ひきこもり、不登校の子供を持つ親御さんへ
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ひきこもり、不登校の子供を持つ親御さんへ

2017年12月25日(月)10:40 AM

朝の来ない夜はない

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりの子供たちの多くは、決して病気でもなければ異常でもありません。(ただ、長期にわたると精神的な病気になることもあります)。

 

 

 

 

 

私はこれまでたくさんの不登校やひきこもりの子供たちとかかわってきましたが、彼等は皆、思春期、青春期の揺れ動く心の中で自分では解決できない問題を抱え込んでもがいています。

 

 

 

 

 

それは一つとして同じではなく、また、複合的に絡み合い、一筋縄ではいかない現実があります。

 

 

 

 

 

しかし私は、不登校やひきこもりは成長の過程の一つとしてとらえています。また、神様のくれた休息時間ともとらえています。

 

 

 

 

 

決して楽観しているわけではありませんが、学歴優先、経済優先の社会的背景、さらには硬直化している教育界の現状では不登校になることのほうが自然に感じられるからなのです。

 

 

 

 

 

不登校の子供たちの持っている感受性や独創性のエネルギーの大きさは計り知れません。

 

 

 

 

 

こうした子供たちこそが、これからの日本を支えていくのではないかと思ったりもします。それでは、不登校やひきこもりの子供たちにはどんな対応が必要なのでしょうか。

 

 

 

 

 

まず、原因も状態もたどる経過も、それぞれすべて異なっている状況を把握しなければならないでしょう。

 

 

 

 

 

精神科等の医師や教育相談所、児童相談所、教育センターなどの公的機関の相談員、あるいはカウンセラー、教育専門家、ケースワーカーなどに相談した方がよい場合も多いです。

 

 

 

 

 

自分たちだけ、家族だけで抱え込まず、総合的にかかわることも必要です。

 

 

 

 

 

しかし、どのような原因、要因で不登校やひきこもりになったとしても、基本的な生活のベースは親を中心とした家族にあります。

 

 

 

 

 

親として渦中にいる子供にどうかかわっていったらいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

「不登校やひきこもりの状態が、いつまで続くのかわかったら楽なのに・・・・・・・・・」どの親からも発せられた本音です。

 

 

 

 

 

しかし、自立した子供たちを今前にして、「遠い昔の、夢のようなこと」と言う親の気持ちもよくわかります。

 

 

 

 

 

不登校、ひきこもりは永遠ではないのです。かかわる時期やポイントを知り、状況を判断しながら時として専門家とチームワークを組み、愛情をもって忍耐強く接していけばよいのです。

 

 

 

 

 

朝の来ない夜は決してありません。私はたくさんのひきこもり、不登校を経験した親や家族とのかかわりの中から次のような親への 十カ条をまとめてみました。

 

 

 

 

 

ひきこもり、不登校の子供を持つ親への十カ条

 

 

 

 

 

○ 第一条 慌てない、ドタバタしない、怖れない

 

 

 

 

 

子供たちが不登校やひきこもりになる、それは親の目にはある日突然やってくるように見えます。そんな時でも、慌てないで、ドタバタしないで恐れないでほしいと思います。

 

 

 

 

 

不登校、ひきこもりになるのは成長の一つの過程くらいに思って、一過性のものと考えればいいのです。いつかそこから抜け出せるわけですから、親が慌てて嘆いたり、悲しがったりすればするほど子供たちは親を見てつらくなるし、追いつめられていきます。

 

 

 

 

 

○ 第二条 子供の立場や気持ちを理解して状況をつかむ

 

 

 

 

 

家庭や学校を中心としたかぎられた子供たちの世界の中では、不登校やひきこもる原因は必ずあります。その立場や気持ちになって子供たちを理解してやるということが大切です。

 

 

 

 

 

原因は子供たちの口から言いにくいこともよくあります。出てこないこともあります。また、複合的にかかわっていることもあります。

 

 

 

 

 

特に、原因のないケースもありますが、その子供たちの気持ちに合わせて近づいて考えてほしいと思います。今のその子らしさを認めてほしいと思います。

 

 

 

 

 

○ 第三条 ちょっとした言葉の奥にある本当の思いを聞く

 

 

 

 

 

不安だらけの子供たちが発する言葉は様々な形で出てきます。怒鳴るような言葉が出てきたり、ののしったりするような言葉が出てくるかもしれません。

 

 

 

 

 

無理難題をぶつけてくるかもしれません。ストレートにその言葉だけ聞くと、反発するような言葉が発せられてしまいますが、そうではなくて言葉の裏には何があるのか、本当の思いを聞いてあげることが大切です。

