「伝わらなかった」結果、不登校をしている子供自身が、自分で緊張をしないような生活を探し続けます。

 

 

 

 

 

子供の自己調節(自己救済)の努力を無視して(あるいは、気づかずに)親や教師が親切のつもりでいった言葉により、子供の緊張を高めてしまうことはよくあることです。

 

 

 

 

 

多くの不登校の子供たちは、当初のころには緊張緩和のための自己努力を模索しています。

 

 

 

 

 

そのような努力中に、「そんなに緊張しなくたっていいのに、なぜそんなにやり過ぎるの?」という過去のことに関する質問も、実は緊張を呼び起こすことになるのです。

 

 

 

 

 

本人は、「過去のこと」には触れられたくないのです。

 

 

 

 

 

声をかける親たちは、善意で無理をしなくてもいいということを伝えたいのですが、「なぜそんなにやり過ぎるの?」という言葉には、子供の緊張感を呼び起こす内容が含まれています。

 

 

 

 

 

もちろん、受け取りようによっては、「そんなに緊張しなくたっていいのに・・・・・・」という言葉さえも批判としてとらえてしまい、緊張する子供もいます。

 

 

 

 

 

「気分転換に旅行に行きたい」という言葉に、「気をつけて行ってきなさい」という言葉は、元気に登校している子供には何ら抵抗がない言葉ですが、不登校の子供には緊張を呼び起こす言葉となります。

 

 

 

 

 

「自分なりに気をつけて行くのは当たり前だと思っているのに、『もっと気をつけなければいけないのだな・・・・・・』というダメ押しとか強調をされてしまうのです。

 

 

 

 

 

子供が努力している緊張緩和のための操作に寄り添い、手助けをしていくことが大切です。

 

 

 

 

 

多くの不登校の子供は周囲からの圧迫で萎縮しています。

 

 

 

 

 

萎縮する子供の特徴は過去に似たような関係や環境や状況において、身の縮む思いを体験しています。

 

 

 

 

 

「そんな出来事は世間には普通にあるではないか」といったところで、その子供にとっては過去の身が縮むような体験と重なって、苦痛を再体験するのです。

 

 

 

 

 

例えばテストの前には緊張したり委縮する不登校タイプの子供は多かったはずです。

 

 

 

 

 

人前で何かを発表するような場面を想像するだけでも委縮する場合があります。

 

 

 

 

 

テストで取り返しがきかないと思われるほどのこりごりした体験をしていたり、人前での発表でひどい大恥をさらしてしまったと思い込んでいたりします。

 

 

 

 

 

身がすくむような思いをしているのです。

 

 

 

 

 

「失敗は絶対にしないでね。取り返しがきかないからね」「忘れ物は絶対にしてはいけないよ。忘れたらただではおかないよ」などと言われた体験もあり、自分自身のことではないにしろ、周囲からひどいめにあった他の子供の出来事を見てしまった子供は委縮してしまいます。

 

 

 

 

 

これを代理の強化といいます。不登校の子供やひきこもりの人にはかなりの負担になります。

 

 

 

 

 

「気をつけてやりなさい」「注意して取り組みなさい」という常識的な言葉であっても、子供は委縮してしまうことがあります。

 

 

 

 

 

その子供の感受性を考慮して圧迫にならない言葉かけが必要です。

 

 

 

 

 

「元気に遊んでいらっしゃい。でもけがには気をつけてね」「好きなだけパソコンをやってもいいよ。でも目を悪くしないように気をつけてね」「せっかくのお祭りだから行ってきなさいよ。でも変な人には気をつけてね」といったことは普通どこの家でも言われていることです。

 

 

 

 

 

しかし、不登校をしている子供たちは、その言葉を直線的に文字通り受け取る傾向があります。

 

 

 

 

 

「やってもいいのか、やったら悪いのかわからない」混乱状態が生まれます。

 

 

 

 

 

不登校の子供たちの多くは、「悪い出来事」のほうを気にして警戒する傾向があります。いつもその悪いことが起こらないように、気にして用心しているからです。

 

 

 

 

 

そのために改めて親たちから言われると抑圧を感じ、自己抑制して「やっぱりやめておく」ことが多くなってしまいます。

 

 

 

 

 

周囲から言われたことの中で「悪い出来事」ばかりが気になり始めると意識が「悪いほうへの悪循環」を繰り返し、結局抑制したり制限を加えてしまい、何もしなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

子供が動きやすいように単純に、「元気に遊んでいらっしゃい」だけで十分なのです。

 

 

 

 

 

けがをするために遊ぶ子供はいないからです。けがをするのは我を忘れるほど楽しいことがあったときなどですから、やがて自制することができるようになります。

 

 

 

 

 

何事も起さないよりは、後に修正できる出来事は起きた方がいいのです。

 

 

 

 

 

多くの子供は親が急に黙りこくってしまうことに強い不安と緊張を感じてしまいます。

 

 

 

 

 

わけがわからない沈黙は誰でも嫌なものです。

 

 

 

 

 

下手をすると、「もう自分は家族から見放されてしまったのではないだろうか・・・・・・」と思い込む場合があります。

 

 

 

 

 

「自分が何をしても親が沈黙しているのは、自分を無視しているのではないだろうか」という怖れを抱くこともあります。

 

 

 

 

 

子供の中には、親の気持ちを確かめるためにあえて過激なことを実行する場合もあります。

 

 

 

 

 

親の沈黙が、温かい沈黙か、冷たい沈黙か、重たい沈黙か、暗い沈黙かなどさえも、子供にはわからない場合の方が多いのです。

 

 

 

 

 

多くの不登校の子供たちは、親や教師の沈黙を温かい明るい沈黙とは受け取りません。

 

 

 

 

 

ほとんどの場合、過去の体験から嫌な感情の連鎖反応を起こし、親や教師らの沈黙を重たく、暗く、冷たい沈黙として受け止めています。

 

 

 

 

 

そして、「自分はあの人たちからは嫌われている」とか「見放されている」とか「見捨てられてしまった」といった気持ちになります。

 

 

 

 

 

親も教師も、子供の言動の先読みや先回りはしてはいけませんが、追認や承認などによる肯定的な言動は適切に子供に向けて表現したいものです。

 

 

 

 

 

先読みや先回り防止のための沈黙ならば、その意思が子供に伝わるように暖かい興味や関心の視線を向けてください。

 

 

 

 

 

子供の人間性を尊重するなら意図的、親の思惑に沿うような計画的な沈黙はふさわしくはありません。

 

 

 

 

 

人間性を尊重するなら、誠意をもって真摯に適切な応答をしてください。

 

 

 

 

 

重たく暗く冷たい世界(沈黙)では、子供の心は育ちません。

 

 

続く



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