責任を教えられなかった子供は変化におびえる
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責任を教えられなかった子供は変化におびえる

2018年03月07日(水)5:17 PM

子供に責任を教えるプロセスで、子供が自分の起こした行動の当然の結果を体験することはとても大切です。

 

 

 

 

 

例えば、遅く起きた子供が遅刻をして、その結果、先生に注意されて居心地の悪い思いをするのはとても大切なことです。

 

 

 

 

 

ここで居心地の悪い思いをしないと、子供は困りません。困らないと、現状を何とかしようとは思いません。

 

 

 

 

 

責任を学んでいる子供は、そのプロセスで多くのことを学びます。

 

 

 

 

 

その経験を繰り返すことで、自分次第で結果が変えられることを知り、耐性(フラストレーションを処理する能力)や問題解決能力が育ちます。

 

 

 

 

 

現実を見る勇気が育ち、成長しようという意欲も生まれます。

 

 

 

 

 

反対に責任を学ばない子は、反応する能力に欠けるため、変化に柔軟に対応することができません。

 

 

 

 

 

愛を教える母性と責任を教える父性

 

 

 

 

 

愛することを教えるのは、「母性」の仕事です。

 

 

 

 

 

だからと言って、母親の仕事というわけではありません。

 

 

 

 

 

父親の中にも母性はあります。ただ、やはり乳児期における子育ての中心は母親でしょう。

 

 

 

 

 

母親が働いている場合は、積極的な父親の援助は不可欠です。

 

 

 

 

 

一つは子供の世話や家事を分担して手伝うこと、そしてもう一つは、母親が精神的に安定していられるよう援助することです。

 

 

 

 

 

子供を保護し愛するには、何より母親の気持ちが安定していることが大切です。

 

 

 

 

 

そのために、妊娠中、授乳中の父親の仕事は、直接子供に対して何かをする以上に、母親を幸せな気分にしておくことではないでしょうか。

 

 

 

 

 

母性は子供と自分の区別をつけず、子供を自分の一部として大切にします。

 

 

 

 

 

この母性による保護が、子供の自己肯定感のもととなります。

 

 

 

 

 

ところが、そのままの状態が続くと子供は責任を学びません。

 

 

 

 

 

母性は、子供の仕事と親の仕事を区別せず、本来子供がやるべきことを助けてしまうからです。

 

 

 

 

 

母性は、子供が居心地の悪い体験をするのを冷静に見守ることができません。

 

 

 

 

 

責任を教えるのは「父性」の仕事です。

 

 

 

 

 

自分と子供を別の存在ととらえ、子供のすべきことを子供にやらせます。

 

 

 

 

 

父性は必要以上に子供を守ろうとはしません。原因を作った子供に、その原因から起こる当然の結果を体験させようとします。

 

 

 

 

 

子供が居心地の悪い体験をするのをじっと見守り、未来に向けて子供を強く育てようとします。

 

 

 

 

 

子育ての中心になる母親が、母性と父性をバランスよくもっている場合は、母親は状況に合わせてその両方をうまく使い分けることができます。

 

 

 

 

 

ところが、母親が非常に母性の強い人である場合、子供の成長に伴って父親は母子の間に父性を持ち込むことが必要です。

 

 

 

 

 

母親の介入を抑え、子供が自分の力で物事に取り組むような環境をつくる役割です。

 

 

 

 

 

仕事の忙しい父親は、つい仕事にかまけ、家族の様子を観察するのがおざなりになりがちです。

 

 

 

 

 

父親は、母親と子供の様子をよく観察し、父性が充分足りているかどうかを見極めることが大切です。

 

 

 

 

 

反対に、父親が母性の強い家庭では、母親が父性を発揮しなければならないでしょう。

 

 

 

 

 

朝、起こさないことを決めた家庭で、最初に子供が起きてこなかった日に、待てなかったのは父親だったという話があります。

 

 

 

 

母親は「起きてくるから大丈夫」とどっしり構えていたそうですが、心配でたまらない父親が子供部屋の前をうろうろし、母親を苦笑させたそうです。

 

 

 

 

 

大切なのは子供が育つプロセスには、母性と父性の両方が必要だということです。

 

 

 

 

 

包み込んでやさしく愛する母性と、距離を置き、本来学ぶべきことを学ばせる父性です。

 

 

 

 

 

子供に責任を教える第一歩として、朝、一人で起きることから任せてみませんか。

 

 

 

 

 

やってみようと思われた方は、次の手順で始めてみてください。

 

 

 

 

 

①子供と会話をする

 

 

 

 

 

「朝、親が起こすことは、子供の自立の邪魔になるとわかった」と、あなたが理解していることをきちんと子供に話してください。

 

 

 

 

 

そして、「明日から、朝起こさないことにきめた」と決意を伝えます。

 

 

 

 

 

このとき、「突然そんなことを言われても困る。起こしてよ」と子供からブーイングが出たら、「何言ってるの」とはねつけず、「そうだよね、困るよね」と共感を示し、なおかつ「もう、起こさないと決めたの」と決意を伝えます。

 

 

 

 

 

②どのようなサポートができるかを話し合う

 

 

 

 

 

目覚まし時計を買ってあげるなど、子供が一人で起きるために必要なサポートを話し合いましょう。

 

 

 

 

 

あるお宅では、親が若いころに使っていたタイマーを子供にあげました。

 

 

 

 

 

時間になると小型のテレビがついて子供を起こします。子供の仕事は、寝る前に必ずタイマーをセットすることでした。

 

 

 

 

 

③そして子供を起こさない

 

 

 

 

 

始めて何日間かは、子供はきちんと起きてくるようです。最初に起きてこない時の親の対応が、その後を変えます。

 

 

 

 

 

時間になっても起きてこないとき、それでもじっと我慢して起こさずにいれば、いずれ子供は自分で起きるようになるでしょう。

 

 

 

 

 

ここで、親が我慢できずに起こしてしまうと、またその日からずるずると古い習慣に戻ってしまいます。

 

 

 

 

 

問題は、子供が自分で起きないことだけではなく、親の一貫性のなさが子供に伝わってしまうことです。

 

 

 

 

 

「起こさないといっても口だけ。最終的には起こしてくれる」と子供に思われてしまっては、親の威厳が保てません。

 

 

 

 

 

尊敬されない親は、子供に責任を教えることが難しくなります。

 

 

 

 

 

いったん始めたら絶対に起こさないことです。

 

 

 

 

 

④子供が一人でできたことを認める

 

 

 

 

 

最初の朝は、子供が自分一人で起きられるようになったことをきちんと認めてください。

 

 

 

 

 

「自分で起きられたね。お母さんうれしいな」「やったね。やればできるね」と、できていることを親が喜んでいると伝えてください。

 

 

 

 

 

自分で起きることができて、それを認められた子供は自信を得ます。

 

 

 

 

 

それは、自己肯定感にもとづく存在することへの自信とは異なり、具体的に結果を生み出せる自信です。

 

 

 

 

 

この二つの自信が合体した時、生きることは楽しくなるのです。

 



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