子供の感情や感覚をそのまま受け入れる
ホーム > 子供の感情や感覚をそのまま受け入れる

子供の感情や感覚をそのまま受け入れる

2018年03月25日(日)4:23 AM

子供の感情を理解するということは、子供が感じているであろうことを感じとり、それを言葉にして反射することです。

 

 

 

 

 

ところが、時として親は、子供の感情を受け入れるのが難しいと感じます。

 

 

 

 

 

それは、親自身が自分の感情について混乱を起こしているからではないでしょうか。

 

 

 

 

 

こんな情景を目にしたことはありませんか。転んで足をすりむいた子供が泣いています。

 

 

 

 

 

そのそばで親が「痛くない、痛くない。ほら、強い子は泣かないよ」と、子供の痛みや不安、驚きを否定しています。

 

 

 

 

 

何気ない情景ですが、ここには大変な間違いがあります。

 

 

 

 

 

強かろうが何であろうが、痛いものは痛いのです。痛みを感じている子供の痛みを受け取らず、痛みを感じていない親が「痛くない」と言っても何の説得力もありません。

 

 

 

 

 

友達とケンカをして落ち込んで帰ってきた子供に「そんなことぐらいでいつまでもメソメソしないで、ほら元気を出して」と言ったらどうでしょう。

 

 

 

 

 

子供は親にもわかってもらえない寂しさで、もっと元気をなくしてしまいます。

 

 

 

 

 

こんな状況で子供に元気を求めるのは、彼の感じていることを否定することになるのです。

 

 

 

 

 

親はただ励ましているだけのつもりでも・・・・・。どうして親はそんなことをしてしまうのでしょう。

 

 

 

 

 

 

それは親が、子供の否定的感情(悲しみ、苦しみ、つらさ、悔しさ)や痛みを受け入れるのがとてもつらいからです。

 

 

 

 

 

親は子供にいつも幸せでいてほしいと願っています。

 

 

 

 

 

ですから、子供の否定的感情や痛みを認めるのが嫌なのです。

 

 

 

 

 

親の安心のために、否定的な感情や痛みを感じてほしくないのです。

 

 

 

 

 

これは、親が子供の感情や感覚のモニターに失敗している状態といえます。

 

 

 

 

 

親が子供の感情や感覚をモニターする行為は、子供に自分の感情や感覚を理解させるうえでとても重要です。

 

 

 

 

 

乳児は、自分の中に起こっている感情や感覚にどんな名前がついているかは知りません。ただ感じています。

 

 

 

 

 

たとえば、朝からおばあちゃんの家に連れてこられ、夕方になってやっと親が迎えに来てくれたとしましょう。

 

 

 

 

 

大好きなお父さんとお母さんに会えて、なんだかわくわくして飛び跳ねたくなります。すると親が、そんな子供の様子をモニターして言います。

 

 

 

 

 

「うれしいね、うれしいね」そこで子供は学びます。自分が今感じている気持ちが「うれしい」なのだと。

 

 

 

 

 

また突然、目の前に犬が飛び出してきました。びっくりして不安になり、泣きながら親を探します。

 

 

 

 

 

飛んできた親は子供を抱き上げて言います。「よしよし、びっくりしたね」そのとき子供は、自分のその状態が「びっくり」であったと学ぶのです。

 

 

 

 

 

感情や感覚を反射することは、子供の状態をそのまま受け入れることであると同時に、感性豊かな子供に育てるうえでとても大切なことです。

 

 

 

 

 

子供はそんなに弱くないと知ってください。痛みや悲しみがそこにはないようなふりをさせるより、その感情や感覚を認め、共に感じ、包み込んであげましょう。

 

 

 

 

 

「つらかったね。でも、よくがんばったね」そう親に言われたとき、子供は安心して親の腕の中に飛び込んでいけるのです。

 

 

 

 

 

自分のことを理解してくれる親の腕の中に。

 

 

 

 

 

子供の話を体で聴く

 

 

 

 

 

コミュ二ケーションには、言語的側面と非言語的側面があります。

 

 

 

 

 

言語的側面は何を言うかという言葉の内容です。非言語的側面は、その言葉をどう伝えるかという伝え方を指します。

 

 

 

 

 

「君のことが大好きだよ」という言葉が意味するものが言語的側面ですが、このセリフを相手から視線を避けて、低く小さな沈んだ声で言ったとしたら、その意味は通じるでしょうか。

 

 

 

 

 

言葉では好きだと言っていても、本心はそうではないと相手には伝わるでしょう。

 

 

 

 

 

コミュニケーションにおいては、言葉で何を言うかよりも、それをどう言うかという非言語的側面のほうが相手にはるかに大きな影響を与えます。

 

 

 

 

 

聴くときも同じで、相手に対して「私は聴いてますよ」というメッセージを非言語的に伝えたとき、子供は親にきちんと聴いてもらっていると感じます。

 

 

 

 

 

聴いていることを伝える基本的な非言語的コミュニケーションを、いくつかあげてみましょう。

 

 

 

 

 

「視線」

 

 

 

 

 

忙しかったりすると、顔も向けずに声だけで子供の話を聴くことがあります。

 

 

 

 

 

特に重要な内容でもなく、子供も何かのついでに声をかけたなどというときは、それほど問題はありません。

 

 

 

 

 

しかし、子供の様子から、「聴いてもらいたい」というメッセージを受け取ったときは、必ず向き合って、視線を合わせて子供の話を聴くようにしましょう。

 

 

 

 

 

「表情」

 

 

 

 

 

視線を含む表情は、相手にもっとも大きな影響を与えるようです。

 

 

 

 

 

向き合って座っていても、表情がかたければ「聴きたくないのかな」と思わせてしまいます。

 

 

 

 

 

やわらかい表情を心がけてください。

 

 

 

 

 

「身振り・手振り」

 

 

 

 

 

腕組みや足組みは警戒や拒絶のシグナルととられがちです。子供はこのようなシグナルを読み取る天才です。

 

 

 

 

 

このようなしぐさをすると、子供は自分が受け入れられていないと感じるのです。

 

 

 

 

 

実験をしてみてください。向こうから子供がやってくるのが見えたら、大きく両腕を開いて笑顔で迎えてみてください。

 

 

 

 

 

子供は懐に飛び込んでくるはずです。今度は腕を組んで、怖い顔をして待ってみてください。

 

 

 

 

 

子供は少し手前で立ちどまり、怪訝な顔をするでしょう。

 

 

 

 

 

「声による表現」

 

 

 

 

 

「いいお天気ね」とうれしそうに言うと、お天気のいいことを喜んでいるのが伝わりますが、同じことを沈んだ調子で言うと、「日焼けが怖いのかな」などと思います。

 

 

 

 

 

声の調子は、言葉の意味を大きく変えます。

 

 

 

 

 

特に、言葉や感情を反射するときは、その言葉の意味に配慮して反射しましょう。

 

 

 

 

 

「うれしそうね」はうれしそうに、「悲しかったのね」は思いやりをこめて、とその状況にそって言い方を変えます。

 

 

 

 

 

相手の気持ちにそっていれば、自然とそうなるでしょう。



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援