人間関係の保険
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人間関係の保険

2017年11月20日(月)10:15 AM

人の悩みの大半は、人間関係だと思います。そして、その人間関係のベースは家族です。

 

 

 

 

 

だれにでも親がいます。最初に声をかけてもらうのは親です。親子の関係は一生続きます。もちろん夫婦の関係もあきらめない限り続きます。

 

 

 

 

 

一生続く人間関係とは、つまり「逃げられない人間関係」ということです。

 

 

 

 

 

家族の誰かが借金を背負った 、もう、家族みんなの問題です。

 

 

 

 

 

子どもが不登校や引きこもりになった、これも、家族みんなが心配する問題です。

 

 

 

 

 

考えればうっとうしいかぎりです。でも、借金を背負わざるを得なかった人、不登校や引きこもりを余儀なくされた子どもからすると、「家族が自分のために心配してくれている」と思えることは、大きな心の支えになります。

 

 

 

 

 

また、不安を鎮めることにもなります。

 

 

 

 

 

でも、何でも合理的に割り切って考える人にとっては、「なんでほかの人の悩みを背負わなければならないんだ。家族というだけで・・・・・・」ということになります。

 

 

 

 

 

あるいは、「それは母親と息子の問題で、父親である自分は、働いて みんなを食べさせることが本来の仕事」などと、合理的に考えます。

 

 

 

 

 

昔から「情けは人のためにならず」といいます。この意味を最近では、「情けをかけるのは、その本人のために良くない。放っておくことが大切」と解釈する人が多いようです。

 

 

 

 

 

つまり自己責任だということです。きわめて合理的といえば合理的です。でも、本当にそうなのでしょうか。

 

 

 

 

 

「情けは人のためにならず」は、「自分のためでもある。自分が窮地に陥った時、かけた情けは、必ず返ってくるものだ。だから、人には情けをかけておく方がよい」という、ある意味では人間関係の「保険」のような意味合いがこのことわざにはあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

そしてもう少しこのことわざの思いを深くいただくとすれば、情けを人にかけるチャンスをいただいたことで、自分の心の中にある優しさを掘り起こすことができたということです。思いやりということです。

 

 

 

 

 

人間関係の本当の思いやりというのは、逃げない関係の中でしか育たないと私は思います。自分がいつか困る時が来るから、思いやりをかけていく。これは現実的なことです。

 

 

 

 

 

それと同時に、逃げられない関係だからこそ思いやりをかけないわけにはいかないのです。だれもがいがみ合って逃げられない関係をつづけたくはないからです。

 

 

 

 

 

見せかけではなく本音で

 

 

 

 

 

今の若者に共通している意識に、「傷つきたくない、癒されたい」というものがあります。若者だけではなく日本人一般の意識かもしれません。

 

 

 

 

 

傷つきたくないから、自分から積極的に人間関係を求めていくことはしません。というよりできません。向こうから声をかけてくれるのを待っているのです。

 

 

 

 

 

そして、その声かけが気に入らなければ断ればいいだけですからとても気が楽です。

 

 

 

 

 

いうならば受け身の人間関係です。自分から積極的に一歩踏み込むという能動的な人間関係ではないのです。

 

 

 

 

 

誰かが何かをやってくれるのを、待っている・・・・・・という状態です。

 

 

 

 

 

極端な例かも知れませんが、次のようなことはマスコミで頻繁に見聞きすることです。

 

 

 

 

 

悪いことをしても親が保釈金を積んで、仮釈放してくれる・・・・・・・・

 

 

 

 

 

敏腕弁護士をつけて、無罪放免にしてくれる・・・・・・・

 

 

 

 

 

国が、会社が、責任者が、親が、何とかしてくれる・・・・・・・・というわけです。

 

 

 

 

 

人間関係もそんなふうに「誰かが、何かを、自分のためにおぜん立てしてくれる。待っていればいいんだ」と、受け身になっている人が多いようです。

 

 

 

 

 

「カウンセラーが何とかしてくれる」というのもそうです。

 

 

 

 

 

何とかするのは 、本人であり、家族であり、人間関係を切ることのできない人たちなのです。カウンセラーはそのための「気づきの援助者」でしかありません。

 

 

 

 

 

家庭内でのもめごとや、困りごとについて親自身が「誰かがやってくれる」と受け身でいるようでは 、子どもは育ちようがありません。

 

 

 

 

 

家庭内でのもめごとは、大いにケンカしていただきたいと思います。本音を出し合って、「じゃあ、どうするんだ!」とコミュニケーションを白熱化してほしいのです。

 

 

 

 

 

本音でぶつかり合うと、受け身ではいられません。こちらも、こちらも、積極的に意見を述べます。

 

 

 

 

 

そうしたやり取りを通して、思いやりやいたわり、そして仲直りの仕方を子どもたちは学んでいくのだと思います。

 

 

 

 

 

人間関係が受け身だけだと、触れ合うことに怖くなってしまうのです。

 

 

 

 

 

傷つくリスクを背負ってこそ、いやされるのです。

 

 

 

 

 

継続して、自分の思いを相手に伝える、それが「人間関係の掛け金」だと思うのです。

 

 

 

 

 

小さな「掛け金」であっても、長い間には利息も つき大きな額になっています。一回の濃密な人間関係よりも、細くて長くて切れない人間関係の重要性を、再認識する思いです。

 

 

 

 

 

人間関係は「絡んで悩み、迷ったら一歩踏み込む」ことだと思います。

 

 

 

 

 

悩んでいいのです。迷っていいのです。そこから一歩踏み込むことで、人間関係は豊かにそして深いものになるのです。

 

 

 

 

 

互いに、互いが必要としあう関係は 、こうした「一歩踏み込む」ことから始まると思います。

 

 

 

 

 

お互いが、お互いに「人間関係の掛け金」を支払い、情けをかけることはすなわち自分のためでもあるということを認識し、いつでもどこでも引き出し可能な「人間関係銀行」に人情という預金をしてみませんか。

 

 

 

 

 

ただし、自動引き落としはできませんが・・・・・・・・。



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