間違いだらけの不登校への対応
ホーム > 間違いだらけの不登校への対応

間違いだらけの不登校への対応

みなさんは、不登校の専門家の方針は誰でもほとんど同じではないかと考えてはいませんか。

 

 

 

 

 

体の病気では、医学的研究に基づいていますのでほとんど同じ方針で治療がなされていきます。

 

 

 

 

 

ところが、心の問題に関しては、まだ科学的とは言い切れません。

 

 

 

 

 

特にほとんどが精神的病気ではない不登校に関しては、支援者によって支援の方針は大きく異なります。

 

 

 

 

 

正反対の意見も珍しくありません。

 

 

 

 

 

画一的でワンパターンではなく、柔軟な支援を

 

 

 

 

 

たとえば、日本の多くの相談機関では、「本人の自主性にまかせ、ひたすら待つように」「本人を全面的に受け入れて、望むことは何でもかなえてあげるように」「学校のことは、いっさい言わないように」という指導をしています。

 

 

 

 

 

それも、子供の年齢や状況などに関係なく、誰にでも同じ事を言っています。

 

 

 

 

 

しかし、そのような画一的でワンパターンの支援方針では、適切な支援はできません。

 

 

 

 

 

不登校といっても、子供の年齢や抱えている問題の質、状況の変化などに見合って、関わり方を柔軟に変えるべきです。

 

 

 

 

 

「学校のことは、いっさい言ってはいけない」と決めつけない

 

 

 

 

 

専門家の多くは、「子供本人を全面的に受け入れて、本人の自主性を尊重し、ひたすら待つ」という指導とともに、「学校のことは、いっさい言ってはいけない」という指導をしています。

 

 

 

 

 

しかし、この「学校のことはいっさい言ってはいけない。登校刺激などはとんでもない」という指導は、本当に適切なのでしょうか。

 

 

 

 

 

結論から言いますと、けっしてそうではありません。本人の状況に応じたタイミングの良い、しかも質の高い「学校への誘いかけ」(かつて「登校刺激」と言われていたもの)は、なくてはならない支援方法です。

 

 

 

 

 

学校や親とは違い、NPO法人や医療機関などの専門機関は本人や親が選んで、自主的に訪れるところです。

 

 

 

 

 

そのため、専門機関で働くカウンセラーは子供をまず受け入れ、信頼関係を築くところから始めます。

 

 

 

 

 

本人や親が自主的に訪れるところの専門機関は、通うのが嫌になればいつでも辞められます。

 

 

 

 

 

そのため、専門機関は受け入れ役に徹します。

 

 

 

 

 

登校を促す必要があるときは、直接カウンセラーがするのではなく、親や学校の先生、友達などに頼んで誘いかけてもらいます。

 

 

 

 

 

子供の不登校は、親の生き方を見つめなおすチャンス

 

 

 

 

 

相談事例   29歳の息子にバットで殴られた父親

 

 

 

 

 

29歳になるひとり息子のことで父親が相談に来ました。朝5時頃、寝ていた父親は息子にバットで殴られ、家を飛び出してきたと言います。

 

 

 

 

 

今しがた家をのぞくと玄関に息子がバットを持って立っていて家に入れません。

 

 

 

 

 

息子は高校1年から不登校でした。しかし、父親は母親に任せきりで・・・・・。

 

 

 

 

 

 

このケースはひとつの典型例です。それも親の対応が良くなかったほうのです。

 

 

 

 

 

思春期での息子の不登校をチャンスにしましょう。これまでの子育てを見直し、父親が母親とともに子供と正面から向き合うべきでした。

 

 

 

 

 

ところが、父親は仕事に逃げてしまい、家庭には寄りつきませんでした。

 

 

 

 

 

一方、母親は子供の不登校の原因を、父親や学校、友達など本人以外の他者にばかり求め、どこへも相談には行っていませんでした。

 

 

 

 

 

子供の不登校という問題を親子でどうやって乗り越えるかは、子供の人生にも親の人生にもプラスにもマイナスにもなります。

 

 

 

 

 

ただ学校に登校しさえすればいいというものではありません。

 

 

 

 

 

子供が思春期になる頃には、親は40代から50代になり、人生の先が見えてきます。

 

 

 

 

 

どちらかというと下り坂になっていきます。そのような時期に子育ての結果が出てくるのです。

 

 

 

 

 

会社人間でまったく家庭を顧みなかった父親が、子供の不登校や家庭内暴力で家庭にもどってきたという事例はたくさんあります。

 

 

 

 

 

子供の不登校は、親の今までの行き方を修正するチャンスでもあります。

 

 

 

 

 

親自身が自分の人生を真剣に見つめなおし、変えていくという姿勢なしには子供は立ち直れません。

 

 

 

 

 

思春期独特の心の動き「思春期心性」を知ろう

 

 

 

 

 

乳幼児期から少年・少女期までの子育ては、親が環境を設定して子供を育てます。

 

 

 

 

 

これに対し、思春期は今までの育ちで不充分なところを親の枠を超えて子供自身が自分で修復していく時期です。

 

 

 

 

 

学校に行けないとか、反社会的な行動を起こすなどのエピソードを通して、自分の力で乗り越えていくのです。

 

 

 

 

 

しかし、親が子供の気持ちを理解しない場合、思春期は泥沼化することもまれではありません。

 

 

 

 

 

わたしは関東自立就労支援センターのスタッフとして仕事をする中で「人生にとって経験ほど大切なものはない」という言葉に確信を深めています。

 

 

 

 

 

実際の生活体験ほど大切なものはありません。そういう視点から見ると、不登校や中退もかけがえのない実体験です。

 

 

 

 

 

不登校の子供に、わたしは次のような話をよくします。

 

 

 

 

 

「君は今、自分の人生はもうだめだと思っているかもしれないけど、そんなことは絶対にないよ。

 

 

 

 

 

・・・・・人生は長いしね。いろいろなことがあってね、何がプラスになるかわからないよ。

 

 

 

 

 

・・・・・君がこんなに長い間悩んできた経験は、君の人生に絶対プラスになると思うよ。

 

 

 

 

 

それをプラスにするのが僕の仕事だよ」これは、わたし自身の体験や支援スタッフとしてたくさんの子供たちと出会った経験から得たわたしの実感です。

 

 

 

 

 

とは言え、わたしなどの専門職は補助的な役割しか果たせません。

 

 

 

 

 

やはり親が子育ての中心です。親が描いてきた理想の子供像や親の将来プランを一度ご破算にして、親が腰を据えて子供と向かい合うことが大切です。

 

 

 

 

 

そのような親の姿勢がないかぎり、子供は立ち直れません。

 

 

 

 

 

思春期は子供と親が一人ひとりの人間として再び向き合わなければいけない「子育ての新たな局面」なのです。

 

メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-439-4355
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援