子供は親の背中から生き方を学ぶ
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子供は親の背中から生き方を学ぶ

2018年03月02日(金)11:33 PM

不登校、ひきこもりの高校2年生の息子を「なんとか学校に行かせたい」と、ご両親は息子を連れて関東自立就労支援センターを訪れました。

 

 

 

 

 

息子さんの言い分はこうでした。

 

 

 

 

 

「両親の気持ちはわかるが、学校に行くことには何もメリットを感じない。なぜなら、僕は両親のように『大学を出て、一流企業に勤めれば幸せになれる』と思っていないから。

 

 

 

 

 

そのことには、父を見ていて気がついた。神経の太い父ですら一流企業では苦労している。ならば、僕のような神経の細やかな者には勤まらないだろう。

 

 

 

 

 

僕のような人間は、自分の個性を活かせる小さくても温かい職場が合っていると思う。それに父は仕事をしているときより、休日に草野球のコーチをしているときのほうが幸せそうだ。

 

 

 

 

 

幸せな父の顔を見ているほうが、自分や母も幸せと感じる。『本当の幸せ』とは、そうした小さなもの、あるいは、心の中の感覚であって、『外的環境』で決まるものではないと思う。

 

 

 

 

 

だから、自分の個性と気持ちを活かして幸せに生きるために、パン屋になりたい。本当の生き方を教えてくれない学校に行くより、パン屋に弟子入りしたほうが人生の時間を有意義に過ごせるように思う」

 

 

 

 

 

この息子さんのように、心の目を持った人は「周りの人々の生き様と心を読む」ことで、人生を疑似体験することができます。

 

 

 

 

 

そのため、「この生き方は自分に向いてない」ということに若くして気づくことができ、一番幸せになれる道を選べるのです。

 

 

 

 

 

でも、ご両親は、「汗水たらして、苦労する回り道でわかることもある。息子の年で、私たち年配者の気持ちがわかる必要はない!」

 

 

 

 

 

の一点張りで、息子の気持ちを受けいれるのは難しいようでした。そこで、「おそらく、息子さんはご両親の勧める『回り道』を何十年歩いても、考えは変わらず、『近道できれば、さらに大きな世界を切り開けたかも・・・・・』と人生に悔いを残すでしょう。

 

 

 

 

 

しかし、『苦労することの意味を教えたい』というご両親の気持ちもわかります。

 

 

 

 

 

そこで、中間をとって、『パン屋でのバイトを許可する代わり、保健室登校、遅刻、早退などを、上手に使いながら、負担のない程度に登校し、高校だけは卒業する』というのはどうでしょう。

 

 

 

 

 

そうすれば、もし、大学に行きたくなったとき、受験はできますし・・・・・・」と提案し、双方に納得していただきました。

 

 

 

 

 

と同時にご両親には、「息子さんの類まれな感性に、ぜひ、耳を傾けてあげてください」とお願いし、息子さんには、「あなたの感じていることは間違っていない。

 

 

 

 

 

ただ、その感性を理解できる人は少ないかもしれない。あなたのような才能を持った人は、時間をかけて理解してもらえるように努力することが大切」とお話ししました。

 

 

 

 

 

人は皆、感情に共鳴する音叉(おんさ)をもっている

 

 

 

 

 

感受性の豊かな人々の多くは、「心の目=相手の心を読む力」を持っています。

 

 

 

 

 

といっても、SF小説の「テレパシー能力」のように、心の中の「言葉」を読むわけではありません。

 

 

 

 

 

「相手の感情やエネルギーを読む」といったほうがわかりやすいかもしれません。

 

 

 

 

 

実は、私たちは誰しも多かれ少なかれ、心を読む能力を持っています。

 

 

 

 

 

たとえば、一緒にいる人がひどくイライラし始めたら、自分も急にドキドキして不安になってきた・・・・・・・という経験は誰しもあるはずです。

 

 

 

 

 

実はこれが、「相手の感情を無意識に読んで、受け取った状態」です。

 

 

 

 

 

こうした現象は「音叉(おんさ)」にたとえるとわかりやすいでしょう。「音叉」はご存知のように、一つが鳴ると、近くにある同じ周波数の音叉も一斉に共鳴し始めます。

 

 

 

 

 

しかし、いくら大きな音で鳴っていても、周波数が違えば共鳴しません。

 

 

 

 

 

人は誰しも、心の中に「感情に共鳴する音叉」を持っています。

 

 

 

 

 

ただ、その数と大きさと性能には個人差があります。

 

 

 

 

 

たとえば、普通の人が「嬉しい。悲しい。楽しい。怖い・・・・・・」といった感情に反応する小さな音叉を十本くらい持っているとしたら、感受性の豊かな人は千~一万本の大きな音叉を持っています。

 

 

 

 

 

十本しか音叉を持っていない人は、周りで音叉が鳴っても、「周波数が完全に合うこと」がないので、「この人は『悲しい』のかな」としか感じません。

 

 

 

 

 

しかし、何千本も音叉を持っている人は、ぴたりと一致する音叉が鳴ることで、相手の「悲しい」という感情をまったく同じように体験します。

 

 

 

 

 

つまり、たくさんの「感情の音叉」を持っているほど、相手の気持ちにまさに 「共感」できるというわけです。

 

 

 

 

 

さらに、大きな音叉を持っていると、時として、相手以上の大きな悲しみを感じることすらあるのです。

 

 

 

 

 

共感できることの危険性

 

 

