ひきこもり体験記(母親編)~長男の反抗期に続いて起きた次男の不登校、そしてひきこもり
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ひきこもり体験記(母親編)~長男の反抗期に続いて起きた次男の不登校、そしてひきこもり

2018年02月13日(火)11:23 AM

今から数年前の四月、次男が中学三年生になってすぐのことです。本当にそれは突然やってきました。

 

 

 

 

 

次男は小学校時代も含めて、風邪くらいでは学校を休まなかったし、遅刻も絶対にしないというまじめな性格でした。

 

 

 

 

 

その子が突然休むと言い出した時はちょっとおかしいなと思い、三日目にはもしかしたらこれが不登校の始まりなのではないかと胸がドキドキし、体が震えてきました。

 

 

 

 

 

もうこれでわたしは母親として失格のレッテルを張られることになるし、これから始まる大きな苦難に耐えることが果たしてできるのかと、頭の中はパニック状態で毎日泣いていました。

 

 

 

 

 

でも次男の前では努めて冷静さを装い、なるべくやさしく問いただしたところ、以前から学校へ行くことがつらくて夜はいつもこのまま朝が来なければいいと思っていたとか、登校するときは学校が近づいてくると胸が苦しくなっていたなどと、涙を流しながら話してくれました。

 

 

 

 

 

実は長男がやはり中学三年の二学期ごろから急に生活態度を変え、親に反抗的になったことにびっくりしてしまい、このまま放っておくと非行少年になってしまうのではとか、弟に悪い影響を与えてしまうのではと私の関心は長男だけに集中していました。

 

 

 

 

 

長男は高校に入ってからも、時々学校をさぼったり、夜遊びをしたりと私を悩ませ続け、私は夢中で長男を立ち直らせるためにあらゆる努力をしました。

 

 

 

 

 

その間に次男は、中学受験をクリアし、進学した私立中学にも特に問題なく通い続けているとばかり思っていました。

 

 

 

 

 

長男はやがて自分の好きな道を見つけ、猛勉強をはじめ、やっとほっとしたところへ今度は今までよりも辛いことが待っていたわけです。

 

 

 

 

 

思春期を迎えた次男がいろんな問題に悩みを抱えていたことにまったく気づかず、長男だけにしか目を向けなかったことを本当に後悔し、次男に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

 

 

 

毎日毎日自分を責めて気がおかしくなりそうでした。

 

 

 

 

 

とにかく今の状態をよくするため、いくつかの精神科病院に行ってみたり、新しくできた近くの心療内科に何度も通ってみたり、講演会にも参加し、そこでもらったパンフレットに載っていた専門のカウンセリングの先生のところへ定期的に通ってみたりと、自分なりにいろいろと試してみました。

 

 

 

 

 

でも、いまひとつ手ごたえが得られないままきていました。

 

 

 

 

 

そのうち次男は、食事を拒否したり、こんな状態になってしまった自分は、もう生きる資格はないから自殺すると言ったりして、ますます私は苦しめられていきました。

 

 

 

 

 

主人はといえば、「男は外で仕事をしているのだから、家の中のあらゆる問題は妻の仕事だ」という考えを結婚以来続けており、こんな状態でも問題解決にまったく手を貸そうとしてくれませんでした。

 

 

 

 

 

長男の問題で悩んでいたときに、次男がよく「お母さん、大丈夫だよ」などと言って私を慰めてくれましたが、逆転して今度は長男が私を慰めてくれたことが唯一の救いでした。

 

 

 

 

 

ある雨の日、びしょぬれになっていた捨て猫を放っておけなくて、家に連れて帰ったら次男がすごくかわいがりました。

 

 

 

 

 

猫と接しているときの次男の表情が、いつもと違い、優しさと穏やかさに満ちているのを見て、次男のつらい気持ちをいやしてくれる猫の存在は大きいなと思い、今でも大切に飼っています。

 

 

 

 

 

二年くらいが過ぎたころ、地元の広報の中で目にした、青少年相談センターの不登校相談窓口の記事を見て電話したところ、さっそく面接の予約を取ってもらえました。

 

 

 

 

 

何回かの面接の後、今度同じ悩みを持った母親を集めての勉強会が開かれるので、参加してみませんかと言われました。

 

 

 

 

 

私の心の中では、自分が母親として欠陥があるから子供が不登校になったのだという思いできていましたので、同じような立場の人たちは果たしてどんな感じの人たちかとものすごく興味がありました。

 

 

 

 

 

でも実際は、想像していたのとはまったく違っていて、皆さん思慮深く、教育熱心で、やさしい感じの人たちだったのです。

 

 

 

 

 

そこで、すごく気持ちが楽になりました。

 

 

 

 

 

その勉強会は、精神科の医師を含め、七名のスタッフの方たちで構成されていましたが、スタッフの方全員個性的な人たちで、誠意をこめて熱心にいろいろと教えてくださり、公的な機関でここまでしていただけることが信じられない気持ちでした。

 

 

 

 

 

私がずっと持ち続けていた母親としてのコンプレックスも、そこまで自分を卑下する必要はないと考えるようになりました。

 

 

 

 

 

勉強会が終了した後も、定期的に面接を続け、今では家庭訪問も二週に一度の割合で来てもらっています。

 

 

 

 

 

相談員の方が家に来てくださっても初めは会おうとしなかった次男でしたが、今では毎回会って話をするようになりました。

 

 

 

 

 

そうして次男もだんだんと自殺の事は言わなくなり、高卒認定試験を受けると言い出したのです。

 

 

 

 

 

普段たまに外出したとき、大勢の人がいる所へ行くとみんなが生き生きとして楽しそうに見えて、ものすごくつらくなるとか、自分は対人恐怖症だから人のいる場所はいやだと言っていました。

 

 

 

 

 

そのため、はたして二日間にわたって試験会場へ行けるのか心配でしたが、どうにか無事に行くことができました。

 

 

 

 

 

それだけではなく、全科目合格という通知が来た時は大喜びしました。

 

 

 

 

 

ちょうどそのころ、今までまったくかかわりを持とうとしなかった主人が次男にいろいろと話しかけたり、本を買って渡したりと態度を変え始めたのです。

 

 

 

 

 

次男もそれに応えて一緒に食事をとるようになり、笑顔で話すようになりました。

 

 

 

 

 

どうして主人が急に変わったのかと思ったのですが、最初のころ見捨てていた長男が、入学している大学から成績優秀者リストに載ったという手紙が来たこともあって、やはり子どもの問題に関しては長い目で見てあげなくてはいけないと反省したのではと私なりに推測しています。

 

 

 

 

 

とりあえず次男は、自分が本当に何を勉強したいのかをよく考えて、大学受験に向けて頑張りたいと前向きに考えるようになりました。

 

 

 

 

 

だからいって勉強をしている様子はあまりありませんが、とにかく急がなくてもいいから、少しずつ階段を上がってくれればと思っています。

 

 



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