引きこもりのインターネットの活用
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引きこもりのインターネットの活用

2017年12月02日(土)2:25 PM

引きこもりの人にとって、インターネットとメールには、大きな可能性があると私は考えています。

 

 

 

 

 

その一方で、引きこもりの人がインターネットやメールにはまって、パソコンにばかり熱中してしまい、引きこもりを助長させているという意見も確かにありますし、それも一理あるとも言えます。

 

 

 

 

 

しかし、このデメリットを差し引いても引きこもりの人にとって、インターネットとメールは引きこもりからの脱出に非常に役に立つツールになりえると思います。

 

 

 

 

 

以下にその可能性について述べたいと思います。

 

 

 

 

 

第一の有用性は、自分以外の誰かとつながっていること、外の世界の情報が常に自分に開示されていることがあります。

 

 

 

 

 

たとえ、顔も知らない第三者であっても、引きこもりの人にとってつながっているという安心感は非常に大きいものです。

 

 

 

 

 

通信することは、常に「書く」という行為を伴い、自分のことを「書く」ということは自信を振り返るという象徴的な行為であり、外の世界に向かっている自分を見いだしやすくします。

 

 

 

 

 

つまり、引きこもりからの脱出のチャンスの一つになります。さらに、チャットに参加すればさらに世界が広がり、複数の人たちとの同時の会話が可能になります。

 

 

 

 

 

もう一歩進めば、チャットの人たちと実際に会うという現実の引きこもりからの脱出を意味するオフ会へとつながっていくことも可能です。

 

 

 

 

 

オフ会は、現実の他人との交流であり、引きこもりからの脱出を意味するのです。

 

 

 

 

 

第二の有用性としては、インターネットによる情報の獲得です。

 

 

 

 

 

引きこもりという検索タームで検索エンジンをのぞけば、驚くほど多くの引きこもりのサイトが表示されます。

 

 

 

 

 

中には少しいかがわしいなと思われるページも存在しますが、多くのページは引きこもりに関するたくさんの情報を提供しています。

 

 

 

 

 

しかも、これらのページは日々更新されていますから、最新の有益な情報を得られるようになっています。

 

 

 

 

 

だから、これらの情報を有効に利用することは引きこもりの人にとって大切なことだと考えられます。

 

 

 

 

 

私もこれらの引きこもりのページをできるだけ多くのぞくようにして、引きこもりに関する最新の情報を得るように努めています。

 

 

 

 

 

電話相談を活用する

 

 

 

 

 

電話相談もインターネットと同じく、自分以外の第三者とつながるという意味で非常に重要です。

 

 

 

 

 

引きこもりの人にとって電話で自分のことを話すということは、書くことと同じで、書くほどの効果はないにしろ、自分を客観的に評価する契機となりえます。

 

 

 

 

 

電話相談は、相手から一方的に電話を切られる心配はほとんどありません。ですから安心して相談ができます。

 

 

 

 

 

自分で「どうしてこうなったのかわからない」「これからどうしたらいいのかわからない」と思っている引きこもりの人も、「うまく話ができないし、何を相談していいのか皆目見当がつかない」と考えている引きこもりの人も、とりあえず電話してみましょう。

 

 

 

 

 

何もしないよりも、はるかに引きこもりからの脱出の可能性が増すと思います。

 

 

 

 

 

電話相談の窓口は都道府県及び政令指定都市にあると思われますが、わからない場合は精神保健福祉センターでたずねてもらえばわかると思います。

 

 

 

 

 

引きこもりのプロセスを知る

 

 

 

 

 

引きこもりの人の形態は、引きこもりの人の数だけ形があると私は考えています。

 

 

 

 

 

しかし、ある程度は引きこもりの人がたどる経過に共通点を見いだしているものもあります。ここでは蔵本信比古氏(元北海道立精神保健福祉センター)著「引きこもりと向き合う」を参考に、引きこもりのプロセスを紹介します。

 

 

 

 

 

①混乱期

 

 

 

 

 

引きこもりの本人は自分がどうなってしまったのだろうという混乱した状態にある時期で、この時期は長くは続かないとされています。

 

 

 

 

 

この時期、本人は無理に混乱から抜け出そうとしないことが大切です。

 

 

 

 

 

1 不安・僕の将来はどうなるんだろう。

 

 

 

 

 

2 怒り・今の自分は僕だけの責任なのか、それとも親か。

 

 

 

 

 

3 取引き・まだわかってくれないのか。

 

 

 

 

 

4 拒絶・いくら話してももう無駄だ!

 

 

 

 

 

5 重圧/圧迫感・孤島で静かに生きたい、どうしてこんな行動をしてしまうのか。

 

 

 

 

 

6 自己否定(嫌悪)・迷惑ばかりかけて。

 

 

 

 

 

②安定期

 

 

 

 

 

混乱が少しおさまって小康が得られる時期で、いったん立ち止まることが勧められています。この時期、本人はまだ外に向けて動き出してはならず、混乱していた心を休息させることが大切です。

 

 

 

 

 

7 休息(受容)・子供に親を殴らせないでくれ。

 

 

 

 

 

③ためらい期

 

 

 

 

 

引きこもりの本人が、どうしようかなと思い悩み始める時期とされます。本人はまだ動けない時期なので、本人の気持ちを外に向ける働きかけをすべきで、本人と親とのコミュニケーションの最初のかみ合わせを作り、さらに第三者との交流の可能性が広がる時期です。

 

 

 

 

 

8 夢探し動き出し・僕でもまだ大丈夫ですか。

 

 

 

 

 

9 同世代復帰・あいつ今頃何してるかな。

 

 

 

 

 

④動き出し

 

 

 

 

 

いろいろなことが起き、外部とのつながりが定着していったり、今までなかった何かが起き、「いい変化」が生まれる時期とされます。

 

 

 

 

 

この時期、本人は親との間合いを取り、自分のペースをつかむことが大切とされます。

 

 

 

 

 

10 仕切り直しの旅立ち・あの街で生まれ変わりたい。

 

 

 

 

 

ここで私が指摘しておきたいことは、次のようなことです。蔵本氏のプロセスは、試みとして評価に値するものだと思います。

 

 

 

 

 

しかし、このような典型的な経過をたどるケースというのは現実にはほとんどありません。

 

 

 

 

 

多くの引きこもりの人が混乱期、安定期、ためらい期を行きつ戻りつしながら回復に向かっていくのです。

 

 

 

 

 

そして、混乱期から安定期、さらに、ためらい期から動き出しという順序も順序通りになることはあまりありません。

 

 

 

 

 

紆余曲折を経ながら、それでも引きこもりの本人が周囲の人の援助を受けながら、前へ進んでいくことで引きこもりからの脱出の突破口が開けるのです。

 

 

 

 

 

また、引きこもりの人が、今考えていることがプロセスのどの時期に該当するのか考えることは決して無駄なことではありません。

 

 

 

 

 

自分の状態を把握して、そんなにうまくいくことはあまりないとしても、プロセス通りに進んでいけば道はおのずと開けてくると考えられるからです。

 

 

 

 

 

したがって、このプロセスは引きこもりの人にとって、プロセスにとらわれすぎないことも大切ですが、回復への一つの目安となることは可能だと思われます。

 

 



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