非行とひきこもり
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非行とひきこもり

「親子の会話がない」「暴言を吐く」「親に暴力を振るう」「家の壁や家具や食器を壊す」「最近子どもが家に寄り付かない」「帰宅時間が遅くなった」「帰ってこない」このような相談も関東自立就労支援センターには寄せられます。

 

 

 

 

このような事態になりますと、深夜徘徊、非行、万引き、家出といったさまざまなことが心配になると思います。

 

 

 

 

しかし、そういった心配ももっともなのですが、その前にいったいなぜ急に子どもが家から離れていってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

本来、自宅というのはいちばん居心地の良い場所であり、大人も子どももそれは同じことだと思います。

 

 

 

 

しかし、家によりつかないということは、子どもがそれだけ居心地が悪いと感じているのです。

 

 

 

 

なにも、外で遊んだりすることが楽しくて家にいないというケースばかりではなく、むしろ自分の家に居心地の悪さを感じて家に寄り付かないというケースのほうが圧倒的に多いのです。

 

 

 

 

家に帰るのが遅くなると、母親に「早く帰ってきなさい。勉強はちゃんとやっているの?」と言われます。

 

 

 

 

そして、父親が帰ってくるとまた同じことを言われます。祖父母にも「そんなことをしているとろくな人間にならないよ」と言われます。

 

 

 

 

これでは子どもはたまったものではありません。もう耳にたこができてしまい、家に帰るとろくなことがないと感じてしまいます。

 

 

 

 

ですから、ある意味、外に逃げてしまうのも当然のことです。そうなると注意しなければと思うのですが、家に寄り付かなくなるケースはほかにもたくさんあります。

 

 

 

 

今の家庭は家族の団欒がないと言われます。一緒に食卓を囲んで、楽しく会話をすることが大切です。

 

 

 

 

もちろん、両親とも仕事が忙しく、そんな時間はないということもあると思います。

 

 

 

 

しかし、それは言い訳に過ぎません。このくらいの時間を取ってあげることは少し努力すればできるはずです。

 

 

 

 

むしろ、食卓を囲んであげようとしても、子どもが帰ってこないからできないという親もいます。

 

 

 

 

それは食卓に楽しさがないからです。せっかく食卓を囲んだのですから、何とかこの機会にできるだけの話をしてあげようと親が意気込みすぎてしまうのです。

 

 

 

 

しかも、一番親が触れたい話題、つまり勉強のことは本人にとっては一番触れてほしくないものです。

 

 

 

 

そうなりますと、親は注意になってしまい、子どもは食卓を囲むことは注意されることだと頭にインプットしてしまいます。

 

 

 

 

これではせっかく努力して食卓を囲んでもかえってマイナスになるだけです。「子どもが帰ってこない」というと非行の少年少女だけでなく、ひきこもっている子どもも親から心が離れてしまっているという意味では、帰ってきていない状態です。

 

 

 

 

ひきこもり状態の子どもというのは、家族に対して不満を持っていることが多いのです。

 

 

 

 

ただ、ひきこもりの子どもはおとなしい子どもが多く、直接親に文句をいわない人もたくさんいます。

 

 

 

 

しかし、なぜ自分の気持ちがわかってくれないのだという不満を心の中に抱えている人が多いです。

 

 

 

 

わたしはたくさんのひきこもりの子どもを家から話し合いだけで関東自立就労支援センターの共同生活寮に連れて行き、生活指導をしてきましたが、普段親が言っていることと逆のことを話すだけで共同生活寮に来たケースもけっして少なくありません。

 

 

 

 

「勉強はしなくてもいいよ。働かなくてもいいよ。まずはゆっくり休めばいいよ。ゲームをしてもかまわないよ。好きなだけ寝ていてもいいよ」言っていることはむちゃくちゃかもしれませんが、それが本人の望みであり、それに同意してあげること、味方になってあげることがひきこもりを救うひとつのやりかたです。

 

 

 

 

子どもたちは学校、社会、そして家族からも注意ばかりされ、だめだといわれ、見方がほとんどいない状態です。

 

 

 

 

そんな子どもに最初から注意したりこのままではだめだと言うのはあまりにもかわいそうです。

 

 

 

 

少なくともわたしは味方になってあげ、本人の好きなようにさせてあげます。何のために勉強するのか、何のために朝起きるのか、何の仕事をするのか、そういったものがないからひきこもっているのです。

 

 

 

 

それを表面的なものだけ見て注意するのは本人にとってこれ以上辛いことはないのではないでしょうか。

 

 

 

 

「何の」を作ってあげるために、希望を持てる話をしてあげ、いろいろなものを見せてあげること、そちらのほうがよっぽど大事で、「何の」ができれば、後は言わなくても本人がやっていきます。

 

 

 

 

「何の」があれば、そうなるためにどうすればいいかを教えてあげれば、注意であっても、子どもは聞くようになります。

 

 

 

 

まず一番大事なことは、「何の」という希望、目標を作ってあげ、やる気にさせてあげることだと思います。

 

 

 

 

それがないうちは、いくら注意なんかしても無駄だと思っておいたほうがいいかもしれません。

 

 

 

 

親が自分の経験で楽しかったことや社会の中に出て興味を持ったことなどを話して、雑談でもいいから本人の話を聞いてあげましょう。

 

 

 

 

何に興味を持っているのかまず聞き出すことが最初で、悪いことに興味を持っていることがわかり、それが分かったらどんどん興味のある話をしてあげましょう。

 

 

 

 

関東自立就労支援センターでは毎日何時間もそんな話をしていますが、子どもたちはあきもせずに真剣になって聞いてくれています。

 

 

 

 

好きなようにしていいといっておきながら、ああしろこうしろと強制する、それでしたら最初から好きなようにしていいなんて言ってはいけません。

 

 

 

 

好きなようにしていいなどと言っている親のほうがむしろ、こうしてほしいという願望を持っているものです。

 

 

 

 

しかも「好きにしていい」という言葉は「どうしていいかわからない」と言っているのと同じで、親自身がどうしていいかわからなくなっているのです。

 

 

 

 

親がわからないのに、子どもがわかるわけがありません。これでは子育てを放棄しているのとなんら変わりはありません。

 

 

 

 

親であれば子どもより社会経験も豊かで世の中のことも知っているわけですから、子どもが興味を持つような話をしてあげようと思えば、できないことはないはずです。

 

 

 

 

それは子どもの目線に立つ必要もありますから、努力もしなければなりません。そうやって試行錯誤しながら子育てというのはやっていくものだという認識を持っていただきたいと思います。

 

 

 

 

親が子どもに「こうなってもらいたい」と思うのは当然のことだと思いますし、それが悪いことだとも思いません。

 

 

 

 

親がひいたレールの上を順調に歩いていく子どもだってたくさんいます。しかし、そんな親は子どもがレールから外れそうになったら、目いっぱいの努力をしてレールに戻そうとしていますし、そんな親の姿に子どもも自分のことを考えてくれているのだなと感じるから戻ってくるのです。

 

 

 

 

何もなく、順調に育っているようで、みんな努力していると思います。

 

 

 

 

子どもはみんな親から注目されたい、助けてほしい、味方になってほしいと思っています。

 

 

 

 

世界中の全員を敵に回しても、親だけは自分の味方であってほしいし、そうだと信じて疑わないのが子どもです。

 

 

 

 

「何を」というところに注目して、愛情を注いであげれば子どもは必ず親のところに戻ってくるはずです。

 

 

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 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援