身体にあらわれる不登校
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身体にあらわれる不登校

 

不登校に身体症状がともなう例は少なくありません。不登校にともなう身体症状にはどのようなものがあるでしょうか。

 

 

 

 

身体症状をともなう不登校の場合、どんなことに注意してはたらきかけたらいいのでしょうか。

 

 

 

 

1、不登校にともなう身体症状

 

 

 

 

不登校にともなう身体症状としては「発熱(不明熱)」「頭痛」「腹痛」「悪心(むかつき・吐き気)嘔吐」「下肢の症状(足の痛みなど)」「関節痛」「目まい」「下痢」「喘息発作」「腰痛」「胸痛」などがあり、かなり多彩です。

 

 

 

 

こうした身体症状が子どもに出た場合、多くの親は当然のことですが、子どもが身体的疾患にかかったのではないかと思い、内科や小児科に連れて行きます。

 

 

 

 

しかし医学的検査を受けても「異常なし」との結果になるため、身体的な理由ではなく精神的理由が原因かもしれない、と見なすようになります。

 

 

 

 

また子どもによっては、登校時間が過ぎると熱も腹痛も頭痛も一変して治ってしまうことがよくあるので「仮病を使っている」と見なされることがあります。

 

 

 

 

確かに学校が嫌で、仮病を使う子どももいるかもしれませんが、そうした場合には仮病を使っていることがどこかでわかってしまうものです。

 

 

 

 

子どもに身体症状が出た場合には、医学的診断を受けることがまず優先されなければいけません。

 

 

 

 

はじめから「精神的なもの」と決めつけることは、危険がともなうからです。

 

 

 

 

2、身体で訴える「ことば」

 

 

 

 

子どもは、自分の気持ちや自分が置かれている状況を言葉で表現できるとは限りません。

 

 

 

 

まだ言語能力が未発達のために、あるいは自分の本心を言わないように我慢してきたために、困ったときに「困った」と言えなかったり、悲しいとき「悲しい」と言えない子どもがいるのです。

 

 

 

 

そうした子どもに過度なストレスがかかった場合、子どもは言葉にならない「ことば」で表現することでしょう。

 

 

 

 

①行動で訴える「ことば」が、②身体で訴える「ことば」です。

 

 

 

 

落ち着きのなさ、攻撃的行動、反抗的行動、盗みなど、学校生活で問題行動と見なされる行動は「行動で訴えることば」と言えます。

 

 

 

 

周囲が問題視する分だけ、子どもの問題の背後にあるストレスにも気づきやすいと言えます。

 

 

 

 

これに対して、「しっかりしている」「大人びている」「我慢強い」「良い子」といったタイプの子どもは、自分の手に余るストレスを受けても問題行動には出ず、我慢した末に「身体で訴えることば」としてあらわれることがあります。

 

 

 

 

3、身体症状にあらわれる子どもの特徴とはたらきかけ方

 

 

 

 

身体症状にあらわれる子どもは、苦しんでいても周囲から容易に気づいてもらえません。

 

 

 

 

また、身体症状としてあらわれると、まずは病院めぐりとなるために対応が遅れてしまうことも少なくありません。

 

 

 

 

もし原因不明の休みが続くようであれば、子どもが「身体で訴えることば」を発しているかもしれないと、心のどこかに意識しながら、以下の点に留意します。

 

 

 

 

①登校したときには「身体をいたわる」ことで心にエネルギーを送るように心がけます。「何か悩んでいることはない?」など、無理やり心の問題にしないように心がけましょう。

 

 

 

 

②症状を訴えるときは、できるだけ丁寧に症状についての訴えに耳を傾けるようにしましょう。養護教諭に役割分担してもらい連携をはかりましょう。

 

 

 

 

③身体症状とともに「退行」が生じることもあります。「甘えを満たしてあげることが、不登校解決への早道」であることを保護者に伝えましょう。

 

 

 

 

しっかりしない状態(退行状態)になって心のエネルギーを周囲から補給してもらおうとする無意識の動きが「退行」だからです。

 

 

 

 

登校刺激について

 

 

 

 

1、登校刺激とは何か?

 

 

 

 

「登校刺激」という言葉はさまざまな意味で使われます。 ①「学校に行きなさい」と直接登校を促す、②「高校入試では出席点が問われそうよ」などと間接的に促す、③登校を促す意図はないが、子ども側に「学校」を連想させる行為(「カレンダーを見てしまう」「学校につながる話題を思わず言ってしまう」など」。

 

 

 

 

つまり、きわめて曖昧な言葉でもあるのです。そのため「今はそっとしておいたほうがいい。登校刺激はよくない」などと助言されたり、本で読んだりすると、どこからどこまでが登校刺激になるのかが定かでないために、親のほうはわが子に「腫れ物に触るような」かかわりになってしまうことも少なくありません。

 

 

 

 

学校を連想させるすべての物をわが子から遠ざけようと神経過敏になってしまうのです。

 

 

 

 

大事なことは、不登校の子どもへのはたらきかけはケースバイケースであるということです。

 

 

 

 

不登校という現象は同じでも、その原因や背景は子ども一人ひとり異なります。

 

 

 

 

不登校になり始めの時期、長期化している時期で子どもの精神状態もさまざまです。

 

 

 

 

性格や親子関係、友達関係、先生との関係も当然違います。「そっとしておく・登校刺激はしない」というはたらきかけをどんなケースにも行うことには無理があるのです。

 

 

 

 

2、子どもが登校刺激を避けることは当然ですが・・・・

 

 

 

 

もちろん子どもによっては、自分から教科書やノート、カバン、制服など、学校を連想させるものを身の回りから排除し、学校につながる話題を極力避けようとする場合があります。

 

 

 

 

これは自分の心をかき乱す刺激を回避し、心の安定をはかるためです。

 

 

 

 

それは子どもなりに自分の心を立て直す試みともいえます。

 

 

 

 

そんな場合は、子どもの心を立て直そうとする試みを大事にし、親のほうも露骨に学校のことを話さないなど協力することも必要でしょう。

 

 

 

 

 

問題は、一度「回避」すると再び直面することが怖くなるということです。

 

 

 

 

子どもも親も「学校」「登校」という問題を必要以上に回避してしまうことがあるのです。

 

 

 

 

心のエネルギーが補充されているのに、再登校に向かっての第一歩が踏み出せない状態が長く続き、結果的に不登校が長引いてしまうことがよくあります。

 

 

 

 

このような時は、登校刺激をおこなったほうがいいと思います。

 

 

 

 

3、ケースによる登校刺激

 

 

 

 

(1)登校刺激を控えるケース

 

 

 

 

〇 保護者が積極的に登校させようとしても泣き叫んだり、必死に柱や玄関にしがみついたりして激しく登校を拒み続けるとき。

 

 

 

 

〇 腹痛、下痢、頭痛などの身体症状が強く出ているとき。心の葛藤や混乱が激しく、「登校どころではない」状態にあるとき。

 

 

 

 

(2)登校刺激を行うケース

 

 

 

 

〇 不登校になりはじめたばかりで子ども自身も学校に行くか、行くまいか迷っているとき。

 

 

 

 

〇 不登校生活の中で子どもに心のエネルギーが補充され、元気が回復し、家での退屈感が見られたり、学校以外の場所への外出などが出てきたとき。

 

 

 

 

〇 学校や友達、先生の話題や進路の話題など、子どものほうから登校にまつわる話題を出してくるとき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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