人の役に立つ喜びこそ、副作用のないやる気の種
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人の役に立つ喜びこそ、副作用のないやる気の種

2018年03月08日(木)12:42 PM

私たち親は、社会的マナーとして、「お年寄りに席を譲ろう」とか「困っている人には親切にしよう」と子供に教えます。

 

 

 

 

 

これらのマナーの基本は、人の役に立とうとする気持ちです。

 

 

 

 

 

ですから、「人の役に立つ喜び」を教えることができれば、マナーの内容を逐一言って聞かせる必要はありません。

 

 

 

 

 

子供は自然に人に親切にするようになります。

 

 

 

 

 

「人の役に立つ」というのは、副作用のない動機づけであり、すべてのマナーの基本です。

 

 

 

 

 

これに対し、ほめられて動く種を植えられた子は、ほめられるという見返りがないと動きません。

 

 

 

 

 

叱られたくない、怒られたくないという動機づけはどうでしょう。

 

 

 

 

 

これも立派な動機づけではありますが、親子という長期にわたる関係を維持するには、あまりにも否定的な要素が多すぎます。

 

 

 

 

 

これらの副作用の多い動機づけの種の代わりに、「人の役に立つ喜び」の種を植えることで、子供を肯定的にやる気にさせることができます。

 

 

 

 

 

「人の役に立つ喜び」を基本的に知っている子供は、ただ人の役に立つために行動を起こします。

 

 

 

 

 

そのこと自体が喜びなのですから、相手が何かを返す必要はありません。

 

 

 

 

 

相手からの見返りを求めてやっているのではないのです。

 

 

 

 

 

この動機づけには副作用はありません。

 

 

 

 

 

大人である私たちが、動機づけられるのはどんな時でしょう。

 

 

 

 

 

○ 子供の寝顔を見ると元気になる。

 

 

 

 

 

○ 仕事の達成をみんなが喜んでくれたとき、次も頑張ろうと思う。

 

 

 

 

 

○ ここまでやれば家族に楽な生活をさせてやれると思うと、やる気が出る。

 

 

 

 

 

○ 人の笑顔がうれしくて、つい何かしてあげたくなる。

 

 

 

 

 

○ 仲間の成長や幸せな姿を見ると、「もうひと頑張りしてみよう!」と思える。

 

 

 

 

 

○ 家族のだんらんが楽しみで踏ん張れる。

 

 

 

 

 

これらの動機づけには、誰かが喜ぶ、誰かが幸せになるというように、必ず人が登場します。

 

 

 

 

 

そのために自分が役に立てるのは、私たちにとっては非常に大きな喜びです。

 

 

 

 

 

人は本来、人の役に立ちたいと思っています。

 

 

 

 

 

この存在を使って人の役に立つことができるとしたら、こんなにうれしいことはありません。

 

 

 

 

 

ほめることや叱ること、ものやお金で釣ることは、人の役に立ちたいという願いを殺してしまうことになるのです。

 

 

 

 

 

どうやって「人の役に立つ喜び」を教えるか?

 

 

 

 

 

では、どうやったら、「人の役に立つ喜び」を子供に教えられるでしょうか。

 

 

 

 

 

これはそれほど難しいことではありません。まずは親の役に立てもらうことから始めましょう。

 

 

 

 

 

親の用事をやってもらうのです。2歳にもなれば、いろいろと親の役に立つことができるようになります。

 

 

 

 

 

新聞をとってくるような簡単なことから始まり、子供にできるお手伝いはたくさんあります。どんどん手伝ってもらってください。

 

 

 

 

 

子供が手伝ってくれたら、子供を「ほめないこと」が大切です。「いい子ね」「えらいわね」というほめ言葉ではなく、子供が手伝ってくれたことに感謝し、喜んでください。

 

 

 

 

 

子供が親のために働いた時に、親がどう感じたか、気持ちを教えてあげてほしいのです。

 

 

 

 

 

「ありがとう」「お父さん助かったよ」「うれしかった」という具合に、自分の働きが親にどのような影響を与えたかを教えてあげてください。

 

 

 

 

 

「いい子ね」「えらいわね」と言われて悪い気はしませんが、この言葉では、自分の働きが相手にどのような肯定的な影響を与えているのかはわかりません。

 

 

 

 

 

なぜならそれは、親が自分の働きに対してどう感じているかの言葉ではないからです。

 

 

 

 

 

子供が新聞をとってきてくれた時、「ありがとう。お父さん、起きてすぐ新聞が読めるからうれしいな」、子供がお茶碗を並べてくれた時、「お母さん、この時間とても忙しくて、あなたがいてくれるから助かるわ」という具合に、親がどのように喜んでいるか、感謝しているかを伝えます。

 

 

 

 

 

用事をやってもらうたびに言う必要はありませんが、余裕のある時はこのような声かけをすることで、子供は次第に自分の手伝いが親に肯定的な影響を与えていることを知ります。

 

 

 

 

 

それが、子供にとってどのくらい大きなことかわかりますか?

 

 

 

 

 

子供にとって親は絶対です。とても大きな存在です。その大きな存在に対して自分が役に立てる、これは喜び以上のものがあります。

 

 

 

 

 

自分をそんな存在として受け取ることができるのです。

 

 

 

 

 

こんな報告をしてくれたお母さんがいました。4歳の長女が、洗濯物を干しているときに赤ちゃんが泣いていると知らせてくれました。

 

 

 

 

 

これまでなら「あ、はいはい」と、赤ちゃんのところへ行っていたのですが、お母さんがどう感じたかを伝えるようにしてみたそうです。

 

 

 

 

 

「戸を閉めていたから聞こえなかったのね。あなたが教えてくれなかったら、お母さん気がつかないでいるところだったわ。ありがとう。うれしいわ」

 

 

 

 

 

何度かやってるうちに、子供の様子が変わってきたと言います。ボーッとしていた受け身の子が、お母さんのために何かしてあげようとしているのがわかると言うのです。

 

 

 

 

 

そのお母さんはこうも言いました。「でもこれって大変です。親もボーッとしていられなくて。子供が何かやってくれたとき、きちんと言葉でどう助かったか、なぜうれしいかを言わなきゃいけないんですよね」

 

 

 

 

 

そのとおりです。子育てとは、親が自分の気持ちをいかに言葉豊かに伝えるかを学ぶチャンスでもあります。

 

 

 

 

 

そのとき親は子供のなかに「人の役に立つ喜び」の種を植えることができるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 



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