親自身が枠組みにそって生きることが大切
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親自身が枠組みにそって生きることが大切

2018年03月10日(土)8:39 PM

これまで、はっきりとした枠組みをもって子育てをしてこなかった方は、これからがスタートです。

 

 

 

 

 

親が一方的に決めずに、どんな枠組みにそってやっていくのかをよく子供に話してください。

 

 

 

 

 

たとえば、こんなふうに言うのもいいでしょう。

 

 

 

 

 

「君が朝一人で起きられないのは、お父さんやお母さんが君にできるということを知らずに任せてこなかった結果だと思う。

 

 

 

 

 

君をできる人として信じなかったのは、たいへん申し訳なかった。これからは、一人でできるように努力してほしいし、私たちもそのように援助したい」

 

 

 

 

 

このように、新たに採用したい枠組みに関して、一つ一つそのつど話していくことが大切です。

 

 

 

 

 

そして、枠組みを機能させるために、何をルールにするかも子供が納得するよう話し合ってください。

 

 

 

 

 

親はルールの番人になるのではなく、子供と同じくルールにしたがって生きる人と位置づけます。

 

 

 

 

 

親も含めて、ルールを破った人はその当然の結果を体験します。

 

 

 

 

 

親によって罰せられるのではなく、ルールを破った自分の行為によって自然に起こってくることを体験するだけです。

 

 

 

 

 

家庭でのルールは親が子供を思い通りに動かすための方便ではなく、家族を束ねるための枠組みです。

 

 

 

 

 

ですから、親といえどもルールを破ることはできないのです。

 

 

 

 

 

いったん決めたら、親であろうとそのルールにしたがって生活することが大切です。

 

 

 

 

 

こんな相談を受けることがよくあります。

 

 

 

 

 

待つことを教えようと、子供がゲームを欲しがったときに、「誕生日まで待とうね」と話していたのに、「そんなものぐらい買ってあげなさいよ」と祖母がさっさと買い与え、それ以降「誕生日まで待とうね」がきかなくなってしまったと言うのです。

 

 

 

 

 

これは、親がつくっている枠組みを他者によって壊されてしまうケースです。

 

 

 

 

 

まず、両親が子供を愛し、はっきりとした枠組みを示していれば、子供が他者によって大きな影響を受けることはありません。

 

 

 

 

 

子供に対して、もっとも大きな影響力を持っているのは親です。

 

 

 

 

 

祖父母に甘えて欲しい物を買ってもらうことがあっても、それで親の枠組みがきかなくなるという心配はありません。

 

 

 

 

 

もしあれば、それは祖父母のせいではなく、親の価値観がはっきりと伝わっていないためです。

 

 

 

 

 

そして祖父母にも、親が取り組んでいることを理解してもらう機会をつくりましょう。

 

 

 

 

 

祖父母も、孫を愛することがイコール物を与えることではないと学ばなければなりません。

 

 

 

 

 

孫は、祖父母からの特別な無条件の愛を望んでいます。

 

 

 

 

 

過剰な期待や干渉や甘やかし、たくさんのプレゼントを望んではいません。

 

 

 

 

 

ゲームはいずれ使わなくなります。

 

 

 

 

 

でも、おじいちゃんやおばあちゃんにかわいがられた思い出は、いつまでも孫の中に生き続けるのです。

 

 

 

 

 

子供を愛しすぎない

 

 

 

 

 

子供が自らの言動の当然の結果を体験することを、「かわいそうだ」と思う人がいます。

 

 

 

 

 

子供が困っているときに、助け舟を出さないで見ていることができないのと、ただ見ていることに罪悪感をもってしまうのです。

 

 

 

 

 

このような親は、子供を愛しすぎているのです。

 

 

 

 

 

子供を愛しすぎる親は、多くの場合、子供の生活に過剰な干渉をします。

 

 

 

 

 

時には、生活に対する干渉にとどまらず、子供の人格の中にまで侵入し、子供を思い通りに動かそうとします。

 

 

 

 

 

親からの干渉に対してはっきりと「ノー」と言える子供の場合は、子供への被害は少なくてすみます。

 

 

 

 

 

親の干渉に屈しない強い子供は、反抗することで親の侵入を食い止め、自分の人格を守り、成長させようとします。

 

 

 

 

 

そんな子供をもつ親は幸せです。親自身の無知で、子供をダメにすることがないからです。

 

 

 

 

 

反対に、反抗する力の弱い「いい子」は、親の愛情によって人生を支配され、長い間その傷を抱えて生きていくことになります。

 

 

 

 

 

最近、Nさんから相談を受けました。彼女の悩みは母親との関係でした。

 

 

 

 

 

それが仕事上の人間関係にも影響しているのではないかと援助を求めてきたのです。

 

 

 

 

 

Nさんの母親は八十歳を超える年齢です。残りの人生もそう長くはないかもしれません。

 

 

 

 

 

安定した快適な生活と温かい人間関係の中で余生を過ごさせたい、とNさんは願っています。

 

 

 

 

 

近いうちに彼女を引き取りたいと家も建てました。

 

 

 

 

 

 

ところが、ときどき訪ねてくる母親の履物を玄関に認めたとたん、胸が苦しくなってしまうというのです。

 

 

 

 

 

母親の滞在中はなるべく彼女に会わないように出かけたりするそうで、そんな自分がつらいと言います。

 

 

 

 

 

母親は典型的な子供を愛しすぎる親でした。

 

 

 

 

 

過剰な心配をし、その心配を娘に押しつけてきました。

 

 

 

 

 

Nさんは若い頃から母親を避けて生きてきたのですが、母親が年をとるにつれて避けてもいられなくなってきたのです。

 

 

 

 

 

母親としてみれば、親としての心配は当然のことで、それが娘を傷つけていることに気づいてはいません。

 

 

 

 

 

長年傷ついてきたNさんは、自分の子供が成人するような年齢になっても、母親のことを考えるだけで体中が反応してしまうのです。

 

 

 

 

 

母親の姿や声、履物さえもがNさんにとっては母親の過剰な干渉への嫌悪感のスイッチとなり、スイッチが入るとたちまちカッとなってしまいます。

 

 

 

 

 

社会的にもそれなりの成功を収めている女性が、これほどまでに母親からの影響を受けている事実に私は愕然としました。

 

 

 

 

 

しかもそれが、母親との関係だけでなく、仕事等の人間関係にも影響しているのではないかとNさんは考えていたのです。

 

 

 

 

 

カウンセリングによって母親に対する嫌悪感を減らすことに成功したNさんは、今、楽に素直に母親と接している自分を楽しみ始めています。

 

 

 

 

 

五十年という長い年月を経て、やっと母親の支配から解放され始めたのです。

 

 

 

 

 

もし、親のほうにもう少しの気づきがあれば、もっと早く彼女たちはお互い素直に愛し合えたかもしれません。

 

 

 



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