 

 

 

 

 

そして、その子のさまざまな部分を見て褒めてあげなくてはいけません。一人一人子供は違います。同じ兄弟でも、成績、性格、生活ぶりなどすべて違います。

 

 

 

 

 

その違いをしっかり見てあげて、良いところはほめてあげましょう。そういう大人の姿勢を見ていれば、子供たちの不安は少しずつ解消されていきます。

 

 

 

 

 

○ 第四条 あふれる愛情をもって接する、でも心に余裕と距離をおいて

 

 

 

 

 

子供たちは、こんな私を親は見捨てないだろうかと不安だらけでいます。いつも親の愛情を確認したがっています。愛情いっぱいに笑顔で接してほしいと思います。

 

 

 

 

 

ただし、心に余裕をもって。愛情豊かと過干渉とは違うので注意が必要です。例えば、子供は無理な注文をつけてくることがあります。

 

 

 

 

 

「マンション一つ、おれに買ってこい」とか。そういう注文に親は応えられるかというと、応えられないのが普通です。

 

 

 

 

 

「そんなことをいま言うのは、違うでしょ」と、きっぱり子供を諭すことも必要です。子供はそれを待っているケースもあります。

 

 

 

 

 

ときには距離をおいて冷静に対処しましょう。

 

 

 

 

 

○ 第五条 手紙、手作り、手をつなぎ、時には小道具も大きな役割

 

 

 

 

 

心がなかなか通じない時、食事を乗せたお盆に小さなメモや手紙を添えると少しずつ心がつながっていきます。手作りの料理なども心を温かくしていきます。

 

 

 

 

 

また、スキンシップも少しずつとっていくと良いでしょう。箸に箸置き、茶シブで汚れていた茶碗を真っ白にして出してやる、洗濯物もきちんとたたんで出してあげたら、「ああ、うれしいな。こんなに気持ちがさわやかになる」と思うでしょう。

 

 

 

 

 

小さなことにも気をつかってあげましょう。

 

 

 

 

 

○ 第六条 自分だけで悩むな、家族みんなで温かい雰囲気づくり

 

 

 

 

 

親だけで悩まず、祖父母、兄弟姉妹、みんなで協力しあい、子供が「家族の一員」として存在感を感じる雰囲気をつくりましょう。

 

 

 

 

 

兄弟姉妹が話し相手になったり、笑顔で接しあうことによって、救われ、心を開く場合も多いです。また、夫婦の仲、家族の生活もうまくいくようにすることが大事です。

 

 

 

 

 

父親は、母親をサポートしながら要求に応じて素直な思いを伝えていくといいでしょう。

 

 

 

 

 

○ 第七条 公的相談機関、カウンセラーなどに相談し客観的にとらえる

 

 

 

 

 

子供の状況を的確に判断しながら、対応のポイントや時期を知りましょう。状況に応じて公的な相談機関やカウンセラーに相談することが大事です。

 

 

 

 

 

そうすることで、親も落ち着いてきます。ひとりよがりになっているのではないかという不安からも解消されます。

 

 

 

 

 

また、公開セミナーや親の会など悩みを語り合う場所に出て行き、悩んでいるのは自分だけではないことを知ったり、ストレスを発散することが必要です。

 

 

 

 

 

○ 第八条 人生は失敗だらけ、ミスだらけ、親の失敗例を子供に紹介する

 

 

 

 

 

子供たちは親が心の支えであり、最後の砦です。でも、その親たちはあまりにも立派すぎる、そんな重圧が自分にはねかえってきて余計につらくなっていたりします。

 

 

 

 

 

「私たちも子供のころからドジや失敗だらけ。人間なんだから、失敗するのは当り前だよ」。そんな経験を写真でも見せながら、思い切りさらけ出してしまえたら親と子の距離が近づいてきます。

 

 

 

 

 

○ 第九条 生きていること、今は必ず明日へとつながる

 

 

 

 

 

子供たちから見える世界はふさがれた世界です。どうにもならない今だけど、それにつながる過去、昔があったのです。よかったころの自分を取り戻したい、その方法を探しています。

 

 

 

 

 

昔のアルバムやビデオを見ながら、生きていること、現在は必ず明日へとつながっていることを伝えましょう。

 

 

 

 

 

○ 第十条 信じること、信じ合うこと、あきらめないこと

 

 

 

 

 

絶対に子供を信じてやること、あきらめないことです。どんなに辛く苦しい状況でも必ず道は開けます。子供たちは自分で立ち直りたいと考えています。

 

 

 

 

 

子供は必ず自立できると信じましょう。

 

 



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