引きこもる子供は今後増えていくのか?
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引きこもる子供は今後増えていくのか?

2017年12月20日(水)10:04 AM

残念ながら、私自身は増えていくのではないかという感じを持っていますし、大人になれば何とかなっていくだろうとノー天気なことを言う気持にもなれません。

 

 

 

 

 

現在、私たち関東自立就労支援センターに引きこもりをめぐって相談に来られるのは、ひきこもっている子供とそのご両親、主にはお母さんです。

 

 

 

 

 

ほとんどの場合、子供自身は「ひきこもっている今の状態から何とか抜け出したいし、何かしたい」と切実に願っていますし、そのような中にいるわが子を何とか、現実の社会の中に戻していきたいと苦慮されているのが親御さんたちです。

 

 

 

 

 

「急がされる成長」

 

 

 

 

 

しかし親御さんたちが事態の解決を急ごうとしても、子供はなかなか動けません。そのどうにもならない状況の中で、親御さんが子供の心理的な変容や成長を、適宜必要な手助けをしながら側面から静かに子供のペースに合わせて、大切に大切に守り支えていくと、やがて子供の心がそっと動き出します。

 

 

 

 

 

しかしここでもまた、親御さんが先走って情報を与えすぎたり、動き過ぎたりすると、子供は再び貝のなかにとじこもってしまうことになります。

 

 

 

 

 

良かれと思いながらもそのタイミングが食い違うと、かえって引きこもりが長期化してしまうことはよくあることです。

 

 

 

 

 

このことは、子供の内的な成長のペースと現代社会が彼らに課しているペースとがずれているということを意味しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

外的に決められたペースで学校を出ないといい職業に就けない、いい職業に就けないと幸せな将来はやってこないという単純化された人生設計が、あたかも本当であるかのごとく私たちの前に堂々と座し、私たちを忙しさのなかに追い込んでいるように思います。

 

 

 

 

 

傷ついたり挫折したとき、それにじっくりと腰を据えて向かい合い、考え抜いて立ち直ったり、心をいやしたりするための「余分な時」は今、私たちには与えられていません。

 

 

 

 

 

そんなことをしたらもう、落伍者になってしまうのです。しかし、自分の身に降りかかったことを受けとめ、引き受けていくことは人の成長にとって欠かせない大切な仕事です。

 

 

 

 

 

その意味で、引きこもった子供は、自分の今おかれている状況に「???何かおかしいぞ」と真剣に感じ立ちどまった子供たちだと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

大きな仕事を彼らはしているのです。

 

 

 

 

 

「学歴社会への問い直し」

 

 

 

 

 

「知は身を助く」といいます。文字通り、知的に優れているということは、認識する力によって人生において降りかかってくる苦難を乗り越えることを可能にするかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし現在の教育で詰め込まれている断片的な情報は、人が生きていくうえで役立つ真の知識といえるでしょうか。

 

 

 

 

 

学校という社会で子供が学ぶものは何なのか、あらためて考えてみたいものです。

 

 

 

 

 

学校には今、不登校、校内暴力、いじめの問題と様々な問題が形を変えて次々出てきています。おそらく根は一つなのではないかと思ったりもします。

 

 

 

 

 

学校や家庭がその時その時に子供に提供しているものと、その時期に子供自身が育てたいものとが食い違っています。

 

 

 

 

 

だから、形を変えて大人に「わかってくれ」「助けてくれ」と訴え続けているのではないかと考えたりもします。

 

 

 

 

 

今の息づまった教育を根本から見直さなければ、引きこもりは改善されないのではないかと私は考えています。

 

 

 

 

 

現在ひきこもっている子供たちは苦悩しています。ですから、そこから抜け出し、どうしたら社会に学校に戻せるかという援助は確かに必要です。

 

 

 

 

 

しかしその一方で、彼らが引きこもることで訴えようとしている問題に対してもまた、私たちが単に困った事態だと考え、従来の既成のレールに戻そうとするだけでなく、そこにあらためて新鮮な視点からとらえ直し、対応していこうとする姿勢も必要なのではないかと思います。

 

 

 

 

 

そういう考えに大人がたてるようになった時、もしかしたらやっと引きこもりは減っていくのではないか・・・・・・とも考えます。

 

 



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