親が自信を持つ
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親が自信を持つ

2017年12月06日(水)9:54 AM

常に比較される関係の中で、人と比べられてきた偏差値世代の親の中には、自己肯定するということがどういうことなのかわからないという人がいます。

 

 

 

 

 

また、自己肯定感というのは、あるときに、何かができるようになることで確立されるものだと勘違いしている人もいます。

 

 

 

 

 

今の子供たちも親の世代と同様に、人よりいい成績をとりたい、人より速く走りたい、人より痩せたいなど人と競争する中で生きています。

 

 

 

 

 

その中で勝ち、目標達成することが、自己肯定につながると思っている人がいますが、この場合の肯定は「相対的肯定」でしかありません。

 

 

 

 

 

誰かと比較して感じる肯定は、本当の肯定ではありません。本来の肯定は、「絶対的肯定」なのです。人と比較するものではなく、開き直りやあきらめでもなく、素直に「自分はこのままの自分でいいんだ」と、思えることなのです。

 

 

 

 

 

それは、何かの大会で優勝したり、成績が 10番以内に入るようなたいそうなものではなく、もっと身近な、目の前の喜びの積み重ねでいいのです。

 

 

 

 

 

また、「悪をもって善を知る」というように、善だけで善を知ることは難しいので悪や悲しみがあった後に、「よかったあ」と感じることがあったらそれも自己肯定につながるものだと思います。

 

 

 

 

 

お母さんだって、ダイエットに成功したとか、頑張って勉強して資格を取得したといった華やかなことがないと自己肯定できない、というわけではありません。

 

 

 

 

 

「家の中を掃除したら、きれいになって気持ちがいい」とか、「今日は玄関の靴がきれいにならんでいてうれしい」という日常の中にあるちょっとした喜びこそが自己肯定なのです。

 

 

 

 

 

自分の今の存在を喜べている感覚です。

 

 

 

 

 

自己肯定感は、誰かに喜んでもらったとか他者から可能性を信じてもらえた時により大きくなります。つまり、他者に関心がない人には、自己肯定感は育ちにくいのです。

 

 

 

 

 

他者に関心を向けつつ自分と向き合っている人は自己肯定感を得やすく、他者に関心がなく自分のことだけに関心がある人は、自己肯定感を得にくいのです。

 

 

 

 

 

「部屋がきれいになると、家族も喜ぶかな?」とか、「靴を並べたのは息子かしら?よく気が利くわ」と、「やった!」「うれしい」と思う瞬間に、人の顔が浮かぶかどうかです。

 

 

 

 

 

つまり、自己肯定感は人とのつながりのなかで生まれるもので、独りよがりのものではないということです。

 

 

 

 

 

ここで勘違いしてほしくないのは、つながりの中とはいえ人との比較の中にあるものではないということです。

 

 

 

 

 

もし子供が、「今度のテストで友達に絶対勝ってやる」とか「次の試合こそはレギュラーとして試合に出たい」など相対的肯定を目指しているようなら、「へー、そうなんだ」と軽く受け流しておき、別の場面で、「おまえのその言い方が、とっても頑張り屋のところが出ていていい感じだ」

 

 

 

 

 

「そのしぐさがお前ならではの持ち味で、お父さんも気持ちがいいよ」「お母さんは勉強ができてもできなくてもそのままのお前が好きだよ」といったふうに、絶対的肯定に目覚めるようなことをさりげなく伝えてほしいと思います。

 

 

 

 

 

「そのものに関心を向けなくてもいい。だからおかしくなるんだ」などと話しても、渦中にいる子どもにとってはかえって腹がたって聞く耳を持たなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

親自身の価値観で子供を無理やりに正そうとはせず、ひとまずとりあえず、「強い関心があるんだね」と、絶対的肯定の話題にするりと変えていけばいいのです。

 

 

 

 

 

とにかく齟齬をした時には、信頼関係を取り戻すことを第一に優先し、子供をひとまずとりあえず絶対肯定する働きをお願いしたいと思います。

 

 

 

 

 

その時に、くれぐれも、光のあたる自分のサクセスストーリーばかりを子供に語らないでください。「お母さんはすごかったのよ。毎朝5時に起きて、勉強したから受験に成功したの。だから、あなたもできるわよ」

 

 

 

 

 

「お父さんがいつもレギュラーでいられたのは、誰よりも練習に励んだからだ」などというのはとても危険です。

 

 

 

 

 

親自身のサクセスストーリーで、子供も励むだろうと思うのはかえって逆効果です。一番いいのは、自己否定的になったこともあったけどその現実を受け入れて、逃げないで向き合ってきたとか、悲しみと同居しながら、何とかやってきたなど ある意味、闇の部分を語ることです。

 

 

 

 

 

結果はどうでもいいのです。「いろいろあったけど、自分なりによくやってきたなあ」と語ることが子供の心を救います。

 

 

 

 

 

子供たちは子供たちなりに、日々へこんだり、悩んだりすることに出会っています。その時、一番身近にいるお父さんやお母さんも同じように悩みながらも、でも明るく生きている!とわかることが生きる勇気になるのです。

 

 

 

 

 

最近は、教育界で「自己肯定感を育てよう!」と声高に叫ばれているため、子供たちの中には「僕は自己肯定感がないから勉強が出来ないんだ」とか「私には自己肯定感がないから、学校にも行けなくなった」なんていう子がいます。

 

 

 

 

 

「自己肯定感」という言葉が、いい逃げ道になっているようです。

 

 

 

 

 

しかし、自己肯定感とは、そんなにすごいものでもおおげさなものでもありません。日々の暮らしの中にある、「よかった」「安心した」「やった!」などのうれしいこと、心がほっとすること、それが自己肯定感です。

 

 

 

 

 

自分の話を誰かが聞いてくれてうれしかったその時の気持ち、切望していたことがかなったときのあの一瞬の歓喜、思う人と会えない寂しさに苦しんでいたときに会えたあの安堵感・・・・・・、多くは人とわかり合えた、つながった喜びです。

 

 

 

 

 

でも、そのほとんどは一瞬の実感ですから、また自信がなくなり寂しくなります。そうしたらまた人と関わって孤独感から抜け出すのです。

 

 

 

 

 

すると、善し悪しに関係なく、自分の存在を丸ごと自己肯定できます。だから、自己否定的になってしまったら意識してわかりあえそうな人と話をすることが大切です。

 

 

 

 

 

これは子供だけではなく、親としても同じことです。

 

 

 

 

 

「親として自信がない」と感じたら、いろいろな人とやはりお話ししてみることです。

 



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