不登校と睡眠障害
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不登校と睡眠障害

2018年03月23日(金)12:43 AM

不登校の子供は、自宅では朝早く起きることはあまりありません。

 

 

 

 

 

しかし、非日常的な楽しい行事があればたいがいは起きています。

 

 

 

 

 

たとえば、「明日はディズニーランドに行くから朝の五時には起きよう」と提案すれば、たいてい五時前に起きています。

 

 

 

 

 

「明日は今後のことで教育委員会に相談に行くから、朝は九時には起きよう」と言っても起きることはできにくいはずです。

 

 

 

 

 

自分の心に苦痛を感じることに関しては生理的、自律的に規制が起こってしまいます。

 

 

 

 

 

不登校の子供の多くは入眠相の後退と、睡眠終了相の後退を起こしています。

 

 

 

 

 

睡眠に入る時刻が遅くなり、目覚める時刻も遅くなるということです。

 

 

 

 

 

不登校状態の思春期の子供の場合は、八時間前後の睡眠時間が、おおよそ五○分くらいずつ後にずれる傾向があります。

 

 

 

 

 

子供が、「何とかして起きたいのに起きられない」と発言していても、心の中には自律性を抑制するような不安から生じる圧迫が起こっています。

 

 

 

 

 

普通、そのことを本人は自覚していません。

 

 

 

 

 

中には「どんなにがんばっても、朝、起きられないから学校へは行かれない」と言い張る子供もいます。

 

 

 

 

 

その言葉を聞くと、「この子は睡眠障害ではないか」と疑いをもつ親や教師もいます。

 

 

 

 

 

ほんとうの睡眠障害は、不眠や過剰睡眠傾向を伴う場合が多く、八時間前後の睡眠時間であることはほとんどありません。

 

 

 

 

 

睡眠障害の場合は、一度起きてからも「眠たくなった」り、「眠りたいのにどうしても眠れない」心の苦痛をかなり深刻に訴え続けます。

 

 

 

 

 

そして、社会生活に支障をきたし、悩みは増します。

 

 

 

 

 

確かに「学校へは行きたいのに、学校へ行く時間帯にはどうしても起きることができない」と訴える子供にも深刻な悩みはあります。

 

 

 

 

 

その学校が、その子供にとっては快い居場所ではなく、心の重圧になっているので睡眠が不規則になるのは当然です。

 

 

 

 

 

学校での問題の部分については意識しない(できない)状況で、睡眠のみの悩みとなります。

 

 

 

 

 

子供にとっての悩みの本題は、「目覚める」「目覚めない」ではなく、「学校が自分の心の負担かどうか」「快いかどうか」なのです。

 

 

 

 

 

その重要な学校の質の問題を無視して「起きる」「起きない」という睡眠の問題に目を向けても、問題は継続されるだけで悪循環を繰り返します。

 

 

 

 

 

不登校の子供たちが起こしやすい睡眠形態と似た障害には、「概日リズム睡眠障害」という障害があります。過剰な眠気、不眠状態にあります。

 

 

 

 

 

そして、分割分断睡眠を繰り返します。そのことで日常生活が普通に送りにくくなってしまいます。

 

 

 

 

 

これも一般的にはパソコンやゲームなどに依存的な子供の生活のリズムと類似しています。

 

 

 

 

 

しかし、多くの子供たちの場合、「パソコンやゲーム以外のことはやりたくない」状態にありますから、日常生活に関しては「困っている」自覚はありません。

 

 

 

 

 

ただし、社会的な状況からは遠ざかりますから、心身の成長にゆがみを引き起こしかねない危機的な状況は起こってくるはずです。

 

 

 

 

 

家庭内暴力

 

 

 

 

 

不登校状態で家に居続ける子供の意に染まない出来事が自分の身に降りかかったときに、最も信頼できる相手に言語外表現で救いを求めます。

 

 

 

 

 

うまく言語に表せない感情と、暴力という言語外の表現が相手にうまく伝わらないという二つの理由でイライラを伴い、相手にさらにひどい暴力をふるいます。

 

 

 

 

 

暴力を振るわれている相手には気の毒なのですが、暴力とはいえども子供が幼稚な場合には、その子供にとっては合理的でつじつまが合う出来事なのです。

 

 

 

 

 

対人関係や社会的な圧迫に対して、その子供が成長していれば言語表現で救済願望を明確にできるのですが、幼稚な場合には言語表現が困難になり混乱します。

 

 

 

 

 

母親に対する強い依存傾向からも家庭内暴力は生まれます。

 

 

 

 

 

何でもかなえてくれるはずの母親が、自分の思う通りには動かないことでイライラします。

 

 

 

 

 

不登校期間中の激しい家庭内暴力は、しばしば精神疾患の一部と間違えられます。

 

 

 

 

 

一般的には、統合失調症があります。しかし、家庭内暴力をふるう子供の多くは、社会に過剰適応しています。

 

 

 

 

 

統合失調の人たちは社会参加しにくくなり、対人恐怖や迫害妄想などをあらわにしています。

 

 

 

 

 

共通している点では、激しい暴力があることと、その暴力についての自己表現を明確にしないために、その暴力を振るわれている人にとってはつじつまが合わないもののように思われていることなどは、統合失調の人たちと類似しています。

 

 

 

 

 

不登校に伴う家庭内暴力の頻度は個人差がありますがたいてい週に一~二回で、一回につき六○分前後です。

 

 

 

 

 

継続する期間にはばらつきがあります。不登校による家庭内暴力の子供は、一時的にうつ的になりイライラしますが、本態的なうつの人とは違い、長期間の継続性や連続性はありません。

 

 

 

 

 

気分障害の人との区別も必要になります。

 

 

 

 

 

パーソナリティ障害の人たちの暴力にも類似点はあります。

 

 

 

 

 

反社会性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害の人たちとも類似はしています。

 

 

 

 

 

しかし、家庭内に限局された暴力で、多くの場合、母親に限定された暴力であることから違いは明確です。

 

 



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