ひきこもりの子供を抱える親からの相談事例
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ひきこもりの子供を抱える親からの相談事例

2017年12月23日(土)10:23 AM

「相談事例」

 

 

 

 

 

時々、わが子と将来について話をするようになりました。やっと一緒に話すことに慣れてきて、今までなぜこんなふうに会話ができなかったのかと思います。

 

 

 

 

 

しかし、子供の話しを聞いていて、あまりにも現実ではありえないような話をしてくるので、どんなふうに言葉を返していったらいいのかわからなくなるときがあります。

 

 

 

 

 

話しの中には、「自分の理想の結婚と家庭」というのが出てきます。自分がどのように結婚し、どんな家に住んで、家庭の中で子供が何人できるか、その子供とどのようにかかわっていくのか・・・・・・・など詳しく話してくるのです。

 

 

 

 

 

わが家にはなかった家庭の姿でもあると思います。今まで、ひきこもっていた時に感じていたものなのかとも思いますが、この先ずっとイメージの中で過ごしていけるものではありません。

 

 

 

 

 

理想の家庭像がこんなにも大きく膨らんでいると、現実とのギャップにまた苦しむことになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

まだ、ひきこもりから脱してそんなに時がたっているわけでもありません。どうなるか心配です。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

自分の将来について語るということは、一つ段階を超えなければなかなかできることではないと思います。

 

 

 

 

 

ひきこもりの多くが将来に対して不安や絶望を感じている中で、肯定的に語る出すことは力のいることだと思います。

 

 

 

 

 

もう一度、自分の未来に対して希望を持つということは、家庭という環境が安心できる場にならなければ困難でしょう。

 

 

 

 

 

その将来の話の中で交わされる「結婚と家庭」というテーマは、非常に象徴的なものであり、人生の中でも根本的なものであると思います。

 

 

 

 

 

実際のところ、恋愛の経験も社会的経験もあまりないひきこもる青年たちにとっては、想像ばかり膨らんで現実味に欠けるということもあると思います。

 

 

 

 

 

では、想像なり理想なりが膨らんでいく過程にはどんな意味が含まれているのでしょうか。

 

 

 

 

 

将来を語りはじめるということは、一見すると未来を見ているようですが、過去をもう一度見直す作業も同時に行われているか、むしろ過去を見ているといえるかもしれません。

 

 

 

 

 

まして、子供が語る「我が家にはなかった家庭の姿」というふうに親自身が感じていることは、潜在的に一緒に振り返る大切な作業の一つかもしれません。

 

 

 

 

 

あれやこれやとその語りにゆっくりとついていくことで、子供の心にひっかかった何かを少しずつほどいていくことにもなります。

 

 

 

 

 

イメージが先行したり、あまりにも現実から離れている場合、聞いていていいものか迷われることもあるかとは思いますが、そこは一緒になって話していくという大切なところです。

 

 

 

 

 

家族が通ってきたその軌跡をもう一度たどり直す気持ちでじっくり聞いてみてはどうでしょう。

 

 

 

 

 

そして現実とのギャップに苦しむことを心配されていますが、やはりそこも現実をありのままに見られるようになるための過程と考えられます。

 

 

 

 

 

ゆくゆくは家族で、過去にしろ未来にしろ、自由に語り出せる空間というものを彼らは求めているのかもしれません。

 

 

 

 

 

「相談事例」

 

 

 

 

 

30歳になるわが子は、今まで恋人がいませんでした。友達と言える人さえ少ない子ですが、最近は「恋人が欲しい」とか「好きな人がいなくて寂しい」など言ってくるようになりました。

 

 

 

 

 

同性ですらほとんど話すことができずにいるのに、異性の前では緊張してうまく話をすることもできず、周りの話題についていくことができません。

 

 

 

 

 

「恋人が欲しい」という一方、「自分のことを好きになってくれる人なんていない」、「自分といてもつまらないだろう」、「一生結婚できない」などあきらめてしまいます。

 

 

 

 

 

普段は気の利く本当に優しい子なので、いつも通りにいられたら大丈夫だと思うのですが、特に異性の前ではなかなか自分を出すことができないらしいのです。

 

 

 

 

 

どうすればいいのでしょうか。親として何かできることはあるのでしょうか。

 

 

 

 

 

「回答」

 

 

 

 

 

恋人を欲しがったり、恋がしたいというとき、やはり一人では抱えきれない気持ちが伴っているものです。

 

 

 

 

 

一口に言えば、寂しさや孤独感ということになりますが、恋をしたり異性と交際する経験がなければどんな感じなのかわからず、想像の中で不安もつきまといます。

 

 

 

 

 

もともと「気が利く」とか「やさしい」ということは、相手の気持ちをくみ取ったり思いやるということには長けているかもしれませんが、自分の欲求や要求をなかなか出せずに苦しんでいる場合もあり、それが独特の孤独感となることもあります。

 

 

 

 

 

つまり、気を利かせている自分に気がついてほしい、認めてほしい、やさしい自分に気がついてほしい、認めてほしいということです。

 

 

 

 

 

そこに周囲や他人が気がつかないと、時として怒りになったりもしますが、他人が認めてくれない寂しさが恋人を求めるところでもあります。

 

 

 

 

 

しかし求める気持ちはあっても、自分への過小評価や自己否定感があるので、もともと相手を思いやる気持ちが強く出れば「自分といてもつまらない」ということになります。

 

 

 

 

 

それは、まず自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先して想像していることなのですが、その想像が自分に大きな不安をもたらしていて、自分の将来のことをさらに考えていくと「一生結婚できない」のではないかという恐怖、不安になります。

 

 

 

 

 

そういった不安は、言葉だけのやり取りや、まして説得や言い聞かせるなどしてもまず解消されるものではありません。

 

 

 

 

 

やはり、不安を抱えている状況を肯定的に理解し、恋人を欲しがる気持ち、なかなかうまくいかないやりきれなさや寂しさといったものを受けとめていくことです。

 

 

 

 

 

異性を求めることから生じてくる孤独や寂しさといったものに、親がどう対処していけばいいのかということは難しいところだとは思いますが、気持ちを十分受けた後で親自身の過去の経験を話すといいかもしれません。

 

 

 

 

 

それには特に同性の親、つまり息子には父親、娘には母親が良き話し相手でしょう。親も自分の過去のことを話すには勇気がいるかもしれません。

 

 

 

 

 

特に恋愛の話となれば恥ずかしさもあるかもしれません。しかし、そこはじっくり振り返る気持ちで苦しかった経験も、そして何より両親がどうしてお互いに結婚しようと思ったのかも話すことが必要です。

 

 

 

 

 

それがの子供にとっては安心につながります。



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