ひきこもりは病気か?
ホーム > ひきこもりは病気か?

ひきこもりは病気か?

2017年01月22日(日)12:35 AM

きこもりは病気か?

 

 

 

 

人間という生き物は精神的に追い込まれると、孤独と不安がいろいろな「症状」をつくり出していきます。

 

 

 

 

引きこもる子どもの場合もまったく同じです。人にとっての最大のストレスは人間関係です。

 

 

 

 

人間関係がよければ多少の激務もなんとかこなせます。ところが、いくら自分に合った仕事に就けても人間関係があまりよくないとストレスはたまるばかりです。

 

 

 

 

それは子どもも同じです。特に人間関係が苦手な子どもは集団に抵抗があり、どうしても引きこもりがちになるため、うつ的な状態になりやすいものです。

 

 

 

 

プレッシャーに耐え切れなくなると、パニックを起こして暴れたり、突然大声を出したり、独り言を言ったり、独り笑いをしたりします。

 

 

 

 

当然、その言動は親や周りの人にとって理解しがたいものでしょう。

 

 

 

 

そのためか、引きこもりが病気であるかのように診断されてしまう場合がよくあります。

 

 

 

 

引きこもりは基本的には病気ではありません。誰もが持っている心情だと思います。ただ、その引きこもり状態の長期化が、ときに不安から孤立感を生み、多様ないわゆる「症状」を出すのです。

 

 

 

 

対人恐怖、視線恐怖、体臭恐怖、ボーダーライン(境界例)、強迫神経症やうつ病は、よく聞く診断名です。

 

 

 

 

基本的には引きこもり自体は人間の素直な意志、感情の発露であるということを理解してください。

 

 

 

 

人間は追い込まれると、必ず何らかのいわゆる「症状的」なものを出すと心得て、それをサインとして受けとめることが必要です。

 

 

 

 

問題の背景と現れる「症状」が理解することができれば、その対応も自ずと見えてくるでしょう。

 

 

 

 

何らかの「こだわり」が症状となる場合も多く、まさに「こだわりからの解放」によって、当然ながら元気だった頃の状態に戻れます。

 

 

 

 

しかし、引きこもりでコミュニケーションがとれない状態が長く続くと病気だと思い、いきなり本人を精神科に連れて行ってしまう親がいます。

 

 

 

 

精神科医の中には、症状そのものをあまりにも意識しすぎて、病気と判断してしまう医師もいます。

 

 

 

 

また、本人を直接診ることもなく、親の訴えだけで診断されたという話もあります。

 

 

 

 

「原因をはっきりさせてほしい」と親は「症状」を自らの不安感とともに訴え、「病名」を求めます。

 

 

 

 

病名がわかれば、有効な治療方法が示され、回復が可能になってくると思うからです。

 

 

 

 

ところが、「結局、クスリをもらって帰ってきただけで、何の問題解決にもならなかった」となげく親もたくさんいます。

 

 

 

 

ただクスリの手助けを得て、外出ができ、人の輪の中に戻っていった人もたくさんいます。

 

 

 

 

それにしても、人間関係に悩む引きこもりはクスリだけでは回復しません。

 

 

 

 

人間関係で傷ついた心は、必ず深い愛情と理解に支えられた人間関係で癒され、こころ解かれていくのです。

 

 

 

 

引きこもりを病気だと決めつけ、そういった見方で子どもと向き合ってしまうと、子どもは人間への不信感を強く抱き、引きこもり状態をエスカレートさせることになります。

 

 

 

 

引きこもりの理解の第一は、「誰でもひきこもりたいときがある。ただ再度関わりを持つツボ(勘どころ)とエネルギーが補給されていないだけなんだ」ということです。

 

 

 

 

これが原点だとわたしは思います。

 

 

 

 

親子関係の原点と「還る家」

 

 

 

 

「言葉は聞いてくれたけど、気持ちは誰も聞いてくれなかった」

 

 

 

 

「ただ、聞いてくれるだけでよかった。アドバイスも励ましもいらなかった」

 

 

 

 

相談室で子どもたちはこんなふうにわたしに言います。

 

 

 

 

これまで親や先生、周りの大人たちに言葉として表現できなかったくやしさを、拳を握りしめて訴えます。

 

 

 

 

誰に遠慮することもない相談室で吐露される、彼らの本音なのです。

 

 

 

 

批判されずに、ただ聞いてもらえることは「そのまんまの自分でいいんだよ。がんばらなくてもいいんだよ」と、弱点までも受け入れてもらえることであり、それは肯定感を得ることでもあります。

 

 

 

 

安心して泣いて、弱音を吐きたいのです。わたしはそんな空間や人を「還(かえ)る家」と呼んでいます。

 

 

 

 

これは元に還るという意味です。還る家があれば、人は「努力しても報われない辛さ」にも耐えていけるのです。

 

 

 

 

人は肯定されてこそ、なんとか生きていけるのだと思います。否定されては生きていけません。

 

 

 

 

むしろ「攻撃性」や「無気力感」を増幅させるだけなのです。授かった生命に是非をつけてはいけないのです。

 

 

 

 

それをまず、実践するのは大人の役目です。

 

 

 

 

悲しみや苦しみ、やさしさ・・・・その原点は家庭にあるとわたしは考えています。

 

 

 

 

ただ、問題があるからといって「犯人探し」はしないでほしいと思います。親が自分を犯人に仕立て上げることも、ましてや子どもを犯人にしてしまうことは肯定的な歩みからはほど遠い世界です。

 

 

 

 

子育てというものは、なかなかやり直しはききません。でも見直すチャンスはたくさんあります。気づいた今日から、まるごと気持ちを肯定する親子関係を積み上げていっていただきたいと思います。

 



メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援