ひきこもり・不登校・ニート・親子関係について
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ひきこもり・不登校・ニート・親子関係について

2017年01月22日(日)5:28 PM

〇 ひきこもりの長期化から20代を迎えると2つの心理的抑圧から息することさえつらくなるほど苦しむようです。その一つが同世代からの置き去り感です。年齢は同じでも「同世代証明書がない」と焼き捨てようとしていた高校のアルバムに目を通す子どももいます。もう一つが見捨てられ感です。人間関係が上手にいかないと社会から相手にされない、最後の砦である親にさえ見捨てられるのではと苦悩しているのです。

 

 

 

 

〇 長い間、自室に閉じこもった場合、子どもも孤独ですが、親も感情交流できず、心細い気持ちになっています。しかし子どもの部屋の中に無理に入ろうとしてはいけません。言葉かけは部屋の外からでもできます。「独り言」のように、今日あったこと、おもしろかったことを話すことも大切です。気にかけているということは「見捨てない」ということです。顔を合わせることができたら無理のない範囲でおみやげを買う等の努力も大切ですが、始めたらやめないことです。

 

 

 

 

〇 ひきこもって、昼夜逆転すると、朝、歯を磨かないという現象が起きます。これを非常に気にする親御さんがいます。父親の中には昼夜逆転してもいいから、朝起きて歯を磨いて顔を洗って朝食を食べてまた寝てくれと言う人もいます。これくらい我々は「常識的・基本的生活習慣」に支配されています。ひきこもる子どもに寄り添う場合、必然性のない、理屈のない生活スタイルに支配されているということをまず振り返ってみる必要があります。「常識」を子どもは作り変えていると理解する余裕も必要だと思います。

 

 

 

 

〇 一週間以上たっても部屋から出てくることなく、トイレにさえ行った様子がないといった子どもの話がありました。その場合、窓から用を足していることも考えられます。子ども部屋が「保護室」になった場合でも、このような日常で考えられないことをしているとしたら、まず、そうならざるを得ない背景に思いを寄せながら、子どもにメッセージを送る必要があると思います。

 

 

 

 

〇 親子の会話がない状態から感情交流ができつつある場合には、前兆が見られます。それは、子どもに一言が出てきます。「おーい」「あのー」「えー」「ふーん」などです。これはボツボツ話してもいいかなという気持ちになってきたということです。独り言もそうかもしれません。そのうちに、「おい、今日の夕食なんだよ」とか、「お母さん」と呼んだりするようになります。なかには照れもあって「おばさん」とか「ババア」とか言う子どももいます。会話が少しずつ広がって、名詞になるのです。

 

 

 

 

〇 不登校や就職拒否を親が理解すると、子どもは理解されない苦しみから解放されます。これは別に子どもだけではなく、わたしたち親もこのような経験があると思います。大切なことは、自分がその子どもの境遇にどれだけ立てて、そのとき、どのように関わってほしいと思うか、そのことに思いを寄せてみることだと思います。

 

 

 

 

〇 言葉そのものは無力なものです。名言なんてありません。その人の背景がすべてを語らせるようです。子どもは節目となる日に引きこもりから旅立とうとチャレンジします。そのときには子どもの不安な気持ちを受け入れ、「心配ない」とか「大丈夫」「おまえには旅立つ力があるはずだから思い切ってやってごらん。もしものときはいくらでも相談に乗るから」と言ってあげてください。「とりあえずやってみよう」という言い方も安心感を与えます。

 

 

 

〇 ひきこもる子どもに対して使ってはいけない主な言葉があります。それは「甘えるな」「気のせいだ」「現実を考えろ」「わがまま」「逃げている」「性格を変えろ」「ナマケモノ」「いくじなし」「ごくつぶし」「ホームレスになる気か」「結婚できない」「自衛隊に行って鍛えて来い」などです。これらの言葉は、たんに親のストレスを発散しているにすぎず、子どもの心を傷つけ、人間不信を植え付けるだけです。励ますつもりの言葉が、傷つけるだけの言葉になってしまっています。

 

 

 

 

〇 親は、子どもが引きこもりから旅立つ兆しが見えたとき、嬉しくて「赤飯を炊く」ような特別な感情を子どもに見せたり、物を買ってきて「お祝い」する場合があります。このように、子どもにとって「不自然」なことをされると、「期待感」に緊張してしまいます。常に自然に接することが必要です。何事もなかったかのように。

 

 

 

 

〇 引きこもりが長期化すると、「社会とのズレ」を意識し、その不安が「これからどうなるのだろう」という言葉になります。引きこもりから旅立つきっかけをつくるには、「ズレていない」ということを体験的に知ることです。たとえば投書が新聞に採用されて記事になった子どもがいました。そのとき「普通の人」でも、そうめったに掲載されないことに気をよくして「そう思ったほど、自分はズレてなかった」と自信を回復するきっかけをつくりました。

 

 

 

 

〇 親が子どもに勉強への期待を持っていなくても、「子どもが勝手に過剰な期待をかけられていると思い込む」場合があります。親の意思とは関係なく、社会が子どもたちに学歴・能力主義を要求しています。中学校の授業にしても、高校進学に焦点が当てられています。そういう社会の中に子どもたちは置かれています。それだけに学歴・能力主義に対する親の意識が問われてきます。そのことに無縁ではいられないのです。

 

 

 



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