 

 

 

しかし、心を読める力は素晴らしさと同時に、大きな危険をもはらんでいます。

 

 

 

 

 

例えば、普通の人は訪問先で「どうぞお上がりください」と笑顔で言われれば、素直に歓迎を受けるでしょう。

 

 

 

 

 

でも、心が読める人は、相手の心の内にある「忙しい時に来ないでよ!」という怒りを敏感に察知します。

 

 

 

 

 

このとき、もし帰らなければ相手の怒りの感情を浴び続けることになります。でも、帰ればお互い気持ちよく過ごせます。

 

 

 

 

 

こうした経験を通じて、心が読める人は、「大人は嘘をつく。言葉と心が一致していないときには、心に合わせるのが正解」と学習し、相手の「言葉」ではなく、「気持ち」を優先するようになるのです。

 

 

 

 

 

例えば、こうした人たちは、「AとB、好きな方を選んでいいのよ」と言われた時、相手が心で「Aを選んでほしい」と思っていると、必ずAを選びます。

 

 

 

 

 

そして、こうしたことを繰り返すうちに、自分自身の気持ちを全く考えず、反射的にAを選んでしまうようになります。

 

 

 

 

 

こうなると大変です。「本当にAを選びたいの?それとも、実はBがよかったけど、相手に合わせたの?」と尋ねても、完全に自分の気持ちがわからなくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

これも、心の共鳴現象が原因です。音叉は共鳴し始めると、「どれが一番先に鳴ったのか」わからなくなります。

 

 

 

 

 

同じように、敏感な人は相手の気持ちに共鳴し過ぎるあまり、あたかもそれが自分の気持ちのように思い込んでしまい、自分の最初の気持ちがわからなくなるのです。

 

 

 

 

 

これが心の共鳴現象でえ、相手との「心の境界を見失った状態」です。

 

 

 

 

 

相手の心の読める子は、生活にひそむ恐怖に共鳴する

 

 

 

 

 

実は、こうした「心の共鳴現象」「心の境界を見失うこと」が原因で、多くの問題が起こってきます。

 

 

 

 

 

優れた心の共鳴能力を持つ人の多くは、「憎しみ。恨み。嫌悪。恐怖。不安」といったドロドロした マイナス感情の音叉もたくさん持っているのが通常です。

 

 

 

 

 

しかも、マイナス感情はプラスの感情よりずっと刺激的で強いため、一度鳴りだしてしまうとそれまで「幸せの音叉」が鳴っていたことは忘れてしまいます。

 

 

 

 

 

例えば、ケーキをおいしく味わっているときに、頭をこつんとなぐられたらケーキのことを忘れて、「殴られた痛み」だけが残るのと同じです。

 

 

 

 

 

しかも、普段気づかないだけで、日常生活の中には至る所に「マイナス感情の音叉」が隠れています。

 

 

 

 

 

敏感な人たちは、こうした「マイナス音叉」に簡単に反応するのです。

 

 

 

 

 

例えば、普通の人にとっては面白い情報源である電車の吊り広告です。敏感な人は、色彩、キャッチコピー、文字の配列などから広告の裏に隠された「消費者にたかるハイエナのようなどん欲さ」を感じ取ります。

 

 

 

 

 

また、「ファストフード」や「スナック菓子」からは、「質より効率、安さ」「どんどん菓子を買って食べろ」などというメッセージを受け取ります。

 

 

 

 

 

ドラマ、映画、本など架空の世界の出来事を「現実体験」のように感じて、しばらくその世界から抜け出せなくなってしまうことすらあります。

 

 

 

さらに、「大きな心の音叉」を持っている子ほど、感じ取った感情が増幅されます。

 

 

 

 

 

例えば、「食事に毛が一本入っていた。汚いな」と誰かが思った瞬間、「大量のゴキブリが混入していた」ような恐怖を感じたり、平手打ちを食らっただけで、ナイフを突き付けられて殺されそうになったと感じるのです。

 

 

 

 

 

こうした音叉を持っていると、凶悪殺人事件のニュースを見ても、被害者の気持ちだけでなく、殺人者の気持ちにまで共鳴します。

 

 

 

 

 

そのため彼らは、「殺人者の気持ちがわかるなんて、もしかすると僕はいつか人を殺してしまうかもしれない。僕の心の中に殺人者の素質があると知ったら、みんなはどう思うだろうか?」という恐怖を常に心の中に抱えるようになるのです。

 

 

 

 

 

こうした恐怖は、たとえて言うと「スイッチがコントロールできない時限爆弾を持たされたようなもの」と言えるでしょうか。

 

 

 

 

 

さらに、敏感で暗示にかかりやすい人ほど、「心に爆弾を抱えている」だけで、「自分は殺人者だ」と思い込み、実際に犯行に及んでしまうことすらあります。

 

 

 

 

 

そのため、普通の人にとっては安全な日常の場も、敏感な人には、恐ろしい幽霊がそこここに見えるような怖い場所に感じられます。

 

 

 

 

 

そのため、怖くて外に出られません。つまり、敏感な人たちが家に引きこもりがちになるのは、そうした危険から身を守るためなのです。

 

 

 

 

 

こうした敏感な人たちにとって一番恐ろしいことは、自分の感じていることが誰にも理解してもらえず、自分自身はおかしな人間なのではないかと強い恐怖に駆られることです。

 

 

 

 

 

まずは、そうした不安でいっぱいの心を理解してあげてください。

 

 

 

 



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