幼い日への回帰
ホーム > 幼い日への回帰

幼い日への回帰

2017年12月02日(土)9:09 AM

若者たちと面接を重ねていて気がつくことがあります。それは「幼い日への回帰」です。

 

 

 

 

 

彼らの問題を聞いていると、原因はたいてい最近の出来事です。

 

 

 

 

 

学校のこと、友達のこと、教師との軋轢、親との葛藤など・・・・・・、でも、そうしたトラブルをじっくり聞いていくと不思議なことに「あの時・・・・・」と、幼児期、児童期に味わった悔しさを語り出すことが多いのです。

 

 

 

 

 

つまり「今」が悪ければ、過去の出来事さえも悪いと思えて仕方がないのです。原因は一つじゃないんだ、と私は言いたいのです。

 

 

 

 

 

あんなことも、こんなこともあったんだと私は訴えるのです。これは誰にでもあることです。

 

 

 

 

 

「今」が良ければ、過去の悪い思い出も「あんなこともあったなあ」で済ますことができます。いい思い出なのです。

 

 

 

 

 

ところが「今」が悪いと、昔も悪いことだらけなのです。

 

 

 

 

 

どちらにしても、苦しい「今」を踏ん張る力になれば、過去の出来事を振り返るのもいいと思います。

 

 

 

 

 

むしろそれを語ることで、心が整理されていくものです。

 

 

 

 

 

「あの時は、そうするしかなかった。大人にすがって生きるしか術がなかったんだよ」と。

 

 

 

 

 

先日、神奈川県内の幼稚園で保護者の方々とお話しさせていただける機会を与えてもらいました。

 

 

 

 

 

そして 32歳のお母さんから、丁寧な字で、記入欄からはみ出すほどに書かれた私あてのアンケートをいただきました。

 

 

 

 

 

無防備、というテーマでお話しされましたが、そのことで私は子供のころのことを思い出しました。

 

 

 

 

 

私は幼稚園の時、父母と離れ、叔父の家に預けられていました。今で言う虐待もありました。

 

 

 

 

 

大人の言いなりでなければ、食べることはできませんでした。だれかの助けが欲しかったのです。

 

 

 

 

 

でも周りの大人たちはそれを拒みました。25~26年前のことが思い出され、現在、癒されていく気持ちがしました。

 

 

 

 

 

思春期のころには、家出も野宿もしました。でも、迎えにこれないほど遠くへは行けませんでした。

 

 

 

 

 

「心配してほしかった」「無条件の愛が欲しかった」そんなときのことも思い出しました。

 

 

 

 

 

父母の夫婦げんかを見て育ち、叔父の家も愛情が全くありませんでした。

 

 

 

 

 

母と兄弟の 4人で暮らせるようになっても、昼夜を問わず働く母と、子供だけで暮らすような毎日に「マッチ売りの少女」のように、周りの友達の家がうらやましかったです。

 

 

 

 

 

だから今でも、娘に本を読んであげていると最後には涙があふれてしまうこともあります。

 

 

 

 

 

自分の運命に負けそうになった時には、貧しい少女のころに兄と二人で必死に世間の冷たい風に耐えてきたことを思い出し、そのころ好きだった歌を歌い、幼い日に死んだ父親の命のはかなさを感じています。

 

 

 

 

 

わたしは愛情がほしかった時期に、心を満たすことができませんでした。だから自分の子供には同じ思いをさせたくないと、スキンシップも大事にしています。

 

 

 

 

 

でも子供には、それがうっとうしく思えてしまうこともあるようです。すると私も忙しさにかまけて、ついイライラしてしまいます。

 

 

 

 

 

「あのね、よく聞いて・・・・・・」娘の話はいつもこの言葉が先につくんです。

 

 

 

 

 

「心の目」を養いたいと思いました。

 

 

 

 

「私から」

 

 

 

 

離れていれば恋しくて、近づきすぎるとうっとうしい、それが親子なのかもしれません。それぞれの人間関係の中で、このほどよい距離感がつかめればいいのですが、それがなかなか難しいです。

 

 

 

 

 

この「勘」を育てるには、やっぱり良い悪いもなく、絡み合う生活を積み重ねるしかないのだと思います。

 

 

 

 

 

人は生涯「無防備」では生きていけません。そう思うと、娘さんの成長がほほえましく思えてきます。

 

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援