不登校・ひきこもりの子供の不安な日々と親の対応
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不登校・ひきこもりの子供の不安な日々と親の対応

2018年01月13日(土)4:07 AM

ひきこもり(小・中・高校生の場合)

 

 

 

 

 

ひきこもりの状態になると、子どもは憂鬱感と億劫な気分に支配されますので、歯磨き、洗顔、着替え等もしなくなり、食事は一人で勝手にとり、食事の片付けはもちろん、自室の掃除等もしなくなります。

 

 

 

 

 

一日中自室に閉じこもる本人の状態を心配して、そっと様子を覗こうとするだけで親を怒鳴り散らしたりします。

 

 

 

 

 

このような状態ながらも子供は本来の自分を探し求めているので、これまでの生活習慣や社会規範とはかかわりのない独自の世界をつくり、そこに浸り「ああしなさい。こうしたほうがいい」「そんなことをしてはいけない。こうあるべきだ。危ないことだからやめて」という枠に合わせて、よい子の自分ばかり演じて生きてしまった過去の自分から解放されたいという気持ちでいる傾向があります。

 

 

 

 

 

このような自分のあり方に親はどう対応してくるのか窺っており、こうした自分を理解し認めてほしいと願っているのです。

 

 

 

 

 

子供は学校のことや進路のことを考え、このままでは自分はこの後どうなるのかを考えるほどにつらくなり、挫折感や無力感に襲われ、将来への不安と焦りが生じてきます。

 

 

 

 

 

外部からの刺激を一切絶つことによって何も考えない、思わない状態を保ちつつ自分のことを理解してくれない周囲の大人たちに対して自己防衛するのです。

 

 

 

 

 

授業時間帯には家の中にひきこもっていても放課後の時間帯や夕方、休日には図書館や本屋に出かけたり、友達が家に遊びにくるのを待っていたりした例もあります。

 

 

 

 

 

しかし、級友が遊びに来たり、学校からの届け物をもって訪ねてきたり、担任が家庭訪問しても会わなかったり、電話が鳴ってもでようとしない子供が過半です。

 

 

 

 

 

家族みんなで外出しようと提案しても、自分は行かないと言い張るなど家族からも孤立してしまう時期です。

 

 

 

 

 

退行現象を示して母親にまとわりつく例もありますが、親へのまとわりつきや甘え等を示すのは、この時期の後半でもう閉じこもり、ひきこもりの状態を終わろうとするときから、回復、すなわち普通の生活に戻りつつあるときに現れてくる行動と見てよいと思います(もちろん、個人によって違いがあります)。

 

 

 

 

 

ひきこもっている子供の対応の仕方について

 

 

 

 

 

ひきこもっている子供は、ひきこもりの状態を続けながら主に次の二つのことを考えたりやったりしています。

 

 

 

 

 

○ いままでどうして周りに従い、合わせてこなければならなかったのか。

 

 

 

 

 

○ 人間関係の作り直し。

 

 

 

 

 

この二つのことをするためには、心がある程度安定している状態でなければなりません。それで安定するために、今までのかかわりを取り除くことが必要になり、そのためにひきこもるのです。

 

 

 

 

 

たとえばそれまで仲良く遊んでいた友達から距離を置くようになり、徐々に関係を絶つなどのようなかたちをとりながら社会から離れていきます。

 

 

 

 

 

現実から遠ざかって、外部からの刺激を一切遮断するようになります。インターネットやゲームに一人で没頭して、何日も何年も自分と向かい合います。

 

 

 

 

 

「自分はなぜこうなってしまったのか」「親に心配をかけて申し訳ないが、そのことを考えると自分が傷つく」などといろいろ考えますが、原因は将来にはなく、過去にあります。

 

 

 

 

 

過去の出来事をあれこれ思い出して、「あのとき両親が嫌がっていた自分を無理やり○○へ行かせた」などと親を朝まで寝かせないで責め立てる例がたくさんあります。

 

 

 

 

 

このようなことを日々繰り返しながら、ゲームなどに没頭しながら、過去のネガティブなことをあれこれ考えます。

 

 

 

 

 

そんな子供の状態を見て親は、「もうこの子は一生駄目なんじゃないか」と不安になってきます。親の不安は子供に伝わり、さらに子供は不安な気持ちになってしまいます。

 

 

 

 

 

ひきこもりの状態が長引くと、こだわりが強くなることがよくあります。それまではほとんど気にしなかったことが、気になるようになります。

 

 

 

 

 

また、インターネットやゲーム等に没頭することによって、少しでも辛い現実から逃れようとします。

 

 

 

 

 

子供はひきこもっている状態について上手く言葉で表現できない場合が多いので、親は子供の気持ちがわかりかねるのが一般的です。

 

 

 

 

 

家庭の中でも対応が難しくなり、また、学校との関係もちぐはぐになったりします。

 

 

 

 

 

親戚や友人等のアドバイスを選り分けて聞き分けることは難しいので、専門家に相談したり親の会などに参加して悩みを聞いてもらうことも大切です。

 

 

 

 

 

ある母親の体験

 

 

 

 

 

中学二年から学校に行けなくなった息子は、十五歳の頃からイライラするとあるゲームに夢中になり、月に一万円くらい使うようになりました。

 

 

 

 

 

私がお金を出さないと、壁を蹴ったり物を投げるようになりました。殴られたりしてずいぶん悩みましたが、いろいろ勉強して、できる範囲でお金をあげるようにしました。

 

 

 

 

 

息子が高校生になった頃、夫がリストラにあって給料が減り、わが家の家計は大ピンチでした。

 

 

 

 

 

そんな家計の事情がわかると息子は、祖母や親戚にお金をもらいに行くこともあって、恥ずかしい思いをしたこともありました。

 

 

 

 

 

考えてみると、小さいときからの家庭の事情で家の中に子供の安定する場がなかった、それを作らなかった母親である自分の責任だと思い、「今、この子には必要なんだ」と思い直して苦しい家計の中から息子にお金を出しました。

 

 

 

 

 

この状態は四年くらい続きました。多いときは一ヶ月に六万円か七万円も出しました。現在、息子は二十歳になります。

 

 

 

 

 

今でも何かうまくいかないことがあると、ゲームに没頭することがありますが、なんとかアルバイトで自分の生活はできるようになりました。

 

 

 

 

 

原付の免許を取って、自分で原付きバイクを買ってアルバイトに行っています。

 

 

 

 

 

以前は母親を攻撃し始めると、一週間くらい続いていたのに今は半日で終わるようになりました。最近も三十分くらい攻撃されましたが、黙って聞いていたら「言いすぎた、ごめん」と言ってくれました。

 

 

 

 

 

十分にやって納得すると自分でしぜんにもとに戻ってくること、子供に責められているときは言い訳しないで聞いていたことがよかったのではないかと今では思っています。

 

 



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