「甘えを受け入れる」と「甘やかす」は違う
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「甘えを受け入れる」と「甘やかす」は違う

2018年03月06日(火)7:24 PM

「とにかく無条件に子供をかわいがりましょう」というメッセージに、「それは、子供を甘やかすことにならないでしょうか」と心配される方がいます。

 

 

 

 

 

ここで、「甘えを受け入れる」ことと「甘やかす」ことの区別をしておきましょう。

 

 

 

 

 

ずっと親の腕の中にいた乳児時代から、幼児時代に入ると、子供は親から離れて動くことができるようになり、その時間がどんどん増えていきます。

 

 

 

 

 

一人遊びをしたり、友達と遊んだり、保育園や幼稚園に行ったりします。

 

 

 

 

 

親といっしょにいない時間でも、子供はふっと親の腕に飛び込みたい衝動にかられます。

 

 

 

 

 

特に何かがあったわけではないのですが、そうすると安心するのです。

 

 

 

 

 

幼い子供は自分で安心感を得る方法をまだ知りませんから、そのつど親のそばに行って親からそれを得ようとします。

 

 

 

 

 

小学生になっても同じです。小学生になってからのほうが具体的な問題を抱えることが増えるでしょう。

 

 

 

 

 

友達から意地悪をされた、先生から叱られた・・・・・・・・集団生活の中には楽しくないこともたくさんあります。

 

 

 

 

 

そんなとき、家に帰った子供は、親に「あのね」と外での体験をいろいろ話そうとします。

 

 

 

 

 

こうした行為はすべて子供の「甘え」であり、子供はそうやって親に甘えることで、安心を得たり、痛みを癒したりしているのです。

 

 

 

 

 

同時に、それは自立の準備でもあります。その甘えを親が受け入れなかったらどうでしょう。

 

 

 

 

 

「今、忙しいからあとでね」「そんなことぐらいで」「ベタベタしないでよ」「もう大きいんだから」。

 

 

 

 

 

子供が大きくなればなるほど、親は子供の甘えを受け入れません。

 

 

 

 

 

でも、子供が精神的に自立をして、自分で安心感をつくりだしたり、自分で自分を癒したりできるようになるまでは、親の力が必要なのです。

 

 

 

 

 

幼いころから充分に甘えを受け入れられてきた子供は、精神的な自立も早いといわれます。

 

 

 

 

 

反対に、甘えが充分でなかった子供は、形を変えていつまでも親の注意を引くようなことをやり続けます。

 

 

 

 

 

「甘えを受け入れる」ことは、子供の欲求にこたえて、親が必要な精神的サポートを与えることです。

 

 

 

 

 

そして「甘やかし」は、親が自己満足のために、必要以上に子供の世話をやいて、子供が自分でしなければならないことを親がかわってやることです。

 

 

 

 

 

子供は自分でしなくてもいいので楽です。自分のこぼしたジュースをふくのはお母さん、自分の脱いだ洋服を拾って歩くのはお母さん、自分の後始末をするのは全部お母さんです。

 

 

 

 

 

そのような甘やかしの環境の中で育った子どもが手に入れるのは、親からの安心感や自立への準備ではありません。

 

 

 

 

 

自分の生活は誰かが面倒をみてくれる、という誤った解釈です。

 

 

 

 

 

でもいつか子供も、それが幻想であることに気づく日がきます。そのとき子供は傷つきます。

 

 

 

 

 

自分の面倒をみることができない自分に無力感を感じます。

 

 

 

 

 

子供の心を育てる「甘えを受け入れる」行為と、親の欲求にもとづく「甘やかし」は、まったく異なる結果をもたらすのです。

 

 

 

 

 

子供を人生の被害者にしないために

 

 

 

 

 

被害者として、都合の悪いことをすべて人のせいにして生きることは、一見、楽な生き方のように思えます。

 

 

 

 

 

でも、それは必ずしも楽ではありません。

 

 

 

 

 

自分の人生は自分次第で変えることができると考えられないのですから、大変ストレスの多い毎日です。

 

 

 

 

 

無力感を感じることが多く、充実感は得られません。

 

 

 

 

 

うまくいかないことがあっても、「よし、この次はがんばろう」とか「今度は違うやり方をしてみよう」と考えるのはけっこう楽しいものです。

 

 

 

 

希望ややる気がわいてきます。

 

 

 

 

 

ところが被害者意識の強い人は、自分がどうするかではなく、誰か他の人のせいにするのに忙しくて、未来や次に自分に何ができるか考えることはありません。

 

 

 

 

 

自分には人生を変える力がないと感じているので、行動を起こすことに対して臆病で、自分に自信がもてないのです。

 

 

 

 

 

それでも幼いうちは、「お母さんのせい」「お父さんのせい」と内輪もめですむでしょう。

 

 

 

 

 

でも、親はずっと子供と一緒には生きていけません。

 

 

 

 

 

親から離れて過ごす時間が増える思春期や青年期を迎えたとき、子供は自信のないストレスをどう処理するのでしょうか。

 

 

 

 

 

私たち大人も同じです。「あの人のせいで・・・・・」と思うことはありませんか。

 

 

 

 

 

「生活が苦しいのは、夫の働きが悪いせい」「仕事がうまくいかないのは、上司が理解してくれないせい」「毎日イライラが多いのは、子供のせい」と、うまくいかないことを人のせいにして被害者になることはありませんか。

 

 

 

 

 

そんなとき、あなたは自分の責任の力を使っていないのです。

 

 

 

 

 

誰にでもある力なのですが、繰り返し使ってこなかった人は、自分にそんな力があることすら知りません。

 

 

 

 

 

そして、誰かのせいにするという安易なほうを選ぶのです。

 

 

 

 

 

幼いうちから、自分の仕事を任されてきた子は、繰り返し自分の問題を解決してきていますから、問題処理能力を身につけています。

 

 

 

 

 

親が過剰な保護をしないぶん、悩んだり考えたりと葛藤することが上手です。

 

 

 

 

 

繰り返すうちに、ほどほどに悩み、深刻になりすぎないやり方も学びます。

 

 

 

 

 

これらの学習を幼いうちに、親の大きな翼の中にいるうちに充分させてあげるのはとても重要なことです。

 

 

 

 

 

親の翼の中はいつも安全です。そこではどんな傷も葛藤も、すぐに癒すことができるのです。

 

 

 

 

 

いつだって親はサポートしてあげることができます。

 

 

 

 

 

その安全な場から離れるような時期になってから、一人で学ばなければならないとしたら、それはとてもつらいことではないでしょうか。

 

 

 

 

 

子供の「困った!」や「居心地の悪い思い」をサポートしてあげましょう。

 

 

 

 

 

自分の行動の結果を充分体験したとき、子供は学びます。そして子供は強くなります。

 

 

 

 

 

子供に居心地の悪い思いをさせたくない、困らせたくないと親が手を出せば、子供の未来の輝きはかき消されるのです。

 

 

 

 

 

子供を人生の被害者にしないために、親には勇気が必要です。

 

 

 



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