ひきこもり経験者(男性)との質疑
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ひきこもり経験者(男性)との質疑

2017年08月14日(月)10:02 PM

Q  学校(大学)はちゃんと卒業できたんですか?

 

 

 

 

 

A  「はい、でも、わたしの場合、学校に適応できたから、社会に適応できなかったんだと思いますよ。いや、学校には適応できたけど、社会にはすんなり適応できなかったと言ったほうがいいですかね。大学も、なんか自分として満足してないっていうか、非常に後ろ向きの4年間だったですね」

 

 

 

 

 

Q  精神科に行ったことはありますか?

 

 

 

 

 

A  「2つの病院の精神科に行ったことがあります。それはひきこもりの1年間の時期を過ぎて、いくらか外にも出るようになってからです。そこに行けば、自分の心理について何かわかるのではないかとか、薬かカウンセリングで心境が一変し、働く気になれるかなあとか、そんな考えからでした。

 

 

 

 

 

カウンセリング主体の病院では50分くらい話は聞いてもらえました。もう一つは大学の付属病院で、診察室が開けっ放しで話が筒抜けのような気がして落ち着きませんでした。診断はどちらも別に病気ではないということでした。

 

 

 

 

 

自分の心境の変化はこれといってありませんでした。なかなか自分の正直な気持ちは話せないし、伝わらないなあというのが率直な感想です。カウンセリング主体の病院とかならいいと思うんですが、でもわたしの通ったところはどちらもお勧めする気にはなれないですし、どこがいいかというのは何とも言えないですね」

 

 

 

 

 

Q  ひきこもりを抱える親御さんから、うちの子は寝てばかりいるという話をよく聞きますが、なぜそうなってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

 

A  「寝るのが遅いと、普通より長い睡眠がいるのかもしれません。寝ないで起きているときも、何もしていないわけではなく、悩んだり、妄想したり、人一倍脳は使っていると思います。脳が疲れているので豊富な睡眠がいるのかもしれません。あとは、何も考えたくない現実逃避というのも当然あると思いますね」

 

 

 

 

 

Q  異性のことはどう思いますか?人を好きになったことはありますか?

 

 

 

 

 

A  「女の人を好きになったことはあります。初恋は小学校3年生のときでした。中学のころにははっきり意識していましたね。でも、最優先には考えていなかったように思います。自分自身の将来のことなんかで精一杯でしたので・・・・・。

 

 

 

 

 

もっと恋愛を楽しめれば、少しは違った生活になったと思います。性のことは、ひきこもりを考えるうえでかなりのウェイトを占めると思います」

 

 

 

 

 

Q  性のことがどんなウェイトを占めるのか、もう少しお話しいただけますか?

 

 

 

 

 

A  「わたしの場合のことですから、他の人はどうかわかりませんが、異性への関心は強いんじゃないかな。ひきこもっていても、異性への関心は当然ありましたね。暇なぶんそこに集中し、強まったかもしれません。

 

 

 

 

 

異性は絶対的な愛情の対象ではなく、自分に付加価値をつけてくれる、そんな存在だと考えていましたね。けっこうそういう人って、周りにもいますよね。自分の存在に自信がないので何かで補おうとする、虚勢ですね。

 

 

 

 

 

そんなことで異性とうまくいくわけはないから、余計自信がなくなる、するとますます異性と縁遠くなる、悪循環ですね。そういう自信のなさの悪循環みたいなのが、異性に限らず、学校、仕事、すべてを選択するときに影響するんですよ。

 

 

 

 

 

だから、他人の評価でなく、自分の感覚から物事を考えることができるようになると、ひきこもりから動き出せるようになるのかもしれません」

 

 

 

 

 

Q  第三者が入ることが必要ということですが、どんな人がいいんでしょうか?

 

 

 

 

 

A  「親戚はダメですね。それとかわたしのことを知っている人はダメでしたね。こっちのまったく知らない人のほうがよかったですね、わたしの場合は」

 

 

 

 

 

Q  どうやって第三者を入れていったらいいのでしょうか?

 

 

 

 

 

A  「さあー・・・・、どうでしょうね。無理やり誰か連れてきてもね、うまくいかないでしょうしね」

 

 

 

 

 

Q  手紙やメールを送ることは、ひきこもりの最中でも効果的なんでしょうか?

 

 

 

 

 

A  「うーん、ケースバイケースですね。わたしの場合、ひきこもっていた1年間は、何が来ても受け付けなかったと思いますよ。ただ、変わりたい気持ちはあったので、読むことはしたかもしれませんね」

 

 

 

 

 

Q  親が本人を肯定するのもいいと思いますが、どうやって肯定すればいいのですか?

 

 

 

 

 

A  「さあー・・・・・・・」

 

 

 

 

 

Q  今は、ひきこもりから立ち直ったという実感があるんですか?

 

 

 

 

 

A  「いやー・・・・・・・、それは・・・・・、そういうのは一生ないんじゃないかな・・・・・、立ち直ったというよりも、ひきこもる性格との共存を覚えたという感じですね。予防策を知ったというか・・・・・、うーん・・・・・、そんな急には変わらないですよね」

 

 

 

 

 

Q  何をしているときが一番楽しいですか?

 

 

 

 

 

A  「現実逃避だと自分でも思っているので、ゲームをやっても、テレビを見ていても心から楽しいとはあまり思えないです。人から認められるということがまったくないので・・・・・。今、こうして質問に答えている今が、何か役に立っていると感じられていちばん楽しいです」

 

 

 



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